昨夜、「のだめカンタービレ最終楽章 後編」を観てきました。
観終わって帰宅してから、ベッドに入っても、頭の中ではショパンの「ピアノ協奏曲 第1番」がMISIAの「EDGE OF THIS WORLD」(カーステレオのHDDへの取り込み成功)と交互に鳴り響いていました。
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ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番 価格:¥ 1,800(税込) 発売日:2008-01-23 |
映画の感想は、きょうは、「セリフはかなり原作に忠実だけど、エンディングは原作以上に『完結』感にあふれていた」程度に抑えておきます。
さて、きょう、4月30日は歌舞伎座の閉場式が行われます。
私、歌舞伎座の中に入ったことはホンの数回ですが、職場が近所にあったことから、外観はそれこそ日常風景のように眺めていました。まさに東銀座(木挽町)のランドマークとも言えるあの建物がなくなるのは寂しいことです。
でも、幸い、現在のイメージを継承しながら高層の賃貸オフィスビルとの複合建築として建て替えされるそうですので、3年後にはもっと華やかにリニューアル・オープンすることでしょう。
現在(きょうまで)の歌舞伎座は、リリースによれば、
大正13年12月に竣工した躯体を基に、昭和255年の戦災被害による改修工事を経て、現在に至っております。すでに築後84年、改修後58年が経過し、建物の老朽化や劇場舞台機構の陳腐化がみられ、耐震性能や防災性能の確保、バリアフリー化への対応など諸機能の更新が急務となっております。
だそうで、かなり古い
地下鉄・東銀座駅(東京メトロ日比谷線と都営浅草線)と直結していないものだから、かなり狭い階段を通って地上に出なければならないし、歌舞伎座前のスペースが狭いものだから、開場前と閉場後はそのスペースと歩道に人があふれます。
また、地下の売店街は天井が低い上に柱が多くて圧迫感がきつい。また、楽屋(一度だけ入らせていただきました)に至っては古いし狭いし薄暗いしで、とても「天下の歌舞伎座」の楽屋とは思えない「昭和の芝居小屋
」の臭いが染みついたスペースでしたし、歌舞伎座の事務所(TVで拝見)も同様でした。
一方、劇場内はバックヤードとは対称的に、赤い提灯や柱が華やかだし、超横長の舞台が絵巻物のようだし、観客席の奥行きがなくて舞台が近いし、椅子は大きくふかふかだしと、観劇自体が「ハレの場」になる魅力は「日本一」だったかもしれません。
きっと3年後には、観客にも役者にも裏方にももっと素敵な劇場として復活することでしょう。
期待しています
歌舞伎座の千穐楽となった28日、かなり驚きのニュースが飛び込んできました。
グランドプリンスホテル赤坂(通称:赤プリ)が来年3月で閉館するというニュースです。
旧館(旧李王邸)を除く建物(新館・別館・五色かな?)は解体されて、オフィスビルやホテルなどの複合施設に生まれ変わるのだとか。
赤プリには、宿泊したことはないものの、仕事やプライベートで何度も何度も行きました。古くてくたびれた感じの別館はともかくも、新館まで取り壊すとは驚きです。
新館は1983年の開業といいますから、30年も経たずにあれほど巨大な建物が取り壊されるなんて、こんなのアリですか?(歌舞伎座なんて築後84年、改修後58年なのに)。
私個人的には、同じ丹下健三さんの作品である赤プリの新館も東京都庁舎はムシが好かない(スターリン様式と似た臭いが…)ので、建物自体には何の未練も寂しさもありませんが、わずか30年弱しかこの世に存在できなかった巨大建築というのは、何とムダなことでしょうか。もっとも、「バブルの象徴」とも言われた赤プリ新館には、ふさわしい最期かもしれません。