新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

上野に再チャレンジ

2009-11-30 06:25:59 | タウンウオッチング

昨日のブログ(こちら)で予告したとおり、上野に行ってきました。ちゃんと財布を持って…


091130_1_1私は、上野駅の公園口を出て東博に行くときは、もっぱら東京文化会館の横を動物園の方に向かって歩き、国立西洋美術館の西角を右折し、国立科学博物館(科博)の前を通るルートを使っています。
でも、2日連続で同じルートを通るのもしゃくに障る(?)ので、昨日は東京文化会館前の横断歩道を渡ると、そのまま右に曲がり、車道に沿って進み、科博の裏手を過ぎて寛永寺輪王殿前の角を左折するルートをとりました。
右の写真は、科博の裏に陳列されているラムダロケット用ランチャー(発射台)です。これはJRの電車からもよく見えます。もしかすると、「わぉっ ミサイルだ」などと勘違する人がいるかもしれません。
ちなみに、ラムダ(L)ロケットこちらにありますように、日本最初の人工衛星おおすみを打ち上げた記念すべきロケットです。
また、この展示の「主役」は、ロケットではなくて、ランチャーの方だったのは、この記事を書く過程で知りました。撮った写真を見ると、ロケットにはおおすみを宇宙に運んだロケットの名前「L-4S-5」が書かれていました。つまり、模型です(当然、実物は太平洋の海底で眠っているはず)。一方、ランチャー(発射台)の方は、実際に使われた本物のようです。

   

091130_1_2

こちらの写真は、重要文化財に指定されている旧寛永寺本坊表門
調べたところによりますと、もともとこの門は、現在の東博本館の辺りにあった寛永寺本坊の正門だったそうで、1868年の上野戦争で上野の山全体(≒旧寛永寺)が戦火に包まれた時に唯一残ったものらしいです。
そういえば、上野(≒旧寛永寺)のことは11/27の記事(こちら)で触れたブラタモリが10/8放送の第2回で取り上げていましたっけねぇ。

順不同になりますが、下の写真は、東博の庭園から道路越しに見た厳有院霊廟勅額門

091130_1_3_2

徳川幕府 第四代将軍 家綱公の霊廟の門らしいです。「らしいです」と、かなり無責任な書き方ですが、帰宅して色々調べた結果ですのでご容赦ください。

   

まぁ、それはともかく、いつもと違う風景を眺めながら東博に到着

こんどはしっかりと財布を持ってきていまして(これが当たり前)、平常展チケット(600円)を無事に購入できました

091130_1_3

もしかすると、このチケットで東博に入場したのは初めてかもしれません。これまでは、もっぱら企画展の入場券で東博の「平常展」(な~んか、変な感覚…)を観ていましたから…。

さぁ、これで大手を振って、懸案(?)の「皇室の名宝 2期」の「特別関連展示」(平常展のチケットで観られるはずと突撃したところ、案の上 でした)へ行くぞぉ、、、、とならないんですな、これが…

091130_1_5 実は、年に2回の「庭園公開」が行われていまして、今年秋の公開は昨日(11/29)が最終日
こりゃ、拝見させてもらわないともったいないでしょ。
って、私、東博の庭園は本館から眺めたことはありましたが、庭園を散策したことは、これまで一度もありませんでした。
なにせ年に60日間くらいしかチャンスはないのですからねぇ。
なかなかタイミングが合わなくて・・・。

そんなわけで、まずは庭園の散策に出発

と、ここで小休止をいただきます。


つづき:09/12/01 2週連続かつ2日連続の東京国立博物館(その1)

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期待を裏切られたって感じ

2009-11-29 20:57:33 | テレビ番組

かなり期待を持っていたNHKの「坂の上の雲」。

見始めて十数分で、「ありゃ」、二十数分で「あれまぁ~」、三十数分で「もう、いいっ」。

チャンネルをボクシングに変えました

世の中のウケはともかくも、私がTVドラマで最も忌み嫌っているのは橋田ドラマの「説教臭い長ゼリフ」とNHKの連ドラにありがちな「ナレーションで説明いたします」の2タイプ。

この「坂の上の雲」は、まさしくNHK連ドラの悪しき伝統にはまってしまった感ありありです。

こんな演出で、2年以上保たせるつもりなのか?

後日、気が向いたら録画したのを観るつもりではありますけれど、こりゃちょっと…、です。

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まったく、何やってんだか・・・

2009-11-29 09:12:20 | タウンウオッチング

昨日(11/28)の昼時、私は電車で上野に向かいました。

ざっと組み立てた予定は以下のとおり。


  1. 上野駅のエキナカ or 周りで昼食
  2. 黒田記念館を観覧
  3. 東京国立博物館で「皇室の名宝 2期」関連展示を観覧
  4. 池袋へ移動
  5. 修理を頼んでいた靴の受け取り
  6. 自宅最寄り駅へ移動
  7. エキソバのクリーニング店から夏物一掃の一部を受け取り
  8. 帰宅

このうち「5. 靴の受け取り」は、できることなら金曜日に片付けたかった用事でした。「1ヶ月程度かかる」と聞いていた修理が終わるタイミングでしたし、せっかく下北沢に出かけていたのですから、池袋で途中下車すれば、運賃は余計にかかるものの、時間的ロスは非常に少ないと思っていたわけです。
ところが、木曜日(11/27)までに修理完了の電話はかかってきませんでした。そこで、外出先からも自宅の留守電を2回、チェックしたはずなのですが、、、、帰宅してみると、しっかりと「修理完了」のメッセージが録音されていました

また、「3.『皇室の名宝 2期』関連展示」は、先週土曜日に東博に行った時(その時の記事はこちらこちら)に観てくれればよかったのですが、いかんせん、会場に到着したのが17:00で、閉館時刻の18:00ギリギリまで「本編」にかかりきりだったもので、観ること叶わずに帰還した次第です。
ところが、自宅で「特別展関連展示 正倉院宝物の模造制作活動 伝統技術の継承と保護」の作品目録を見ているうちに、やはりこの機会を逃したら、次に観られる保証はなさそうだと思ったわけで・・・。

091129_1_1

   

091129_1_2 さて、上野駅で昼食を摂って、上野公園に入ると、東京文化会館横のイチョウ黄金色に輝いていました
木の周りでは、大勢の人たちがカメラやケータイで一生懸命にこのイチョウを撮影していました。ただ眺めるだけではもったいない、そんな気持ちになるほど、見事な紅葉でありました。

そんなイチョウをしばし楽しんだ後、国立西洋美術館の屋外展示(ロダンの作品群、こちらは入場券無しでも観られます)をしげしげと鑑賞し、歩を進めます。

噴水池の北東側(国立科学博物館と東博にはさまれた辺り)では、例によってホームレス系の方々への「炊き出し」が行われていて、木々の影に溶け込むような色合いの服装の中高年男性たちが群れ(凄い人数)をなしていました。
ホンの数百m先には宝物がズラリとならび、それを鑑賞するべく人たちが列をなし、こちらには無料の弁当をもらうために人たちが列をなしている…。う~む…です。

そんな日本社会の断片に考え込んだり、旧因州池田屋敷表門や京成線博物館動物園駅跡の写真を撮ったりしながら、黒田記念館に到着しました。

091129_1_3

黒田記念館については、黒田記念館のHPをご参照いただくとしまして、ここの中に入れるのは、毎週木曜日と土曜日の13:00~16:00だけ。休館日が週2日ではありません。開館日が週2日だけ、それも午後だけです。入場無料はありがたいとはいえ、ちとこれは厳しいデス

091129_1_4

でも、教科書などでおなじみの「湖畔」を始め、「智・感・情」ほかの黒田清輝の作品だけでなく、高村光太郎の「黒田清輝胸像」も見応えがありました。

   

さて、いよいよ東博で正倉院宝物の模造を観るぞと、勇んで東博のチケット売場へ
下の写真は、柵の間から撮った東博構内のイチョウです。

091129_1_5

と、チケット売場前でバッグから財布を取り出そうとすると、、、、無い 財布が無い

どうやら財布は家に置いてきたようです(昼食の支払はSuicaでした)。小銭入れの中に入っていたのはわずかに430円 これでは東博に入れません。セカンドバンクのキャッシュカードやサブのクレジットカードは手帳に入れて持ってきていましたけれど、上野の街に下りて、またここまで戻ってくるのはどうも・・・。

ということで、「3.『皇室の名宝 2期』関連展示」は断念しました
いや、それだけでなく、靴の引換証もクリーニングの引換証もまとめて財布の中に入れていましたので、4~7のすべてをキャンセルして、とぼとぼと帰宅したのでありました。

   

帰宅後、気を取り直して、今度はクルマで池袋へ行き、4~7だけでなく、ビールの買い出しを決行

「3.『皇室の名宝 2期』関連展示」はきょう、再チャレンジします(最終日だし)

自分にGood Luck

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屑たばこ集め喫へれど・・・

2009-11-28 10:13:37 | タウンウオッチング

屑たばこ集め喫へれど志す高き彼物忘らふべしや


行ってきました、カトケン「高き彼物」


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高校の演劇部にも上演可能な、ある意味、地味な作品でした(1人が黙々と語り、周りの人たちがぢっと聞き入るシーンが多い、みたいな…)。でも、だからこそ、ヘタな役者たちが演じれば退屈な芝居になってしまう一方で、巧い役者さんたちが演じればそこはかとなく深い芝居になる作品かもしれません。

もちろん、カトケンの芝居に前者はありえません 6人の出演者が、静岡の片田舎で暮らしている1978年の普通の人々そのもので、観客はたまたまその場に居合わせて覗き見している感覚になってしまいます。

キョンキョンも、事前の予想にまったく反して、芝居冒頭から「普通の年増(←ほめことば)」なのには驚きました。えっって感じ。80年代を代表するアイドルだったキョンキョンが、完全にオーラを消して、「子持ちのアラフォーの中学校教師」 そのものになっていました。隣のおばさまが「あれが小泉今日子?」と連れにつぶやいていました(おばさまたちの私語はこれだけ)が、私も同じ気持ちでした。

でも、「普通の年増」が時々見せる「いかにも教師」的な言動とか、「これは冗談ョ」的なセリフ回しとか、どれも自然で、キョンキョンは見事に舞台女優でした。

091128_1_2

   

基本的に地味なこの舞台に絶妙なアクセントを加えていたのは、猪原家の一人娘役の占部房子さん 男所帯唯一の女性として一手に家事をきりもりしている元気さ・溌剌さ、父親や祖父とのちょうどよい距離感などを、出過ぎることなく、ステキに表現されていました。

   

おじいちゃん役の滝田裕介さんが良い味を出していました。占部さんが猪原家のアクセントなら、滝田さんは猪原家の句読点って感じ…。意味不明かな?
カトケンさんからタバコの火をもらうところとか、ステテコを履いた後ろ姿は絶品(妙なところに感心)でした

   

ところで、カトケンさん演じる猪原正義は、とある事情で高校教師を辞めたけれど、自他ともに「教師が天職」と認める人物。キョンキョン演じる野村市恵と共に、「師とはなんぞや」を体全体から発散しているように感じられます。

現役教師の皆さん、Discipline Discipline ですぞ

dis・ci・pline〔「弟子(disciple)の教育」が原義〕
―【名】(複~s/-z/)
 1  訓練,鍛練,修養; 訓練[学習]法,修養法.
 2  規律,しつけ,風紀;統制,抑制,自制
 3  懲戒,懲罰;折檻(せっかん);〔宗〕苦行.
 4 ((正式))学科,学問(分野).
―【動】|他|
 1 〈人・動物〉を訓練[鍛練]する,[SVO to do]〈人・動物〉を…するようしつける(train).
 2 〈人〉を懲戒する(punish)
                    
ジーニアス英和辞典 第3版  (C) Taishukan 2001-2005

それにしても、相変わらずカトケンさん、良い声してます。いつものことながら、あの歯切れのよい、よく響くバリトンを聞くと「カトケンを観に来たぁ~」を実感します。

   

今回の観劇では嗅覚も十分に刺激されました。

まず、ロビーに入ると空間一杯に花の香りが漂っていました。その源は、カトケンの芝居では過去に例を見ないほど大量に届けられた花(大部分がキョンキョン宛て。久保田利伸さんからのもありました)。

そして、劇中、滝田さんが喫うタバコの香り たった1本のタバコに火か付けられただけで、場内にタバコの香りが満ちる タバコの香り(臭い)って、喫煙者の私が想像する以上に強烈なんですねぇ。

091128_1_3 そういえば、同じくカトケンの「煙が目にしみる」(05/3/6)ではお線香の香りが場内を漂いましたっけ…。

タバコ1本、線香1本の香りまで楽しめる(生の観劇の醍醐味本多劇場のスペースって、観劇にはちょうどいい大きさなのでしょう。

これだから止められません、本多劇場でのカトケン・・・。

そうだ、そうだ。「高き彼物」は11/25の公演がTV放送されるようです。ビデオ撮りが行われたことは確かですが、放送日・チャンネル・時間について公式発表はありません。
でも、未確認ながら、

2010年1月22日 24:45~ ('10/1/23 00:45~)
NHK BS2 「ミッドナイトステージ館

という情報があります。期待してます

   

最近はカトケンの芝居を観る時以外はほとんど足を向けない下北沢ですが、以前、井の頭線沿線に住んでいた頃はしょっちゅうブラブラしていました。
もっともっと昔に大好きで欠かさず見ていたTVドラマ「淋しいのはお前だけじゃない」(ドラマ史上に残る傑作デス)に出てきたスズナリ横丁(本多劇場グループの「ザ・スズナリ」として現役の劇場です)が、ドラマそのままに存在していたことにどれだけ感激したことか

淋しいのはお前だけじゃない [DVD] 淋しいのはお前だけじゃない [DVD]
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発売日:2002-03-27

それはともかく、何度行っても面白い街です、下北沢は…。

お店と住宅街、地元のジジババたちと今どきの人たちが渾然一体となった風情は下北沢ならではです。

それと、古着屋さん、骨董品屋(古道具屋)さん、そしてお好み焼き屋さん(特に広島風)の密集度はハンパありません

地図なんか持たず(持っていても役に立たないかも)に、うろうろさまようと楽しいですヨ

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大きな地図で見る


次のカトケン:2010/01/16 カトケンの「シャドーランズ」を観てきました

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かな~り軽めの雑感を2件

2009-11-27 07:41:59 | タウンウオッチング

備忘録的に雑感を2件書いておきます。

   

まず、ゆうべのNHK「ブラタモリ」。古地図を持って街の変貌や昔の名残に目を向けながらブラブラ散策するこの番組、江戸好きの私にとってツボに入る番組なのですが、昨夜の放送の散策場所は日本橋でした。

NHKの「ブラタモリ」サイトへジャンプ!


091127_1_2 中央三井信託銀行(私の住宅ローンの債権者)と三井住友銀行が同居する重要文化財「三井本館」の内装・調度(重厚な石造りのベンチは確かに座り心地悪そう)や地下大金庫も見所でしたが、いかにもブラタモリ的でときめいてしまったのは、「掘留」の痕跡を捜す場面。
「掘留」というのは、日本橋川から引き込み線のように掘られた荷物運搬用の水路です(右の地図をご参照方)。
古地図をもとに「この辺り」だと思われる地点の道路をよ~く見ると、微妙な起伏がある!
第4回「銀座」で、銀座通りが元来は尾根につくられた東海道に端を発していることを微妙な起伏で確認した時と同じ驚きでした。

ちなみに掘留の終点では、今も昔も「にんべん」(1699年創業の超老舗)さんが営業中です。

一方、番組を見ていていつもながら憤慨したのは、日本橋(「橋」です。橋の銘板が徳川慶喜さんによるものだとは初めて知りました)とその下を流れる日本橋川の光景

どう見ても、日本橋川の上を通る首都高速かさぶたです

誰(首都高公団? 建設省? 「有識者」?)がどういう発想と決断で設計したのか知りませんが、ありゃないでしょう

日本橋といえば五街道の起点日本国道路元標がある場所、そんな「道路の聖地」をあのように扱うなんて、どういう神経なのだ?とまたしてもテンションが上がる私です。

上に載せた古地図は私の蔵書(これまた絶版)から拝借しました。m(_ _)m

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昨日の帰り、通常版の発売(きょう)を待ちきれずに買ってしまいました。

091127_1_3

DVD付き限定版 のだめカンタービレ 第23巻」です。

一気に読みました。「本編終了」デス。

感想はまた後日。

限定版は通常版より1,000円高いわけですが、その価値はあると思いますョ。

DVD付き限定版 のだめカンタービレ 第23巻 (講談社コミックスキス) DVD付き限定版 のだめカンタービレ 第23巻 (講談社コミックスキス)
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のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス) のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)
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発売日:2009-11-27

おぉ、出かけねば


「感想」と言えるか?:09/12/04 のだめカンタービレ 第23巻、そして映画「最終章」

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久しぶりに日経新聞のこと

2009-11-26 07:20:17 | 日記・エッセイ・コラム

毎週水曜日のお楽しみの一つが、日経朝刊に連載されている「200年企業 成長と持続の条件」です。

企業の平均寿命はどのくらいなのか」をちょいとググってみました。すると、やはり確としたことは判りませんで、せいぜい10~20年程度が「相場」のようです。もちろん、これは平均ですので、長い企業はとことん長い。数百年続いている超老舗もあります。そんな老舗が現代で生き残っている理由を探ろうというのが、この連載の意図のようです。

既に80回目を迎えたこの連載、私が読んだのはホンの一部に過ぎませんが、知っている企業もあれば初めて知る企業もあり、昔から一貫して「本業」が変わらない企業もあれば時流に合わせて巧みに変化して昔と今とではまるで「本業」が変化してしまった企業もあります。

超老舗に共通しそうなのは、順風満帆でここまで来た企業はないこと、最適なタイミングで持っているリソースを活用できるところに手を伸ばしてきたこと、かな?

さて、昨日(11/25)の「200年企業」は、先週末から日曜劇場「JIN -仁-」を観た人たちの間でかなり話題になっていた「ヤマサ醤油」でした。

091126_1_1

創業が1645(正保2)年と、国内でも有数の「超長寿企業」のヤマサ醤油、360年以上の歴史の中では、それはそれはいろいろなことがあったようで、上に載せた記事の見出しは「しょうゆ以外 失敗の歴史」です

初代濱口儀兵衛の鉄鉱山経営に始まり、2代目は金融業、4代目は漁網の販売(卸?)、10代目は海産物や小豆の投機に手を出したものの、「しょうゆ以外の成功例がない(現当主の12代目・濱口道雄社長)」だそうな。でも、失敗を重ねても、ヤマサが生き残っているということは、引き時を間違えなかったということなのでしょう。

ヤマサを始めとする超長寿企業に限らず、企業の沿革ってかなり「目ウロコ」な過去に触れられたりして、面白いですよ(ほとんどの企業のHPに、「企業概要」が載っています)。
そうそう、労咳こと結核の特効薬「スプレプトマイシン」を国内で最初に量産・販売したのは、明治製菓だったりします。ちなみに明治製菓の創業は大正5年(1916年)だそうな

   

もう一つ、昨日の日経朝刊で面白かったのが、文化欄の「ボトルのキャップは宝物」でした。ペットボトルのキャップに魅せられて、ここ8年間に海外のものも含めて約15,000種類のキャップを集めてきた方のお話。
この方(稲熊顕治さん)は、海外のコレクターとの交換、限定品を求めての全国行脚と、何とも涙ぐましい努力を重ねてキャップを集めていらっしゃるんだそうで、ペットボトルのキャップ自体には何の興味も持たない私でも、紙面を見入ってしまいました。

ところが、職場の人たちにこの記事の話をしても反応はさっぱり

う~む、です。


前回の日経ネタ:09/06/12 日本経済新聞の文化面(その1)

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平塚市美術館でカーデザインを楽しむ(その2)

2009-11-25 06:18:12 | 美術館・博物館・アート

いろいろ事情がありまして、約10日間の間合いを置いて、ようやく11/16の「平塚市美術館でカーデザインを楽しむ(その1)」の続編です。

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「その1」でクレイモデルのことを書きましたが、会場にはクレイモデラーの方々の「習作」も展示されていました。
当然、粘土細工です。化粧まわし盆栽()などと並んで、この作品がなかなか。

091199_1_2 「皮の質感を表現する」という課題に挑んだ作品らしいです。

ボールやシューズの縫い目がリアル
こんな色のサッカーボールやサッカーシューズがあるかのように見えます。というか、粘土細工には見えません。

   

クレイモデルと似て非なるものに「木型」というものがあります。
クレイモデルがクルマのデザインに使われるのに対して、木型は試作や本格的な生産に使われるそうです。
特に鋳造では、木型が必須、、、だったはず。

そんなわけで、日産さんには木工の専門家もいるようで、こんな「習作」が展示されていました。

091199_1_3 クルマ好きの皆様、こんな木製の模型はいかがでしょうか? 実物大デスよ。

こうして観てきますと、自動車メーカーにはホント、いろいろな職種があるものだと、改めてしみじみと思います。

   

平塚市美術館には、実車も展示されていました。それも、お歳を召された方々には滂沱必至の往年の名車たちが・・・。

091199_1_4手前から、510ブルーバードS30フェアレディZC10スカイラインCSP311シルビアB10サニー113ダットサン・セダンです(調べるのも結構手間がかかります)。

ちなみに右奥に後ろ姿が見えるシルバーのクルマは、コンセプトカーで、んんんんっと、、、、2007年のフランクフルト・モーターショーに出展されたEV「Mixim」。
もしかして、このクルマって本邦初公開か?

ハリボテのMiximはさておいて、往年の名車を間近に見ると、どのクルマも小さい

特にS30フェアレディZなんぞは、タイヤも貧弱だし、見かけは「Poor man's Porsche」と揶揄されても仕方ないかもしれない、と思ったりして…。

091199_1_5

   

ところで、「どうして平塚市美術館で日産車のデザイン展?」 という疑問を持たれる人もいらっしゃることでしょう。実は、このクルマは平塚市でつくられたんです。

091199_1_6

今でこそフェアレディZ (Z34)栃木工場で作られていますが、かつては平塚市にある日産車体という車両組立メーカーで生産されていたんです。

そんな日産車と縁の深い平塚での「カーデザインの歴史」展、なかなか楽しゅうございました

ただ、ちょっと不満が…。
それは、カーデザインは、デザイナーがつくりたい形と、その中に収める車室スペースやエンジン、トランスミッション、サスペンションなどとのせめぎ合いの結果だと思うのですが、その辺にはほとんど触れられていなかったことです。
こんな形じゃ室内が狭すぎる」とか、「もっとエンジンを小さくしろ」とか、そんなデザイン部門と設計・開発部門とのぶつかり合いが感じられない展示だったのは残念でした。

それこそ、表装に流れすぎた感があります。

でも、クルマ好きなら楽しめる展覧会だとは思います。この日曜日(29日)までですので、興味がありましたらお出かけくださいませ。

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「皇室の名宝 -日本美の華」 2期も良かった(その2)

2009-11-24 19:43:03 | 美術館・博物館・アート

間が空いてしまいました。
『皇室の名宝 -日本美の華』 2期も良かった(その1)」のつづきを書きます。

091124_1_1


まず絵画から。

私にとってのBest of 絵画は、「春日権現験記絵」でした。「蒙古襲来絵詞」ほどではないにしろ、こちらにもびっしりと観客が張り付いて、最前列でじっくりと観ることはできませんでしたが、それでも、記念撮影よろしく、人の頭と頭の間からのぞき込んで鑑賞いたしましたです。

「春日権現験記絵」は、ジャスト700年前に作られた絵巻物ですが、剥落もなく(修復したのでしょうけれど)、色も鮮やかで、観る者を鎌倉時代にタイムスリップさせてくれます。よくぞここまで見事に保存されてきたものだと感心します。
これというのも、春日大社の宝庫に厳重に保管され、明治時代になって皇室に献納されるまでは、天皇・将軍・上級貴族しか鑑賞することが許されなかった「秘宝」だったためなのでしょう。先日書いた(こちら)浮世絵版画のスポルディング・コレクションと似た境遇(保存・公開方法)ですが、美術品の取り扱いって悩ましいものだと思います。誰の目にも触れない美術品はそれ自体がかわいそうだし、かといって、むやみにいじくられて劣化したり、紫外線に晒されて色褪せるのもまた後世の人たちに申しわけないし…。

それはそうと「春日権現験記絵」、私は大工さんが登場する冒頭部分の絵に惹かれました。大勢の大工さんたちが、製材したり(ノコギリ引きするのではなく、くさびを打ち込んで割るのが基本らしい)、ちょうなやりがんなで削ったり、墨出し(墨を含ませた糸で材木に直線を引くこと。これは現代と同じ)したりと、忙しそうに、でも楽しそうに働いています。
こうした絵巻物って、美術品というだけでなく、当時の風俗や技術まで知ることができる一級の歴史資料でもあるんですな。

自宅に帰ってから、録画してある日曜美術館「夢と現をつなぐ色 絵巻『春日権現験記絵』」を見て復習いたしました。

「春日権現験記絵」の他では、宗達の「扇面散屏風」がその趣向の面白さと描かれた扇のバランス感覚が光っていました。

   

工芸品系はいろいろありまして、螺鈿や宝石での細かな装飾が華やかな聖武天皇愛用の楽器「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんげんかん)」とか、ベルトケースの「螺鈿箱」とか、鏡ケースの「銀平脱箱」とか、はたまた見かけシンプルだけどよく見ると細かい絵が刻み込まれた「銀薫炉」とか、正倉院宝物が見応えありましたぁ

近世以降のものでは、「源氏物語図貝桶・合貝」、「菊花散蒔絵十種香箱」、「松竹薔薇蒔絵十種香箱」の「遊び道具」3品が目を惹きました。遊び道具にここまで凝るか?ここまで凝れるか?という驚き…。
「香箱」に見入っていますと、隣で観ていたご夫婦の旦那が「こりゃ故宮(博物院の宝物)を超えてるな」。それに対して奥さんは「でも細工は向こうの方が細かいんじゃない?」
たまたま中国宮廷の宝物と日本の皇室の宝物との違いに思い及んでいた私、「どちらも正しいかも…」と思ったのでありました。

   

最後の刀剣、、、「その1」で


私は茶器と書がどうも苦手というか良く判らないというか、要するにビミョーです。


と書きましたが、刀剣も似たようなものです。茶器や書と違うのは、美術館や博物館で観る刀剣がどれも同じように素晴らしくて、違いが判らないこと。

説明書きを読んでも、沸(にえ)がどうの刃文がどうの板目がどうのと、何がどれを意味して難のことなのかさっぱり判りません。

ただ、刃だけでも美術品として成立する日本刀の独自性(西洋刀は柄(つか)や鞘がメインのイメージです)は注目に値すると思っていますが、いかがでしょうか?

そうだ、日本刀といえば、映画「ボディガード」に印象的なシーンがありましたっけ。

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かなりの観客を集めている「皇室の名宝 -日本美の華 2期」は、今度の日曜日11月29日が千秋楽です(会期がこんなに短いのは正倉院宝物を展示しているから?)。

これを逃せば一生観ることができないかもしれない作品も多いはず。観覧料も東博 平成館での企画展にしては安い1,300円
行くしかありませんよ

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労咳とは老害ではありませぬ

2009-11-23 10:39:08 | テレビ番組

ふと、Googleの「急上昇ワード」を見たら、1位は「労咳」でした。そして4位には「ヤマサ」(ヤマサのサイトがアクセス集中でサーバーがダウンしたらしい)。こりゃ、どう考えても、ゆうべ、日曜劇場「JIN -仁-」を観た人たちがググったのでしょう。32位には「緒方洪庵」先生も・・・。

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で、気になったのは27位の「老害とは」です。「洪庵先生のようなお年寄りが罹る『ろうがい』ねぇ…?」とググった人が結構いたということでしょうか。

   

さて、その日曜劇場「JIN -仁-」第七話もよかったぁ~
毎回、心に染みるシーンやセリフが止めどなくあふれ出るドラマですが、今回はなんといっても洪庵先生と仁先生とのツーショットでしょう。とりわけ響いたのは、労咳が未来には治る病気になっていると聞いて「はぁ~」と本当にうれしそうにされている(なぜか敬語)シーンでした。第六話での佐分利先生を一喝するシーンともども、洪庵先生の「」としての素晴らしさが伝わってきます。医学の知識や技術では仁先生には到底かなわない洪庵先生ですが、心・身・財を医学に捧げてきた洪庵先生の人生そのものが仁先生を含めて周りの人を惹きつけるのでしょう。知識や技術を教えるだけの人では「師」と呼べない、そんな気がします。

第六話・第七話で頭に(心に?)残ったセリフをメモっておきます。

ご公儀の「ひ・み・つ」ってやつぜよ
かまわん、かまわん、先生、
やれ
道を拓くということはな、自分だけの逃げ道をつくることやない
欲があるき、わしゃ、前に進んでいける。欲は生きる源じゃ

死にかかっているのは人ばかりじゃないんだぜ。この国だって死にかかってんだ
人には「いかに生きるべきか」天命を授かる時が来るといいますから
きょうは蒸しますね、先生
列強に負けんような海軍は、こん国のペニシリンになるぜよぉ~
未来は平らな世でございますか
先生のその寂しさ、この洪庵にお分けください。洪庵、冥土に持っていきます
皆が楽しゅう笑い合う、平らな未来をおつくりください。国のため、道のため
おいらは幕臣だよ。幕臣だからできることが山のようにある。が、幕臣だから飲まなきゃなんねぇこともある

と、まぁ、決めゼリフ続出のドラマですが、全編を通じて一番良くでてくるセリフは、

はい (野風さんのあいを含む)

でしょう。気持ちいいです、「はい」。

   

第六話でそれぞれの理由で激しく落ち込んだちゃんと恭太郎さんの橘兄妹でしたが、その後の二人が向かう方向は逆のようです。常に前向き志向の咲ちゃんは大丈夫だと思いますけれど、抱え込むタイプっぽい恭太郎さんは危なそうです。
それにしても、内臓を目の当たりにして動けなくなってしまい(荒くなってしまった息でマスクがヘコヘコする描写が良かった…)、手術の介助役から外されてしまった咲ちゃん、その後の落ち込みは凄く理解できます
ひとごとではなく、よ~く判ります、あの情けなさ・・・。
こんな体験、よほどの優等生か何も考えない人でない限り、誰にでもあるのではないでしょうか。

   

ビジュアル面でも良くできてます、このドラマ。

例えば、第六話で、刺客に追われた仁先生を「逢い引きのメッカ」に連れ込んで藪に潜む咲ちゃん、あぁ見つかった!というシーン。
刺客の視覚に入ったピンク色の着物、よ~く見ると、咲ちゃんの着物と柄が違う

私、このシーンで「羊たちの沈黙」のクライマックスを思い出してしまいました。

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また、刺客が周りのカップルたちに追い払われて、咲ちゃんの足の裏がペタンとひっくり返る描写も、助かった安堵感が出ている良いシーンでした。

第七話では、ペニシリン工場の焼け跡を呆然と見つめる洪庵先生に傘を差し掛ける謎の人物(石丸世界の車窓から健二郎さん、一見すると悪徳商人っぽいぞ)、洪庵先生が「濱口さま」と呼びかけ、かつ、ちらちら見える傘に書かれた紋(現在の商標とは微妙に違います。さて、どこでしょうか?)、観る人が観れば、この人物が七代目 濱口儀兵衛さんだと察せられるように撮られています。もっとも、すぐにネタバラしがありますけれど・・・。

   

毎週日曜日の夜を待ち遠しくしてくれている「JIN -仁-」ですが、残すところあと3~4回しかありません。どう落とし前をつけてくれるのでしょうか? ドキドキ、ワクワクです。

そうそう、忘れちゃいけない。来週の第八話は、

11月29日 よる9:25から

ですよ。予約録画される方は重々ご注意ください。

それから、第八話の予告編の後で主題歌のMISIA「逢いたくていま」CDプレゼントのお知らせがありました。でも、たった「100名様」ですので、自分で買ってしまいましょう

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「皇室の名宝 -日本美の華」 2期も良かった(その1)

2009-11-22 11:44:44 | 美術館・博物館・アート

昨日、東京国立博物館 平成館で「絶賛開催中」の「皇室の名宝 -日本美の華 2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品」を観てきました。

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1期の時や、「国宝 阿修羅展」の時と同様、今回も閉館(土日祝日は18:00)間際を狙うことにして、まずは展覧会のHPで混雑状況をチェックと、15:30頃(昨日)の段階で、

入場規制をしています。(待ち時間約20分程度)

です。まぁ、この辺は想定内。たらたらと支度して16:00過ぎに家を出発し、東博に着いた16:50には既に入場規制は解かれていました。

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「1期 永徳、若冲から大観、松薗まで」 (1期の感想はこちら)が、桃山~江戸時代の絵画と明治以降にしつらえられた工芸品が中心であったのに対し、2期は一挙に縄文時代(AD1000~AD400年)からスタートです。
2期の展示の劈頭を飾るのは「御物石器(もちろん『御製石器』ではありませぬ)」。妙な名前ですが、「御物石器」は一般名詞だそうで、長さ30cm程度の角柱を研磨した用途不明の石器です。黒々とした装い、丁寧な研磨と細工、用途不明の形状、祭祀用のものに思えます。もしかすると、縄文時代のお偉いさんがダンベル代わりに使ったものかもしれませんな。

   

入場規制もなく会場に入ったものの、場内の観客はかなり多い。特に絵巻物の前にはびっしりと観客が張り付いていて、ゆっくりじっくり鑑賞することなんかできません。特に観客が殺到していた(おそらく一番人気?)のが、日本史の教科書でなじみ深い「蒙古襲来絵詞」。

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鎌倉時代らしく、躍動感あふれる作品で、作者の息づかいが感じられるような見事な絵巻でした。

「蒙古襲来絵詞」に限らず、教科書や事典で見たことのある作品が「これでもか」とばかりに展示されていて、幸せぇ~。昔の1万円札を思い出す「聖徳太子像」とか、正倉院御物の「銀薫炉」とか、思わず後白河法皇を捜してしまった「天子摂関御影」とか・・・。

   

以前も書いたかもしれませんが、私は茶器がどうも苦手というか良く判らないというか、要するにビミョーです。そんな私でも、今回はう~むと感じ入る「書」がいくつかありました。

まず、聖徳太子の真筆とされる「法華義疏」。思いのほか可愛らしい字で、私が抱いていた聖徳太子のイメージがちょっと変わりました。
逆に、光明皇后の「杜家立成」は、かなり男っぽい字体で、光明皇后のプライドと威厳が感じられます。
また、どの宝物で観たのか思い出せませんが、藤原仲麻呂(恵美押勝)の署名がなんとも普通で面白かった…

一方で、三筆(空海、橘逸勢、嵯峨天皇)・三蹟(小野道風、藤原佐理、藤原行成)の方々(なぜか皇室のご先祖様である嵯峨天皇のものは無し)の作品は、やはりビミョーでした。
ただ、藤原佐理の「恩命帖」が「詫び状」だというのが和ませます。死して1000年経っても「詫び状」が芸術作品として衆目に晒されるというのは、お酒の失敗が多かったという佐理ならではかもしれません。それこそ、佐理にとってはビミョーなことでしょう。

   

ちょっと長くなってしまいましたので、ここで一息入れます。

その前に、現時点(11/22 11:40)での混雑具合を…。

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40分待ち」です。

このページのデザイン、なかなか良いです蘭陵王(らんりょうおう)が「このとおりなのであ~る」と講義しているように見えます。


つづき:09/11/24 「皇室の名宝 -日本美の華」 2期も良かった(その2)

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