新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

徒然煙草@「徒然草」展 (後編)

2014-08-11 16:26:16 | 本と雑誌

6月23日に「徒然煙草@『徒然草』展 (前編)」という記事を書いて、

というところで、「後編」につづきます。

としめました。
そのうちに「後編」を書こうと思いつつも、ゴールデンウィークの「紀伊半島旅行記」の真っ最中でしたし、仕事で時間と気力をかなり消費していたもので、なかなかつづきを書くことができませんでした。
『徒然草』展の会期中には書きたい」と思いつつも、それは叶わず、『徒然草』展は1ヶ月近く前に終わってしまいました
でも、つづきを書かないうちは、どうも気持ちが収まりどころを見つけられないモヤモヤした気分なもので、遅ればせながら「後編」を書くことにします。

140811_1_01

日本の公教育では、誰しも中学・高校の国語で古典を勉強する(勉強させられる)わけですが、当事者にとっては、「何でこんな勉強をしなくてはならないんだと思いがちではなかろうか?
少なくとも私はそうでして、特に「源氏物語」退屈の極みでした。主語のない文が多くてそもそも意味が判りづらいし、和歌「源氏」以前の古典の素養がないと、深読みできない…。「枕草子」も、才気ほとばしる官女たる清少納言の作品だけに、読み手に「和歌や古典の素養」が求める点で「源氏」と似たところがあるかもしれません。

ところが、わが「徒然草」は、貴族・武士・僧侶・庶民と幅広い人々が登場するし、一話完結だし(随筆ですから…)、説教くささがほとんど無いし、そして、「笑い話」とも呼べるような話が随所に登場するといった点で、取っつきやすさ古典随一ではなかろうか

この展覧会を観るまで、気にもとめなかったことですが、兼好法師は、同時代人には歌人として知られながら、随筆家(徒然草の作者)として世に広く知れわたるようになったのは、展覧会のHPによれば、

『徒然草』は、鎌倉時代末期頃に成立した後、約100年経った室町時代になってから、次第に歌人や連歌師たちによって、共感をもって迎えられるようになりました。そして江戸時代になると、江戸幕府の学問奨励や印刷技術の発達を背景に、一気に幅広い読者層を獲得しました。

とのことで、特に慶安5年(1652年)に出版された絵入り注釈本「なぐさみ草」松永貞徳筆)が、その後の「徒然草絵を方向付けるとともに、大衆化に貢献した由。
私が高校時代に使った副読本(去年夏の帰省中に書いたこちらの記事にも登場)を読み返しますと、「徒然草の価値」の一つとして、

作者は仏教の説く無常感を高唱するが、それは現世を否定して、来世をあこがれる消極的な無常感ではなくて、かえって人生は無常なるがゆえに、刹那を尊ぶべきだとする肯定的な無常感となっている。これは近世の町人の現実主義的人生と関連あるもので、その点近世人の共鳴を得られる。

と書かれています(筆者は冨倉徳治郎氏)。
なるほどねぇ~ でも、徒然草が江戸庶民に受けた一番の理由は、読んで知的満足感が得られるネタ笑えるネタが渾然一体となって名文(読みやすい・理解しやすい)で語られている点ではなかろうかと思います。

   

と、『徒然草』展のことを書くつもりが、「徒然草」のことばかりを書いてしまいました
でも、「徒然草」をある程度読んで、知っていると、より『徒然草』展を楽しめると思いましたので…。

さて、『徒然草』展の目玉は、海北友雪による「徒然草絵巻」全20巻であることは、衆目の一致するところ、、、というか、サントリー美術館がこの作品を手に入れた記念展が、この『徒然草』展なのだと思います。

実際、「徒然草絵巻」の展示にはが入っていました。
作品が展示されているケースの上には、格段の概要が平易な文章で掲示されていて、鑑賞を手助けしてくれました。

例えばこちらの作品、

140811_1_02

これは「第45段」。短文ですので、原文を全文コピペしましょう。

公世の二位のせうとに、良覚僧正と聞えしは、極めて腹あしき(怒りっぽい)人なりけり。
坊の傍に、大きなる榎の木のありければ、人、「榎木僧正」とぞ言ひける。この名然るべからずとて、かの木を伐られにけり。その根のありければ、「きりくひの僧正」と言ひけり。いよいよ腹立ちて、きりくひを堀り捨てたりければ、その跡大きなる堀にてありければ、「堀池僧正」とぞ言ひける。

従二位藤原公世の兄といいますから、羽林家のご出身の、それも出家された坊様・良覚僧正が、自分のあだ名に怒って、結局墓穴を掘ったという楽しいお話で、こりゃ庶民にウケます 私もニヤニヤ…

また、絵画としてもなかなか美しい作品で、おなじみ「仁和寺の法師」シリーズ第3弾(第54段こちらの記事にも登場)は、モミジとお稚児さんの袴のが印象的です。

140811_1_03

『徒然草』展はとっくに終わってしまいましたが、サントリー美術館の収蔵品ですので、また公開されることもあるでしょう。機会がありましたら、是非お楽しみあれ
もっとも、サントリー美術館の場合

当館は企画展を中心に開催しており常設展はありません。
ただし収蔵品を企画展のテーマに沿って展示することがあります。

だそうですから、そうそう拝見するチャンスはないのかも…

   

この記事の序盤で、

日本の公教育では、誰しも中学・高校の国語で古典を勉強する(勉強させられる)わけですが、当事者にとっては、「何でこんな勉強をしなくてはならないんだと思いがちではなかろうか?

と書きました。
今にしてふり返れば、古典を勉強したことによって、すぐに生活の役に立つことはほとんどないけれど、その後の人生を楽しくする手段の一つを身につけることができるかもしれない、と思っています。

「評釈 徒然草」に、こんな大学入試問題が載っていました。

次の川柳は、古典のどんな話を材としたものか。
 医者へ行く鼎を犬がやたら吠え (日本女大、島根大)

出題者の意図は何だったんでしょうねぇ…

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先週末も博物館・美術館をハシゴ(その3)

2012-11-23 14:03:08 | 本と雑誌

「先週末も博物館・美術館をハシゴ(その2)」のつづきもまた回想から始まります。

その昔、神田神保町のすずらん通り三省堂書店のちょい先に見事な建物が立っていました。

121123_2_03 冨山房です。

1932年に竣工したもので、設計は、早稲田大学大隈記念講堂(1927年)、日比谷公会堂・市政会館(1929年)、津田塾大学(1931年)などを設計した佐藤功一
私が初めてこの建物を観たとき、なんとキレイな、そして見事な建物なのだろうと感激したものでした。
ところが、それからまもなく(1985年)この建物は建て替えのため解体されてしまい、もう、写真でしか見ることができません

ちなみに左の写真はこちらの本から拝借しました。

昭和二十年東京地図
価格:¥ 3,570(税込)
発売日:1986-08-15

さて、なぜここで冨山房の話を、それも出版関係ではなく、建物関係で持ち出したかといいますと、ニューオータニ美術館で観た「大正・昭和のグラフィックデザイン 小村雪岱展」の出品作の中にこちらを見つけたからなんです

121123_2_02

冨山房が編集して関係者に配布したもの(非売品)と思われる「新築落成記念 冨山房」(1932年)ですと

これは意外な作品に出会いました

121123_2_01 さて、「大正・昭和のグラフィックデザイン 小村雪岱展」は、金子國義さん所蔵の肉筆画「星祭り」(←大好き)「茄子」とか、埼玉県立美術館(MOMAS)所蔵の紅梅図の着物と帯舞台装置原画なんかもありましたが、基本的に本の装幀の展示がほとんどでした。
そして、2年半ほど前にMOMASでの「小村雪岱とその時代」展(記事はこちら)で観たものと重なる作品も多かったのですけれど、やはり雪岱いいなぁ~

そして、この2年半の時代の変化が、雪岱の装幀になるに対する感慨を深めてくれます。

先日、Amazonからkindleの広告メールが届きました。

121123_2_04

しばらく足踏み状態だった気がする「電子書籍」が、タブレット端末の種類が増えたことやWiFi環境が整ってきたことを背景にしてか、一気に花開いてきた気がします。

音楽の分野でCDからネット配信にシフトしていったように、電子書籍にシフトしていくのでしょうか?

「大正・昭和のグラフィックデザイン 小村雪岱展」で展示されていた芸術作品としかいいようのない美しい本の数々を眺めていると、こうした「紙の本」は、好事家のための奢侈品になってしまのかなぁ…と思ってしまいます。
寝台列車での旅行が、時間お金に余裕がある人たちのものになってしまったように…。

121123_2_05 こんなことを考えながら「大正・昭和のグラフィックデザイン 小村雪岱展」の図録を眺めていると、平田雅樹さんが、

雪岱の装幀本は、まさに手のひらの上の美術である。多色木版画技術の粋を凝らした数十度摺りの精巧なものから、黒表紙に黒一色摺りや光の反射で輝く膠摺など手にした者にしか分からないシンプルで繊細な意匠まで、多種多様な装幀で観る者を楽しませてくれる。他の国に類を見ないこの日本独特の書物の美も、電子書籍が主流となりつつある現代においては、アナクロニズムと言われれば首肯せざるを得ない。それでもなお、美しく装幀された書物という「オブジェ」は、手にする者を魅了し続けると筆者は信じる。

と書かれていました。

「紙の本」アナクロニズムになるとは思えませんが、生きる道が狭まる可能性は充分にあります。そして、街の本屋さんはますます経営が厳しくなるのは確実だと思っています。
出版社は「電子出版」に移行すれば済むものの、街の本屋さんはどうしたらよいのでしょうかねぇ…

「紙の本」ネットで買うことが多くなってしまった私ですが、たまに街の本屋さんに行って書棚や平台を眺めると、ネットショッピングでは気がつくはずもない意外な本と出会えます。
やはりが街の本屋さんなくなってしまったら困るだろうね、きっと…

ところで、「大正・昭和のグラフィックデザイン 小村雪岱展」の会期は今週末(11月25日)までです。
興味のある方はお急ぎください

つづき:2012/11/24 先週末も博物館・美術館をハシゴ(その4)

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世田谷で「ハシゴ」

2012-11-03 19:21:54 | 本と雑誌

何の因果か、せっかくの休日だというのに、ちょっとした仕事で職場近くまで行ってきました。


帰りはラクラクだったのですが、朝は行楽渋滞が酷くて、首都高・中央環状線を富ヶ谷で出て(首都高はここから3号下りの三軒茶屋まで渋滞)、ひたすら国道246号線を使いました。
おかげで、普通の朝なら1時間半で行けるところ、2時間かかりました…


こうしてまで出かけたというのに、用事(仕事)は1時間ちょっとで終了し、さっさと帰宅…、なんですが、せっかく出かけてきたのだから、どこかに寄って帰ろうと考え、


そうだ 世田谷美術館、行こう。


ということにしました。
世田谷美術館には、いつか行きたいと思いつつ、まだ一度も行ったことがありません。電車の便はあまりよくないところですし…。
持って行っていた「なんちゃってiPhone」世田谷美術館のサイトを見ると、


121103_1_01


来週末までの予定で「対話する時間 世田谷美術館コレクションによる現代美術展」が開催されています。

もしかしたら、バナーに使われている青いモヤシみたいなのは、こちらの記事で登場した李禹煥さんの作品か?

なんだか行ってみる価値がありそうです。世田谷美術館なら、例の「いつも赤信号」世田谷清掃工場前交差点を左に曲がった先にあることは知っていますしネ


でも、一応、駐車場の場所を確認しておこう と調べると、世田谷清掃工場前交差点を左折した先にある駐車場有料で、こことは別に、世田谷美術館専用の無料駐車場があるのだとか


世田谷美術館スタッフによるセタビブログによれば、


東名高速用賀インター入口(信号名:環八東名入口)の方に曲がり(角にマクドナルドがあります)、高速に乗らずに側道を走ります。最初の信号の手前右側、高架下に駐車場があります。


とな
これは有用な情報です


実際に行ってみると、駐車場にしか案内看板はありませんが、簡単な道順で、迷うことなくたどりつけました


121103_1_02


片や、駐車場から美術館までがちぃと判りにくい…


121103_1_03


もっとも、グニャグニャした遊歩道を無視して公園を突っ切れば良いだけではありますが…。


さて、世田谷美術館はたいそう立派な美術館で、


121103_1_04


コレクションだって、質・量とも、その辺の道府県立の美術館だってかなわないのではないかと思うほどのレベルの高さだったのですが、別の意味で私の関心を最も惹き付けたのは、館内で見かけたポスターでした。


121103_1_05 右の画像は、ポスターではなくフライヤーですが、世田谷文学館「齋藤茂吉と『楡家の人びと』展」が開催されているんですと


かつて随分と読み耽った北杜夫さん(こちらをご参照:丸谷才一さんも先月亡くなられました)の追悼も、図らずも兼ねた企画展

これはぜったいに行かねば


それはいいとして、世田谷文学館はどこ? 駐車場はあるのだろうか?


世田谷文学館のHPで調べると、ありました~、駐車場
そして道順は、


環状8号線を北上、小田急線の高架をくぐり、「千歳台」の交差点を越えて、1つ目の信号「芦花公園前」を左折。
道なりに進み、2つ目の信号「芦花公園西」を右折。道なりに進み、右側にみえるゴルフ練習場(芦花パークゴルフ)の角を右折して、世田谷文学館駐車場入口へ。


と、またもや登場、「いつも赤信号」★★★千歳台交差点


121103_1_12こちらは、道順をうろ覚えで向かったもので、最後の最後にちぃと迷いましたが(決断に迷ったという意味で、道には迷っていません)、こちらにも無事に到着


で、歌心(うたごころ)のない私にとって、齋藤茂吉に関する展示はピンと来こなかったものの、北杜夫さんと「楡家の人びと」関連の展示は、グッと来るっつうか、がこぼれそうになるほど、入ってきました もう、しょっぱなから


かねてから、もしこの世に存在するのなら、是非とも観たい と思っていた青山脳病院模型デス (模型の写真はありませぬ)


121103_1_06


あぁ~ と、心の中で叫んだ私でした。


楡家の人びと 第1部 (新潮文庫 き 4-57) <nobr>楡家の人びと 第1部 (新潮文庫 き 4-57)</nobr><nobr>
価格:¥ 580(税込)
発売日:2011-07</nobr>

121103_1_07 更に、さんの自筆原稿青山脳病院ゆかりの品々に、私は初めて楡家の人びとを読んだ数十年前タイムトリップしていました。


改めて、展示されている楡家の人びとの登場人物のプロフィールを見ていると、なんと魅力的「人びと」なんだろうかとときめいて、超久しぶりに楡家の人びとを読んでみたくなりました(単行本/文庫本とも実家にある…
ちなみに私、伊助爺さん桃子ちゃんがお気に入りでした。
121103_1_08 それにしても、Tomoyuki Tamakiさんのイラストが最高
私が持っていた登場人物のイメージとピッタリ

こんなイラストを作って(採用して)しまう世田谷文学館のセンスの良さ


これに留まらず、世田谷文学館は、こんなのまで準備していました。


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「マブゼ共和国」の旅券に「マブゼ共和国」入国ビザのスタンプが捺されるっつうのは、ではあるのですが、そんなことは放っておいて、こりゃ楽しい


「休日、それも祝日なのに、仕事かよぉ~と憂鬱だった私ですが、「災い転じて福となす」で、とても有意義な一日(半日?)になりました


121103_1_11【追記】世田谷文学館の駐車場にクルマを停めて、1階へ行こうとエレベーターまで行きますと、こんな掲示が


本日、世田谷文学館は、
展示室無料開放
となります。


ですって


おぉ、Lucky

さすがは「文化の日」 でございました。
(2012/11/03 19:47)


つづき:2012/11/04 この季節に「サクラサク」

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昔よく読んでいた作家が…

2011-10-26 06:09:24 | 本と雑誌

きのう、文化勲章の受章者が発表になり、その中に作家の丸谷才一さんが含まれていました。


111026_1_1 丸谷さんといえば、大学の終わり頃から丸谷さんのエッセイが大好きになり、帰省& Uターンの新幹線の中で読みふけったものでした。


ニュースを見ると、丸谷さんは86歳 おぉ、そんなにお年を召されたか…と感慨深いものがありました。


そんな中、夜が明け、寝起きにネットでニュースを見ると、YOMOURI ONLINEに衝撃的なニュースが載っていました。


「どくとるマンボウ」北杜夫さん死去


がぁ~~ん です。


こちらの記事にも書いたように、私は中学生の頃から北さんの作品が大好きで、かなり長い間、もっともお気に入りの作家でした。


う~む、、、時代が流れていく…。


合掌

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ある雑誌から「復縁」を求められた

2011-04-05 07:23:45 | 本と雑誌

昨夜、帰宅すると郵便受けに雑誌が届いていました。
20年近く購読してきたものの、昨年1月末で購読を打ち切った雑誌です(顛末は昨年1月16日の記事「長く定期購読してきた雑誌にサヨナラ」で)。

いったいどうしたこと?と不思議な気分・・・。

と、雑誌と一緒に「総合情報誌『■■』の進呈」と題する紙が入っていました。

110405_1_1

現在の『■■』をご一読いただきたく…」ですかぁ…

先日まで勤めていた私の職場ではこの雑誌をとっていまして、私は時々誌面を読んでいました。
そして、定期購読をやめた理由とは違う理由で、長く購読していたこの雑誌への愛着が完全に消えたことを感じていました。

かつての格調高さはどこへやら、スキャンダラスな記事が散見されるし、目次を眺めると、ネガティブなタイトルばかりがズラズラと並んでいます。
きのう届いた4月号にしても、

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あれもダメこれもダメあちらは危ないこちらは怪しい、と、全体の3/4はネガティブなタイトルで埋め尽くされています。
こんな雑誌、進んで手に採る気にはなれませんし、喜々として読みふけるような人とはお友だちになりたくありません

編集者のセンスの悪さが際立っていますナ。

   

そういえば、先日、CDラックから、買ってはみたもののほとんど聴いていなかったこちらのCDを取り出して聴いてみました。

the Chicago Story: Complete Greatest Hits the Chicago Story: Complete Greatest Hits
価格:¥ 1,606(税込)
発売日:2000-01-01

Chicagoの「ベストもの」です。

部屋の片付けをしながら流していたのですが、始めの数曲は何事もなく聴くことができたものの、似たようなバラードが続くうちに、うっとうしくなってきました
私のような「20世紀少年」たちの憧れの的だったあのChicagoはどうなってしまったんだ と、なかば怒りつつ次々と曲をスキップ、、、アルバムの最後の方に収録されているごく初期の「長い夜(25 or 6 to 4)」まで来て、ちょっと気分が落ち着いたのでありました。

このアルバムを編集した人のセンスも相当なものです。

新聞・雑誌にしても、アルバムにしても、コンサートのセットリストにしても、単調はイヤです。

あ、そうそう。今日の私は都内の某所に直行の予定なもので、のんびりした朝を過ごしています

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ついに「のだめカンタービレ」が完結

2010-12-14 07:19:40 | 本と雑誌

昨日の昼休みに買ってきました


のだめカンタービレ(25) <完> (講談社コミックスキス) のだめカンタービレ(25) <完>
(講談社コミックスキス)

価格:¥ 440(税込)
発売日:2010-12-13

約9年間にわたって書き続けられた「のだめカンタービレ」がついに完結デス


もちろん、帰りの電車の中で読もうと、勤務時間中はカバンの中でジッとしていただきました。
ところが、帰りに乗った京浜東北線は、コミックの単行本を開くこともできないほど混み混み
上野で乗り換えた宇都宮線(だったか、高崎線だったか…)の中で、ようやく読み始めることができました。
昨夜の「東京~上野」の体感距離の長さに比べて、「上野~赤羽~最寄り駅」のそれのなんと短かったことか…(半分も読み終わらなかった)。そして、自宅で読み終えました。


詳しい感想はもうちょいあとにとっておきますが、本編よりも、いかにもフィナーレっぽい「オペラ編」の終わり方だったと思います。


   


ところで、私、オペラをで観た(聴いた)のは1回きり。


101214_1_1


約3年前に、ご招待券が巡り巡って私のところにやって来て、ロシアのマリインスキー・オペラの日本公演に行ってまいりました。

ご招待券ですから、席の場所も良く、加えて、プログラム付き&幕間の「ご軽食・お飲物サービス」付きの豪華版でした。


演目のプロコフィエフ3つのオレンジへの恋」は、タイトル自体、初めて聞くものでしたし、出てくる曲で「聴いたことがある」と思ったのは「行進曲」のみ…。
でも、客席や通路まで使った演出に度肝を抜かれたり、生のオケ、生の歌声にしびれたりと、楽しませていただきました。

</object>


オペラなんっつうと、「着飾った紳士・淑女が楽しむ高尚な音楽劇」といったイメージがありますが、ストーリーは、この「3つのオレンジの恋」やモーツァルトの「魔笛」(のだめオペラ編での演目)みたいに、王子が冒険する、魔女が登場するなんてファンタジーそのものだったり、「フィガロの結婚」みたいにただの痴話話だったりもします。


モーツァルト歌劇「フィガロの結婚」K.492 カール・ベーム指揮 ウィーン国立歌劇場日本公演 1980年 [DVD] モーツァルト歌劇「フィガロの結婚」K.492
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ウィーン国立歌劇場日本公演 1980年 [DVD]

価格:¥ 9,870(税込)
発売日:2007-06-22

音楽・美術・演劇を同時に、そして生で楽しめるのがオペラなんですが、いかんせん観る・聴くにはかなりお値段が張ります。

たまたまこの記事を書こうとググってみると、なんと、来年初めにマリインスキー・オペラが来日するではありませんか(下の画像をクリックすると公式サイトに飛べます)


101214_1_2


ほお~です。


でも、お値段が…(下の画像は12月14日朝時点のもの。クリックするとサイトに飛べます)


101214_1_3


見事に「ハイ・ソサエティ」な料金設定です(見事に安い席から売れて行ってます)。

いったい私が「3つのオレンジへの恋」を観た時のお席のお値段はいくら相当(チケットには券種や値段が書かれていません)だったのだろうか…


今回もチケットをもらえる幸運が降ってくれば行きたいと思いますが、自腹で行こうとまでは思わない私であります。

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「新書版」と言っても判型が違ったりもする

2010-06-08 06:31:20 | 本と雑誌

きのうの朝、出がけに、先日購入した新書版「暦に見る日本人の知恵」を電車の中で読もうと、だいぶ前に買っていたブックカバーを掛けようとしました。


暦に見る日本人の知恵 (生活人新書) 暦に見る日本人の知恵 (生活人新書)
価格:¥ 735(税込)
発売日:2008-03

ブックカバーは、去年5月に2度目の「国宝 阿修羅展」に行った時(記事はこちら)に買ってきた「手織麻布 新書版ブックカバー」です。


100608_1_1


最初に「国宝 阿修羅展」に行った際(記事はこちら)に購入した文庫本用のブックカバーがかなり気に入っていたもので、「いつ使うか判らないけれど、とりあえず新書版用のブックカバーも買っておこう」と購入したもの。
それから約1年も経って、初めてその出番が訪れたという次第です。


   


ところが、デス暦に見る日本人の知恵」に「阿修羅グッズ」のブックカバーを掛けようとしたところ、本がでかくてカバーに入らない

高さはちょっと気になるほど余裕があるのに、幅が足りない


100608_1_2


これでは本を閉じることができませぬ
文庫本用のブックカバーは、厚さが違っても大丈夫なような造りになっていましたが、新書版用のブックカバーは単一サイズになっています。
確かに、文庫本に比べれば、新書版の厚さはごく一部の本を除いて似たような厚さです。
それなのに、どうしてカバーに入りきらない?

結局、今朝はこのブックカバーを使うのをあきらめて、本屋さんからかけてもらった紙のカバー(書皮というらしい)をかけて、出かけました


   


そして帰宅すると、「このカバーは不良品じゃないのか?」と、蔵書から別の新書版シリーズを取り出して試してみました。

まずは岩波新書(カバーなしの古いバージョン)。これはすんなり入りました。

まぁ、岩波新書は薄いしな」と、次に取り出したのは、集英社新書。こちらはカバー付きです。


樋口一葉「いやだ!」と云ふ (集英社新書) 樋口一葉「いやだ!」と云ふ (集英社新書)
価格:¥ 756(税込)
発売日:2004-07-16

ところが、こちらもすんなり入るではありませんか

いったいどういうことだ?

講談社ブルーバックスは明らかに幅広なんですが、NHK出版 生活人新書の「暦に見る日本人の知恵」には、そんな違和感はありません。
でも、試しに集英社新書の「樋口一葉『いやだ!』と云ふ」と並べてみました。


すると、、、、


100608_1_3


わぉ 5mmほど生活人新書幅広だぁ
「わずか5mm」とは言っても、カバーの幅は1cm余分に必要になります。普通の新書版よりも1cmも厚い新書版なんてそうそうあるものではありません(実際にありますけれど…)。


普通と違う判型を使っている生活人新書もどうかと思いますが、これほど幅だけぴっちぴち(縦はかなぁ~り余裕あり)のブックカバーってどうなんでしょうか


ちょっと…な出来事でした。

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あれ? 「のだめ24巻」がきょう届く?

2010-04-24 08:54:48 | 本と雑誌

ついさっき、ネット書店(Amazonじゃない…)からメールが届きました。


100424_2_2


注文していた「DVD&CD付き限定版『のだめカンタービレ』第24巻」の出荷が完了したというお知らせです。
しかも、「お届け方法」が「宅配便(TODAY)」っつうことは、今日中に届く

4月7日の「『のだめの春』がやってきます」で、「発売日は4月24日か? 26日か?」ですったもんだしたわけですが、結局はきょう4月24日だったわけですか…。


何はともあれ、楽しみデス


のだめカンタービレ(24) (KC KISS) のだめカンタービレ(24) (KC KISS)
価格:¥ 440(税込)
発売日:2010-04-26


【追記】クロネコさんから続けざまにメールが2通届きました。1通は、昨日発送したシャツの返品配達完了(早い)になったというもので、もう1通がコチラ。

100424_2_3_2DVD&CD付き限定版『のだめカンタービレ』第24巻」の配達予定日は「04月25日(日)」ですとぉ

そうか、、、「宅配便(TODAY)」って、配達日指定便のことでしたっけ

ドタバタしてまことに申しわけございませぬ。
m(_ _)m (2010/04/24 10:40)


【追記2】先ほど「DVD&CD付き限定版『のだめカンタービレ』第24巻」が届きました (2010/04/25 09:41)

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Gerard Hoffnungのイラスト集

2010-03-20 10:03:28 | 本と雑誌

私のお気に入りの蔵書に、Gerard Hoffnungの2冊のイラスト集があります。
新書サイズのペーパーバック(洋書)で、厚さは数ミリ程度の薄っぺらな本。

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公式Webをご覧になっても、上の写真をご覧になってもお判りのとおり、彼が描くテーマは音楽、特にクラシック音楽です。
なんとなく堅苦しい感じの強いクラシック音楽を楽しく表現しています。
上の本の右側、チェリストのイラストなんて、「いかにも」な感じが出ていませんか?


私が初めてHoffnungの作品を知ったのは、高校生のときでした。部活(ブラバン)の顧問の先生がドイツへ旅行だか出張だかに出かけて、おみやげに買ってきたのがHoffnungのイラスト集でした。部員で回し読みして、みんな大喜び定期演奏会のプログラムにも借用してしまいました(私が借用したのではありません。プログラムを編集したのは先輩デス)

その後、私もHoffnungのイラスト集が欲しくなり、大きな書店に行く機会があれば捜すようになりました。ところが、当時はインターネットなんぞ存在していませんでしたし、なによりも、私は作家の名前が"Hoffnung"という名前だということさえ知りませんでした
そんなわけですから、Hoffnungのイラスト集に巡り逢うのは、偶然に頼るしかありませんでした。


   


そんな「偶然」がやって来たのは、20年ほど前のことでした。
ヤマハ渋谷店で上に載せた2冊を見つけたのですよ
うれしかったなぁ~ 何せ「苦節○年」でしたから…。


あ、そうだ。お値段は「Scherzando Cartoons」が750円、「Dilettanten Cartoons」が650円でした。タイトルからお判りの方もいらっしゃるでしょうけれど、ドイツ版です。
名前がいかにもドイツ風だし、そもそもの発端が先生のドイツ土産だったわけで、なんの不思議も感じませんでした。


ところが、Wikiの記事にもありまように、Hoffnungは1925年にベルリンで生まれたユダヤ人ながら、1939年に両親と共にロンドンで移住し、以降、1959年に亡くなる(若い)までイギリスで活躍しました。
ということは、ドイツ語版は「翻訳版」ということになるのでしょうか? もっとも、イラストには翻訳も何もあったものじゃないけれど…。
ということは、ということは、名前の読みも、「らるど・ほふぬん」ではなく、「じぇらるど・ほふぬん」が一般的なのでしょう。

実際、ググってみますと、きょう9:37現在で、


ゲラルド・ホフヌンク ⇒ 1件
ジェラルド・ホフヌング⇒約4,050件
ジェラード・ホフヌング⇒約144件


と大差がついています。そして、結構、日本でもHoffnung関係の商品が見つかりますな。


   


せっかくなので、お気に入りのイラストを1枚だけご紹介しましょう。


100320_1_2


キャプションを意訳しますと、


音楽評論家が拍手するのはふさわしくない...


デス。

コンサート会場にいますよねぇ、こんな人…
本人はそれで良いかもしれないけれど、周りの人たちにとっては、マイナスパワーが漂って来るみたいで、はっきり言って迷惑


   


Amazonで検索すると、何冊もペーパーバックが見つかりました。
興味を持たれましたら、どうぞ


Hoffnung's the Maestro Hoffnung's the Maestro
価格:¥ 978(税込)
発売日:2000-09-28

The Hoffnung Music Festival The Hoffnung Music Festival
価格:¥ 1,066(税込)
発売日:2000-09-28

The Hoffnung Companion to Music The Hoffnung Companion to Music
価格:¥ 978(税込)
発売日:2000-09-28

Hoffnung's Musical Chairs Hoffnung's Musical Chairs
価格:¥ 978(税込)
発売日:2000-09-28

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「のだめ」24巻、そして…、ムキャアア-!! デス

2010-02-03 06:21:49 | 本と雑誌

私のこの拙いブログにやってきた方々が、どんな経緯でたどり着いたのか、けっこう興味があったりします。
ブログ人の「アクセス解析機能」は、そんな関心を満たしてくれるだけでなく、思いがけない発見をもたらしてくれることがあります。
例えば、昨年10月11日の「『アクセス解析機能』が活用できた」の時のようにネ。
そして、きのう、「アクセス解析機能」で大きな発見に行き当たりました

ここしばらく、「のだめ 24巻」といったキーワードで私のブログにたどり着く人が何人もいました。

のだめカンタービレ」は、昨年11月末に発刊された第23巻で完結したはずだったのですが(こちらで書きました)、まだ連載が後日譚的に続いていて、それが第24巻として発刊されるという方向に向かったようなのですよ。
このことは、私のブログにやってきた方の検索結果から知りました。
たしかに、第23巻で終わるのは、TBSドラマ「JIN -仁-」の最終回と負けず劣らず、中途半端過ぎる気がします。


のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス) のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)
価格:¥ 440(税込)
発売日:2009-11-27


そして、昨日、これまた私のブログにやってきた方の検索結果で見つけました、「のだめ」情報

まず、「のだめカンタービレ 第24巻」が4月26日に発売されるということ

DVD&CD付き限定版『のだめカンタービレ』第24巻 DVD&CD付き限定版『のだめカンタービレ』第24巻
価格:¥ 2,480(税込)
発売日:2010-04-26


これだけでも、ムキィイイイイなのですが、講談社のサイトによりますと、

Kiss5号(2/25発売号)には、「のだめカンタービレ」オリジナルグッズ付録あり!連載続行も大決定です♪

だそうなぁぁぁぁぁ

100203_1_1_2

れんさい ぞっこう」ですと

ヲイヲイ、どうするよ、映画

4月17日に公開予定の「のだめカンタービレ 最終楽章(後編)」のタイトルを変える?


はげしく楽しみデス


次の「のだめ」ネタ:2010/04/07 「のだめ」の春がやってきます

コメント (4)
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