新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

またもやアメリカ人の日本絵画コレクションを堪能

2013-06-30 21:16:45 | 美術館・博物館・アート

江戸東京博物館(江戸博)で開催中の「ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡」を観てきました。

130630_1_01

この展覧会、公式HPによれば、

 米国メリーランド州にあるファインバーグ・コレクションは、化学者であり実業家でもあったロバート・ファインバーグ氏が一代で蒐集した、江戸絵画を中心とする日本美術のコレクションです。
 このコレクションの特徴は、狩野派や土佐派など官画派の保守的な作品がほとんど含まれず、江戸時代の民間画派の、自由で活気に満ちた肉筆画の作品が中心となっていることです。尾形光琳、酒井抱一らの琳派、池大雅、与謝蕪村、谷文晁らの文人画、円山応挙、呉春らの円山四条派、伊藤若冲、曽我蕭白らの奇想派、そして菱川師宣、葛飾北斎らの浮世絵など、内容は実に多彩です。また、いずれの作品も質が高く、全体として上品な雰囲気を持っていることも大きな特徴です。
 本展は、このようなファインバーグ・コレクションを日本で初めてまとまった形で紹介いたします。コレクションから選び抜かれた優品約90件を通じて、百花繚乱の江戸絵画の世界をお楽しみ下さい。

とのこと。
アメリカ人による江戸絵画コレクションといえば、今年4月に仙台で楽しんできたプライス・コレクション(記事はこちら)、2年半前に目を?いたギッター・コレクション(記事はこちら)、スポルディング・コレクション(記事はこちら)を始めとするボストン美術館の(今、甲冑展「Samurai!」が開催の模様)コレクションが有名ですが(東京大阪コレクションを拝見しました)、なんとまぁ、多くの日本美術の良品が米国に渡っていたことでしょうか
そして、今年の春は、なんとまぁ、多くの日本美術の良品里帰りしていたことでしょうか
いろいろ感じるところはありますが、美術品が略奪されて太平洋を渡ったわけではありませんし、日本美術を愛するコレクターに大事に保管され、彼の地で展示されることを通じてアメリカ人や観光客にホンモノの日本美術を見ていただく機会を増やしていただいたことは、それぞれの作品にとっても、また、日本にとっても幸せなことなのかもしれません。

   

さて、NHK「探検バクモン」で先週・先々週と2週にわたって江戸博が取り上げられていたし、「ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡」の会期末が迫っていたこともあって、結構な混雑を覚悟していたのですが、、、、、それほどでもありませんでした
それどころか、江戸博特別展でこれほど作品をじっくり拝見できたのは初めてだったかも…

それはさておき、展覧会の最初の作品がキャッチーでした

130630_1_02俵屋宗達「虎図」です。

 

Charmingな虎ですなぁ~

 

展覧会の構成は、

 1. 日本美のふるさと 琳派
 2. 中国文化へのあこがれ 文人画
 3. 写生と装飾の融合 円山四条派
 4. 大胆な発想と型破りな造形 奇想派
 5. 都市生活の美化、理想化 浮世絵

というもの。

わたし的には、この展示では、「琳派」「円山四条派」好み、「浮世絵」「奇想派」は微妙に好みと違っていて「文人画」「まぁ、いいや…」でした。

この辺りの話はまた後日…

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たまには「政治ネタ」を書いてみる…憲法96条絡み

2013-06-29 09:44:48 | ニュース

今年5月5日に東京ドームで行われた国民栄誉賞表彰式に臨んだ安倍首相が、引き続いて行われたプロ野球・読売vs広島戦の始球式で「背番号96の読売のユニフォームを着用したことが話題になりました。

130629_1_01 産経の記事(写真も)を引用しますと、

安倍晋三首相は5日、東京・後楽の東京ドームで国民栄誉賞の授与式に臨んだ後、巨人-広島戦の始球式に背番号「96」のユニホーム姿で登場した。憲法96条の先行改正を訴えている首相だけに、その狙いが臆測を呼んだが、始球式後は記者団に「私が96代(の首相)だから、96なんですが…」と苦笑いしていた。

とのこと。

日本国憲法 第96条というのは、

この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。

と、憲法の改正を規定しているもので、自民党が去年発表した「日本国憲法改正草案」では、

第百条 この憲法の改正は、衆議院又は参議院の議員の発議により、両議院のそれぞれの総議員の過半数の賛成で国会が議決し、国民に提案してその承認を得なければならない。この承認には、法律の定めるところにより行われる国民の投票において有効投票の過半数の賛成を必要とする。
2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、直ちに憲法改正を公布する。

とされています。

「憲法96条の先行改正を訴えている」という安倍首相、まずは憲法改正のハードルを下げてから、本丸を攻めたいと考えているのでしょう。
大坂冬の陣のあと、濠を埋めて、大坂城を裸城にした徳川家康の戦略を連想しますな(やはり同じ印象を持つ人がいらっしゃるようで⇒こちら)。

私、国家の基本理念ともいうべき憲法がコロコロ変わるのは「いかがなものかと思いつつも、大日本帝国憲法「改正」として現行の日本国憲法が施行されてから約70年、この間、一文・一句・一文字も変わっていないというのは、これまた「いかがなものかと思います。ましてや日本国憲法は、敗戦というパラダイムの大転換からわずか2年で制定・施行された憲法です。起草・制定に奔走された先人には失礼ながら、とても万事完璧「不磨の大典」であるとは考えづらい…。
約70年も経てば、日本の社会は変わるし、国際情勢も変わります。それに相応した憲法である必要があると思います。

ここで、こちらのサイトからマスコミ各社によるアンケート結果を借用しますと、

130629_1_02

すべての調査において(あの朝日 のアンケートでさえも…)憲法改正に「賛成とする人が、「反対の人を上回っています。しかも、結構、差がついています。

一方で、96条を改正して憲法改正のハードルを下げることについては、賛成・反対が拮抗していて、どちらかといえば「反対」が多い

私、この結果を至極まっとうなものだと思っています。

ちなみに私は「憲法改正のハードルを下げる」ことには反対です。
国民による承認について「その過半数の賛成を必要とする」と、「有権者の過半数なのか「有効投票の過半数」なのか判らない現行憲法の記述は改める必要があると思いますけど(参議院の取り扱いを変更することが最優先課題だと思う)、「ハードルを下げることは大きな不安を覚えます。

というのは、総選挙の結果、国政を担う能力なんて持ち合わせていなかった民主党政権を与え、よりによってこんなバカ宇宙人総理大臣に戴いてしまった痛恨事があるからです。

130629_1_03

国民も自分たちの判断能力を信じ切っていなくて、それ故、改憲のハードルを下げることに不安を感じている、というのがマスコミ各社のアンケート結果に表れているような気がします。

   

ところで、サーチナに面白い記事が出ていました。
「鳩山氏が北京で日本の右傾化批判←中国人も冷ややか」という記事で、

26日から中国を訪問中の鳩山由紀夫元首相が27日、清華大学主催の「世界平和フォーラム」で講演し、尖閣諸島をめぐる中国の領有権主張に改めて理解を示すと同時に、安倍晋三政権の右傾化といわれる姿勢を批判した。中国検索大手、百度の掲示板にこの講演に関するスレッドが立ち上がったので、のぞいてみる。
 <中略>
これに対して他のユーザーのコメントは最初、「アニキ、すげえな」「日本人の政治家では唯一、好き」といった好意的なものが多かったが、次第に冷めた言葉が増えていく。

 「なんで首相だった時に言わないんだよ」
 「親中派だからな。後で叩かれるんでしょ?」
 「どうせもう、引退した人だし」
 「政治家同士のたたき合い」
 「この人の特徴→応援するものはみんな失敗する」

最後のコメントが見事です
(これとは別に、とある国内サイトで「脳無い鳩はツメが甘い」という「座布団2枚」級のコメントを拝見しました)

それはともかく、最近とみに「ぶっ飛び」が加速している鳩兄ですが、これは、「自分の(ホントはお金で作った民主党だから自分で民主党の幕を引く」ための策略なのかもしれない、と思ったりして…
そんな戦略的な考えができる人だとは思えませんが鳩兄の言動が、民主党の党勢をますますしょぼいものにしていることは確かなようで…。

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2013年2Qの「いつも赤信号な交差点」ランキング

2013-06-28 23:13:14 | タウンウオッチング

気がつけば、2013年半分が過ぎようとしています。
早いですなぁ~、まったく…
そんなわけで、勝手に「恒例」にしている「いつも赤信号な交差点」ランキング2013年第二四半期(2Q)版です(2013年1Qのランキングはこちら)。

1 (1) 土支田 96.2% (90.2%)
2 (2) 千歳台 85.2% (80.5%)
3 (4) 梶ヶ谷 68.0% (68.4)
4(37) 谷原三丁目 65.4% (29.3)
5 (3) 世田谷清掃工場前 59.3% (73.8%)
6(17) 名無し(ギリギリ) 57.7% (43.9%)

7 (5) 環八神明通り 66.7% (66.7%)
8(16) 東工大入口 55.6% (45.8%)
9 (6) 宮の前 54.5% (64.3%)
10(16) 有馬四丁目 51.9% (43.6%)

標本数は42、( )内は2013年1Qの実績なんですが、やはり3ヶ月前に「オールタイムの★★★に選出された「土支田(笹目通り)」「千歳台(環八)」盤石
「土支田(笹目通り)」なんて、40回通って赤信号に停められなかったのはたった2回と、さすがデス…
目を引くのは、1Qの37位(29.3%)から4位(65.4%)躍進した「谷原三丁目」でしょう。

<iframe src="https://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&t=m&brcurrent=3,0x6018ec3b08257e4b:0x461d77e2be99ec12,1&ll=35.754227,139.620212&spn=0.002612,0.004281&z=17&output=embed" width="400" height="300" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"> </iframe>

大きな地図で見る

何かの間違いではないかと思って見直しても、間違いはありません。

   

一方、オールタイムランキング「格付けは以下のとおりです。

★★★ (1) 土支田 94.5%、(2) 千歳台 84.7%
 ★★ (3)世田谷清掃工場前 68.8%
  
 (4) 宮の前 62.5%、(5) 梶ヶ谷 59.7%、(6) 環八神明通り 56.6%、
     (7) つくし野 52.7%、(8) 有馬四丁目 52.2%、
     (9) 有馬病院入口 (52.1%)、(10) 東工大入口 (50.0%)

こうしてみると、にはR246の交差点(「環八神明通り」以外のすべて)が多いなぁ…。

ちなみに「渋滞率」上位(ワースト)は、

(1) 東工大入口 39.3%、(2) 環八神明通り 22.4%、(3) 中の橋 20.0%、
(4) 観蔵院入口 16.8%、(5) つくし野 12.8%

と、いう状況で、やはり「東工大入口 & つくし野」のコンビネーションと杉並区内が並びますなぁ…

つづきのようなもの:2013/10/02 いつも赤信号な交差点ランキング 2013年3Q版

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77777

2013-06-27 21:22:18 | 日記・エッセイ・コラム

今朝の私のクルマオドメーターこんな距離を示していました。

130627_1_01

77777km

見事なゾロ目です

きょうの通勤時に「77777km」になることは事前に判っていましたので、きょうはデジカメを持って家を出発しました。
問題は、どの地点で「77777km」になるかということ。
できることなら、職場の駐車場に着いたところで「77777km」になれば最高なのですが、けさ、自宅を出発する時点で「77733km」でしたから、

130627_1_02

それは無理というもの…
いつも朝食を摂っている東名高速・港北PAまで行き着くのも無理っぽい…

「次に望ましいのは、クルマを停めて撮影できる東名高速・東京料金所かな?」と、計算しながらクルマを走らせると、、、
なんと、オドメーターは、ものの見事に東名高速・東京料金所ちょい手前「77777」を表示したではありませんか

これ幸いと、東京料金所の一番左側にあるゲートを通り、路側に駐車中の大型トラックの間にクルマを停めて記念撮影した次第です。


<iframe src="http://local.google.co.jp/?ie=UTF8&t=h&brcurrent=3,0x6018f6de9a4ace4f:0xeef89fc19c1f1b31,1&ll=35.593749,139.572979&spn=0.001851,0.002151&z=18&output=embed" width="400" height="300" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"> </iframe>

大きな地図で見る

こんな奇跡的なことって、あるんですなぁ~

次のポイント:2013/10/29 「お城と温泉の四国旅行記」シリーズの途中ですが…

ただ、朝日を浴びたインパネがホコリまみれだというのに呆然でした…

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祝 富士山、世界文化遺産登録!

2013-06-24 23:35:14 | ニュース

富士山世界文化遺産に登録されることが決まったそうで、地元の皆さん、富士山の清掃にかかわった皆さんのお喜びはいかほどのものかと、御同慶の至りです。

けさ、朝食を摂ろうと立ち寄った東名高速・港北PAでは、世界文化遺産登録記念ということか、「富士山カレー」なるメニューが登場していました
そして、何気なくいただいてきたフライヤーがこちら

130624_1_11

東名・新東名、小田原厚木道路、西湘バイパスの各SA・PAでは、「富士山世界遺産登録記念フェア」を開催中なんだそうな。

んんん? フェアの開催期間は、6月21日~9月1日」ですと?

あれ?富士山世界文化遺産登録が決まったのは、6月22日(日)じゃなかったっけ…

もしかしてフライングってやつ?

もしも、富士山世界文化遺産登録否決されたらどうするつもりだったんでしょ…

   

それはさておいて、富士山世界文化遺産登録を記念して、これまで私が撮った富士山の写真を再掲しましょうか。

まずは私が住んでいる地域からの遠景。

130624_1_05

最寄り駅のホームから眺めた夕暮れの富士山です。2010年12月23日、この日のことを書いた記事はこちら
私、埼玉に住むまで、埼玉から富士山が見えることを知りませんでした。しかも、丹沢山系が下部を隠してしまう都内と違って、埼玉からは 富士山全体が見えるんですな。

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上の写真は川越に向かう途中(その日の記事はこちら)、荒川に架かる上江橋(かみごうばし)から見えた富士山です。

また、映画「のぼうの城」の舞台にもなった行田市の丸墓山古墳の頂上(忍城を攻めた石田三成の本陣がしかれた場所)からも富士山が見えました(記事はこちら

130624_1_03

   

私が初めてで観た富士山は、就職して間もない頃、夜勤明けに友人のクルマで出かけた江ノ島からの眺めでした。
想像していたより、遙かにデカくて、ステキでした

その時と似たような角度&距離からの眺めはこちらかな?

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「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト-写真、版画、グラフィックアート-」展を観に出かけた神奈川県立近代美術館・葉山からの眺めです(記事はこちら)。

でも、間近に観る富士山は迫力が違います
河口湖ステラシアター近くからの富士山がこちらで(記事はこちら)、

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東海道新幹線の新富士駅のちょい手前からの富士山がこちら(記事はこちら)。

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そしてそして、私が撮った富士山の写真の極めつきは、やはり空撮こちらでしょうなぁ

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「MISIA 星空のライヴV Just Ballade」福岡公演に遠征したとき(記事はこちら)、往路の飛行機から見えた富士山一生の思い出になりそうです。

「Misia Candle Night Fes.」の当日も富士山が見えるといいなぁ~

ということで、富士山の世界文化遺産登録を記念して、富士山三昧をお届けいたしました

【追記】色味が良くなくて「ボツ」にした写真がありました。

ところが、この写真、富士山の世界文化遺産登録にあたって、かなりキモになった場所を写したものだというのが判りましたので、載せることにします。

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2007年12月にTHE TOUR OF MISIA EIGHth WORLDを聴きに大阪遠征した帰りの飛行機から、「清水港と富士山が見えると撮ったものです。

確かに清水港富士山が写っているのですが、言い方を変えれば、Wikipediaに載っているこの写真と同様に「富士山と三保の松原空撮」 でもあります。

「三保松原」といえば、今年4月、ICOMOS(国際記念物遺跡会議)が、

  • 富士山から45km離れており、山(富士山)の一部として考慮し得ない。
  • 著名な北斎の版画に見られる展望地点ではあるが、複数の関連する展望地点が存在し、そのうちいくつかは防波堤のために審美的な観点から望ましくない
  • 顕著な普遍的価値に貢献していない

という理由で、

三保松原を除き、評価基準(iii)及び(iv)の下に富士山を世界遺産一覧表に記載することを勧告する。

という結論を示したものの、結局、この勧告に反して、三保松原を含めた「富士山世界文化遺産に登録されたといういわく付きの場所です。

実は私、つい先日まで三保松原がどこにあるのか知らなかったのですよ…
いやぁ~、お恥ずかしい限りです。(2013/06/29 21:04)

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肌寒かった関西旅行記(その15・京都編②)

2013-06-23 22:39:45 | 旅行記

「肌寒かった関西旅行記(その14・京都編①)」のつづきです。

素直に順を追えば、京都国立博物館(京博)で観た「特別展覧会 狩野山楽・山雪」のことを書く順番なのですが、諸事情によりすっ飛ばしまして、次の目的地、清水三年坂美術館までの道のりのお話です。

私、かねてから行ってみたいと思っていた清水三年坂美術館がどこにあるのか知りませんでした。でも、その館名からして三年坂(産寧坂)にあるのだろうと思って調べると、当たりでした。

130623_1_01 とりあえず清水寺仁王門まで登って、そこから三年坂を下って清水三年坂美術館に向かうことにしました。

ただ、東大路通からどのルートを通って清水寺まで行くか、ちょっと思案…
五条坂も五条坂から分岐する清水新道(茶わん坂)も歩いたことがあるしなぁ…と考えていたところ、大谷本廟の石標が目に止まりました。
ちょっと大谷本廟に寄り道してみようかと思い立ち、進路変更

浄土真宗はいくつかの「宗派」に分かれていて、大きなところでは、西本願寺「本願寺派」東本願寺「大谷派」なんぞがあります。
大谷本廟と似た名前で「大谷祖廟」というのもあるらしいのですが、あとになって判ったのは、大谷本願寺派大谷大谷派のものだということ。
そのあたり、実家がこちらに書いたように大谷派とは言え、信心の薄い私にはほとんど縁遠いお話です

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さて、大谷本廟の境内で見た地図によれば、大谷本廟から清水寺に至る道があるようで、このルートを辿ることにしました。

すると、ひたすら左右はお墓ばかり


130623_1_03 通路近くには、戦争で亡くなった方のお墓が多いようで(階級と勲等が刻まれています)、中にはこんなのも…。

130623_1_04 「日支事変 肉弾三勇士之墓と刻まれています。

それにしても、谷を埋め尽くすような数のお墓のスゴいこと

帰ってから判ったことですが、徒然草 第7段の、

あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ち去らでのみ住み果つる習ひならば、いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。

「鳥部山(鳥辺山)」が、まさしくこの地だった由。

130623_1_05 この日、広大な墓地にもかかわらず、見かける人は親族の命日なのか、墓参りに訪れたらしき家族連れがポツポツ…。
でも、こんな「歴史的」な地を歩く京都観光もありかもしれません。
なんてったって、「千年の都」の代表的な葬場の一つなんですから…。

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思いもかけない景色を眺めながら坂を登り、到着しました、清水寺仁王門

それまでの風景とは打って変わった華やかさです

130623_1_07

そして、人の多いことといったら…

そういえば、この日、5月3日からゴールデン・ウィークの後半が始まっていたのでしたっけ…

それにしても、さっきまでとは4~8ケタは違うのではないかと思うような人口密度には唖然

ということで、清水三年坂美術館にたどり着いていませんが、きょうはこれまで

つづき:2013/07/20 肌寒かった関西旅行記(その16・京都編③)

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梅佳代さんを尊敬します!

2013-06-22 21:15:55 | MISIA/美術館・博物館・アート

「今週末はこれだ!」意志表明したとおり、東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「梅佳代展 UMEKAYO」に行ってきました

私、東京オペラシティに出かけるのは初めてで、新宿駅から歩いて行こうか、京王新線で行こうか迷ったのですが、とりあえず「往路」京王新線を使いました。たった一駅のなんですけど…

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なんとなくBUNKAMURAと似た雰囲気だなぁ~と思いながら、エスカレーターを乗り継いでで3階まで上がり、「梅佳代展 UMEKAYO」に突撃

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130622_1_05 「梅佳代展 UMEKAYO」は、結構賑わっていまして、そしてふと思ったのは、これほど観客の多くが微笑んでいるクスクス笑いも聞こえる)展覧会って、そうそうあるのものではないだろうということ…。
私もご多分にもれず、ニコニコしっぱなしでした。

「こんなのってあり?」とわが目を疑うような作品はほとんどなく、多くの作品は、「いるいる、こんなおバカな子とか、日常でいかにもありげ(だけど写真に撮ろうと思ったり、撮れるわけではない)作品がほとんどでした。
たとえばこちらの作品

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一つのコインロッカーを巡って「謀議」を巡らすシニア世代の方々の写真です。

わが故郷の言葉で状況を想像再現するに…、

A 鍵、廻らねや。なんとせばいいんだべ?
B その穴さジェンコ入れればいべさ
C だども、蓋閉めればジェンコ入いらねド
D おれ、コインロッカー使ったごとねがら、判(わが)んね。
E …

といったところでしょうか

   

「梅佳代展 UMEKAYO」のフロアプランは下図のとおり。

130622_1_07

1. シャッターチャンス Part 1 2002-2012年、10点
2. 女子中学生 2000-2001年、17点
3. 能登 2004-2013年、89点
4. じいちゃんさま 1998-2013年、316点
5. 男子 2000-2002年、68点
6. シャッターチャンス Part 2 2000-2012年、63点

という構成になっています。
この中でどれが一番良かったかなぁ~と振り返ると、、、選べない

「じいちゃんさま」は、おそらく梅佳代さんがスタイリストも務めたと思われるファッションがイカしている一方で、15年間の間に着実にじいちゃんが歳をとっている(当然ですが…)のがちょっと寂しくてグッとくるし「男子」は、「いつの時代も男子は男子だと思うし(身に覚えあり)、その他も捨てがたい…

というわけで、展覧会全体を通して、お持ち帰りしたい作品だらけ と希有な展覧会でありました。

こうなれば、当然ながら図録を買うしかないでしょ

この図録装幀がちょっと変わっています。

130622_1_04

がなくて、のり付けの構造がむき出しです

説明書きが挟み込まれていました。
曰く、

130622_1_08

だそうです。

そういえば、1年半前の「生誕100年記念 瑛九展」の図録こちらをご参照方)も同じような装幀でしたっけ…

   

ところで、展示を観ながら、ホントに声をあげそうになった作品がありました。
それがこちら

130622_1_01

この作品の主役は、ピーポくんなのでしょうか?
それとも、、、、

SINGER FOR SINGER SINGER FOR SINGER
価格:¥ 3,150(税込)
発売日:2004-12-08

   

 

東京での「梅佳代展 UMEKAYO」は明日が千秋楽

巡回展は、2014/3/15~5/6新潟県立万代島美術館だそうな。

万代島美術館には、MISIAのツアーで新潟遠征したときに行きましたっけ…(万代島美術館はMISIAのライヴ会場になった朱鷺メッセ内にあります)。

朱鷺メッセでのMISIAのライヴに出かけたのは2005年3月の「The Singer Show」ツアーと2007年1月の「Ascension」ツアーの2回なんですが、私が万代島美術館に行ったのは、、、「Ascension」ツアーのときでした
これが「The Singer Show」ツアーのときだったら、「話がつながるだったんですけどねぇ…

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今週末はこれだ!

2013-06-20 23:08:13 | 美術館・博物館・アート

今週末はこちらの展覧会を観に行きます

130620_1_01

ぜぇ~っったい行きます

録画していた(ちょうど外出していた5月26日NHK日曜美術館 アートシーンを見たらこの展覧会が紹介されていて、その作品はもとより、梅佳代さんのキャラクターにハマりました

白目率が高いんですけど、そういうところも「カッコイイな」と思ってて、尊敬してます

この人、だって、この二人がメインで写っているのに、この人は隠れてるんです。すごくない?
これが青春
ですよね。

私はこんな梅佳代さんのコメントがスゴいと思います。

会期は今度の日曜日まで
ぜぇ~っったい行くぞ

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祝 記憶遺産登録!

2013-06-19 23:06:58 | ニュース

けさ、起きて、ネットでニュースを見ると、めでたいお話が出ていました。

文科省のリリースに代表してもらいましょう。

「御堂関白記」及び「慶長遣欧使節関係資料」のユネスコ記憶遺産登録審議結果について
 ユネスコが実施する記憶遺産(MoW: Memory of the World)事業に関して、光州(韓国)で開催されている第11回ユネスコ記憶遺産国際諮問委員会(IAC)の審議を経て、平成25年3月に、日本ユネスコ国内委員会として初めてユネスコに推薦した「御堂関白記」及び「慶長遣欧使節関係資料」について、このたび、ユネスコ事務局長により、ユネスコ記憶遺産として「登録」が決定されました。

だそうです

「御堂関白記」が日本から推薦されていたことは知っていましたが(こちらの記事「5月25日は「『記憶』の日」かもしれない」をご参照方)、「慶長遣欧使節関係資料」も推薦されていた(日本とスペインの共同推薦)ことは知りませんでした

130619_1_01 それはそうと、日本から2点が世界記憶遺産に登録されるというのは、ホント、めでたいこと

しかも、「御堂関白記」にしても、「慶長遣欧使節関係資料」にしても、いずれも私が生で拝見したことのあるものだという点で、個人的にもうれしい

「御堂関白記」は、約2年前、九州国立博物館での「よみがえる国宝」展で拝見した(記事はこちら)ほか、2012年1月の記事「日本でも『曜日』を昔から使っていたらしい」でも登場いただきました。

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130619_1_03 また、「慶長遣欧使節関係資料」は、今年4月の仙台遠征の際(記事はこちら)、「若冲が来てくれました」展と一緒に仙台市博物館で観覧してきたばかりデス

いやはや、うれしい

ところが、舞い上がった状態でネットを彷徨っていたところ、こちらのサイトに行き当たり、すぅ~っと醒めてしまいました

慶長遣欧使節団ゆかりの地、スペインのコリア・デル・リオには、宮城県から贈られた支倉常長の銅像(佐藤忠良・作)があるらしいのですが、その銅像が、、、、

像本体には、泥玉を何箇所を正面からも背面からもしつこくぶつけられていた。さらに台座背面下部の銅板は剥がされ盗難に合い、正面の「支倉常長像」と鋳出された銘板(銅板)も向かって右下を見るとバールのようなもので剥がされかけた痕跡が見て取れる。像の背面をよく見ると像の背面に伸びているはずの刀の鞘も折り取られ、盗難にあっているではないか!
さらに、像の台座は、正面も背面もチョークにより落書きされていた。

ですと

これは5年前の状況で、現在はどうなっているのか判りませんが、なんという仕打ち…

ヲイヲイ… です。

なんだか、しまりませんなぁ~

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肌寒かった関西旅行記(その14・京都編①)

2013-06-18 23:51:31 | 旅行記

「肌寒かった関西旅行記(その13・奈良編⑧ほか)」のつづきは、関西旅行3日目、京都編の始まりです。
この日も朝から良い天気 (但し、やはり肌寒い…

130618_1_01

ホテルで朝食を摂ったのち、そそくさとチェックアウトして、一路京都
そして、9:00ちょい過ぎには京都に到着しました。

京都旅行で何が大変かって、私はハイシーズンの手頃なお値段宿探し京都駅でのコインロッカー確保だと思っています。
何度、空きロッカーを探して広い京都駅構内を彷徨ったことか…

そんなことから、私はできる限り京都駅に近いホテルを予約して、京都に着くなりホテルに荷物を預けることにしています。

今回もその手を使いまして、ホテルに荷物を預けて、身軽になって歩き出したのは、まだ9:40のことでした。

130618_1_02 おっと、こちらの写真は、身軽になった私が晴れ晴れとした気分で京都駅前を歩き出した心象風景(?)で、京都タワーホテルを予約していたわけではありません

   

さて、この日の旅程は、「関西旅行3日目のダイジェスト」に書いたとおり、「ひたすら『歩く & 観るの一日」でした。

最初に向かったのは京都国立博物館(京博)だったのですが、始めから歩いて行く気があったわけではなく、一応、駅前のバス乗り場の様子を見ると、名だたる名勝地方面に向かうバス停は、どの路線にも長蛇の列
これでは何分待ったらバスに乗れるか判らないし、満員バスに押し込められて渋滞した道をタラタラ進むのも耐えがたいものがあります。
そんなわけで、結局、京博まで歩くことにしました。

バスに比べてそれほど余計に時間がかかるわけではありませんでしたし、鴨川の水が思いのほかきれい清流と言っても良いほどかも)だということを目の当たりにできたのは収穫でした

130618_1_03

そして、京都駅前から歩き始めて約20分で、京博(正門)前に到着

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京博では平常展示館が建て替え工事中だということは知っていましたが、正門が閉鎖されているとは知りませんでした

気を取り直して京博の構内へ入場

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京博にやって来るのは約10年ぶりです

こちらで、

振り返ってみれば私、8年前、THE TOUR OF MISIA 2004 MARS and ROSESで大阪遠征した時、京都国立博物館(京博)「アート オブ スター・ウォーズ EPISODE 4・5・6」展を観ておりまして、

と書いたとき以来のことですから、ホント、久しぶりです。

せっかくですから、館内に入る前に、前庭を散策してみました。

130618_1_06

上の写真に、ちらりとロダン「考える人」が写っていますが、京博の前には様々な野外展示があって、これだけでもかなり楽しめました。

まずは、京博からほど近い(という)東山区渋谷通東大路東入ルの路地裏にあったという石塔2基

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鎌倉時代に造られた「十三重石塔」だそうで、この2基の塔が造られた経緯は明らかになっていない由。
なんだか日本離れした造形ですなぁ。

日本離れした造形」といえば、こちらなんか、ストーンヘンジの一部っぽい感じです。

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実はこれ、五条大橋橋脚と橋桁(桃山時代)

そういえば、歌川廣重東海道五十三次「京師 三条大橋」では、三条大橋木造に描かれているのですが、三条大橋五条大橋同様、石造りの橋脚と橋桁だったそうです。

廣重痛恨のミス

130618_1_09 ミスに気づいた廣重は、後に描いた「五十三次名所図会」では、石造りに修正したのだそうな

さぞかし青くなったんでしょうなぁ、廣重さん

次はこちら

130618_1_10

巨大な鉄の輪、これは方広寺大仏殿に使われた鉄輪とのこと。

大仏殿つながりで、こんなのもありました。

130618_1_11 説明板を転記しますと、

奈良・東大寺大仏殿の前に据えられる金銅製燈籠の実物大複製・天平勝宝4年の大仏開眼にあたり造立されたものと考えられている。羽目板の音声菩薩(おんじょうぼさつ)や扉の獅子など、天平時代レリーフの白眉として名高い。本品は、当時の鋳造品と同様に、ヒ素など不純物を含む素銅を用いて鋳造製作したものである。

だそうです。

晴天満開のツツジとも相俟って、前庭の散策だけでも来た甲斐があったというものです。

ソメイヨシノサクランボも見られたし

130618_1_12

 

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