昨日、競馬の出馬データをダウンロードしたところ、今日(13日)の新潟では11レースしか組まれていません。
有馬記念が開催される中山最終日や、荒天、馬インフルエンザ、コンピュータの故障があった場合を除いて、JRAでは1場1日12レースが行われるのが「常識」だと思っていましたので、何事か? と思いました。もしかすると、出走馬が足りなくてレースが組めなかったのか?
と、JRAのHPを見ると、お知らせ(9月10日付け)が載っていました。曰く、
9月13日(日)の4回新潟競馬第2日第4レース(3歳未勝利 芝2,400m)は、出馬投票締切りの結果、出走申込馬が5頭以下でしたので、競馬番組一般事項VI-1-(1)により取りやめとなりました。
なるほどねぇ。ところで、「競争番組一般事項Ⅵ-1-(1)」って、どんなことを規定しているのでしょうか。と、さっそく「競争番組一般事項」をチェック
23Pにある「Ⅵ 競走の取りやめ・延期・分割等」の「1. 競走の取りやめ・延期等」の規程はこんなのでした。
(1) 下表1の競走(注:GⅠとGⅡ)以外の競走において,第1回特別登録または所定の出馬投票締切りの結果,登録申込馬または出走申込馬が4頭以下(3歳の未勝利競走については5頭以下。)の場合は,その競走を取りやめる。ただし,(国際)において[外]の出走申込みがある場合または(指定)その他競馬番組で特に定めた競走において[地]の出走申込みがある場合は,それぞれその競走を取りやめないものとする。
上記の事由によって競走を取りやめる場合は,その競走に特別登録または出馬投票をした馬の馬主・調教師・騎手および厩務員に対し下表2のとおり競走取りやめ金を交付する。
2頭以上の登録があったら、レースをやればよいのに、と思うのですが、売り上げとコストの見合いで、下限を5~6頭に設定しているのでしょう。
正真正銘のマッチレースを見たい気もするのですけど・・・。
下の映像は、伝説となっている(と思う)1996年の阪神大賞典でのナリタブライアンとマヤノトップガンの「実質マッチレース」です。今見ても、当時の興奮が蘇ります
話を戻しまして、「競争番組一般事項」をつらつら見ていますと、競走馬には賞金(入賞=5着以内だともらえる)以外に色々な手当が支給されている(もらえるのは馬主)ことが判ります。
さすがに「家族手当」や「通勤手当」はありませんが、距離別出走奨励賞(長距離レースほど高い)とか、内国産馬所有奨励賞(国産馬が入賞すればもらえる)とか、出走奨励金(6~8着、レースによっては6~10着だともらえる)とか、特別出走手当(出走するだけでもらえる)とかがあります。
また、馬主以外にも、生産者に対する生産牧場賞や繁殖牝馬所有賞、1~3着馬の馬主が加入している馬主協会に対する出走協力金や馬主協会賞、騎手に対する騎手賞や騎乗手当や騎手奨励手当、調教助手や厩務員に対する調教助手賞、厩務員賞、厩務員手当と、あるある…。
この中で注目したいのは、出走奨励金と特別出走手当の支給額・支給レートが、「第4回中山競馬・第4回阪神競馬・第4回新潟競馬の3歳未勝利競走」では低く設定されているのです。ちなみに、12日から始まったのが、まさしく「第4回中山競馬・第4回阪神競馬・第4回新潟競馬」。こんなところが、13日の新潟競馬で3歳未勝利戦が1レース取り消される背景になっているのかもしれません。
9月3日の記事「祝! 記事300本!」に対して、
ところで、こんなにマメに更新していて、仕事は大丈夫?と要らぬ心配を(笑)
とのコメントいただき、
勝手に、適当に、生活や仕事を壊さないように、ボチボチやっていますのでご心配なく
とお返ししました。実際、生活も仕事も壊していないのですが、ただ、競馬だけは完全におろそかになっています。以前は、ほとんど毎週欠かさずにやっていたというのに、今年の夏競馬にはまったく手を出していません。おかげさまで、無敗です。
馬券を買わないだけならまだしも、競馬中継も見ていません。これには、ブログにはまっているという理由だけでなく、グリーンチャンネルが相変わらずSD(標準画質)で中継しているものだから、画面が汚くて鑑賞に耐えないということも背景にありそうです。
グリーンチャンネルとJ:COMにはがんばっていただきたいものです。
秋競馬が開幕したことですし、久しぶりに検討してみますか。
そうそう、小ネタを思い出しました。この記事の最初のパラグラフで、競馬開催中止の理由の一つに「コンピュータの故障」を挙げました。
実際、十数年前に、新潟競馬場の勝馬投票システム、要は馬券の発売システムがダウンして、午後の競馬が中止、翌日の延期されたことがありました。
戦時中の1944年、日本ダービーが馬券を発売せずに「能力検定競争」として実施されたそうですが、平和なご時世では、「馬券が発売できなければ競馬をやる必要なし」というわけです。
おかしかったのは、このできごとを伝える翌日の新聞記事です。記事には「システムを担当しているコンピュータメーカーのF社によると…」的な記述がありました。
これじゃ、会社名をイニシャルにした意味がほとんどありません って…。
記者自身、開催中止で頭に血が上っていたのでしょう。
その後、F社のシステムは大過なく稼働しているようです。めでたし、めでたし。
【追記】記事をアップしてから気づきました。ナリタブライアンとマヤノトップガンとの「実質マッチレース」も、新潟競馬の中止・順延も、どちらも1996年だ (09/09/13 07:01)