きょうは、なぜか受験参考書からレジェンド2人。
英語では佐々木高政(2008年没)による「和文
英訳の修業」。高2から読んだオジサン、タイトルを
見るだけで目から汗=11年前、古書店の100円コー
ナーにあった。初版昭和27年以来、4版(4訂)を
かぞえる。予備、基礎、応用の3部に分かれる。
予備は、短文500。著者が長年かけて集めた宝。
この分のみ暗記した。今じゃ、ほぼperfectに
記憶の彼方ながら。3部すべてmasterする読者は
どれだけいるか。らしい英語がズラリ。今では、
古風ながら、nonnativeとして真っ当か。
PCによると、剽窃疑惑あり、と。700を打ち出し
ている書らしい=昭和55年第4版のはしがきで
「知らん顔して例文を失敬」とあきれたように
言う。大きな図書館なら、蔵書があるのでは。
お急ぎなら、改定の度、著者が寄せる、はしがきを
見るだけでも楽しい。気骨って、こういうも
のか。と感銘をおぼえる。
次いで、古文・小西甚一・古文研究法。昭和30年
初版、60年後にちくまから学芸文庫入り。受験時に
縁はなかったが、谷沢永一(2011、81歳で没)なる
直言居士がオススメしていて初めて知る。小西も、
剽窃(盗作?)にアキれる。「小西の間違った点が
そのままに」と。古文を外国語として学ぶ、という
主張が印象に残る。
*** 以上は、昨1日の日経読書欄で触発された
ため。メディア史・佐藤卓己京大教授は、受験時代の
参考書すべて処分した。が、例外として、処分しなかった
書を涙ながら?に詳説。それはオリオン社の通信添削の
講評がまとまった書「思考の場としてのとしての現代
国語」。受験オンリーのモノでなかったから。***