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新聞を(たまに)ほめる 故個性派俳優・佐藤慶を率直に語る 日経で仲代

2010-05-11 18:04:24 | Weblog
 人が亡くなったからといって、褒めまくることはない=6日、サマランチ氏の死去報道を取り上げたばかり。この程度の批評(悪口?)は許される。

 そう思える、佐藤慶を送る喪友記。4歳年下の仲代達矢が語る=10日日経朝刊文化面。故人は「ブー慶」があだ名。いつもブー、ブー言っているから、と始まる。

 故人が個性派なのは、知っていてもあだ名を知る人は少ないだろう。俳優座で修業中、語学、バレエなどを学ぶことに、不満をあらわにしていた。

 体制側の反対に身を置きながら、本質をズバリ突く佐藤を仲代は「好きだった」と。妥協を迫られる世に佐藤は群れず、一匹狼。事務所、住所ともに転々と。芸術家の宿命か。

 2年ほど消息を聞かず、近親だけで別かれ。「遺言だったろうが、せめて兄貴分の死に水くらいとりたかった」。聖すぎず、(一部週刊誌の如く)俗すぎず。60行程度ながら、二人の行き方をくっきり見せる。大人の読者は納得しよう。
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