新聞いまや社会の壁 佐野説に会場どよめく 朝日事件集会

第3話 （朝日集会）昨日ふれたように3日の会場で最もウケたのはノンフィクションの佐野真一。故・本田靖春＝元読売＝らの例を引き、新聞はかつて社会の窓であったが、今や壁、と断じた。一瞬凍りついた会場から、どよめきと共に当日最大の拍手が起きた。

今後、日本社会の希望は？ の問いに佐野はユニクロ、ソフトB、いずれのトップも当たらない。要はモノの考え方とし、明治期の経済人・渋沢栄一を挙げた。渋沢は工事中のスエズ運河を見聞した体験から、銀行の大切さを思い知った、という。壇上の小宮山議員もうなずき、（中高年ばかりが目立った）会場は静まり返った。

　集会開始直後、参加者中、2人が90歳を超すという紹介があった。では、20歳代はと司会者が問うと、上がった手はパラパラという有様。減る一方の若者世代、いいのかなぁ。