刻みねぎ、削り節、おろしショウガ、ミョウガ、青紫蘇などの薬味をのせて食べる冷やっこが、手軽でおいしい季節になってきました。
手軽に買える健康食材の豆腐ですが、やはり冷奴には絹ごしの方が良いでしょうか?
絹ごし豆腐は木綿豆腐との違い、食感が柔らかく絹のようにきめ細やかですから・・・。
しかしこのふたつは食感だけでなく含まれる栄養素にも違いがあるそうです。
<作り方の違い>は、豆乳に、ニガリなどの凝固剤を加えて固めたものを木綿の布を敷いた型箱に流し込み、その上から重石をすることで水分を切るのが木綿豆腐。
一方の絹ごし豆腐は木綿に使うものより濃い豆乳を型箱に流し込み、ニガリなどの凝固剤でそのまま固めて作るので、重石で水分を切ったりしない。
水分をたっぷり含んでいるので、舌触りが柔らかいのですね。
栄養価の違いはどうでしょう?
木綿豆腐は水分を絞るために栄養分が圧縮されており、絹ごしと比べて、たんぱく質や脂質を多く含み、カルシウムや鉄分、ビタミンE、食物繊維も豊富。
中でもカルシウムは絹ごし豆腐の約3倍、ビタミンEは約2倍も含まれているそうです。
その一方で絞った水分と一緒にビタミンB1やB2、カリウムといった栄養素は流れ出しています。
絹ごし豆腐の場合は、豆乳をそのまま固めるので、木綿と比べてこれらの栄養が多く入っているというのです。
カルシウムや、鉄分を摂りたいときには木綿豆腐を。
ビタミンB1やB2、カリウムを摂りたいときには絹ごし豆腐を選んでみる、というように栄養価の違いで豆腐を選ぶのも良いかもしれませんね。
因みに『腐』の意味は『豆を腐らせる』ではなく『柔らかい・弾力がある』でした!