6月に入りました。
春はたくさんの花が咲き競い、庭やベランダが一年で最も華やぐ季節で、どこの家の庭でも目を楽しませてくれています。
美しいものに対する一時の衝動を罪と見なさず、むしろ風流人の所作として許容する考えを示している「花盗人は風流のうち」ということわざがあります。
たぶん由来は狂言「花盗人」からだという事のようですが、 あまりにも綺麗な一輪の花をつい摘んでしまう心は仕方ないということらしいです。
桜の枝を折って捕まった僧が、桜の木に縛り付けられたまま「この春は花のもとにて縄つきぬ烏帽子桜と人や見るらん」という歌を詠んだそうです。
すなわち洗練された趣味や行為として容認する意味が込められているのです。
別な説では、花を盗み見る人のことを言うのだそうで、実際に花を盗って来てしまうと、ただの泥棒ですよね。
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