使用者の中心が高齢者となった言葉、または高齢者が多用するとされがちな言葉、かつては一般的に使われていたけれど最近はあまり使われていない言葉、これを「老人語」というそうです。
「半ドン」「逢い引き」「接吻」「旗日(はたび)」「銭(ぜに)」「別嬪(べっぴん)」「コール天」「猿股(さるまた)」「おさんどん」。 確かに使われませんね。
「帳面」や「チョッキ」「衣紋掛け(えもんかけ)」などという言葉も、もうほとんど使いません。
言葉から社会や生活文化の変遷を感じます。
蒸気機関車で動く「汽車」が姿を消し、電気で動く「電車」になって久しいですが、「電車」のことを「汽車」と言っているお年寄りが今でも周りにいます。
「赤チン」も老人語だそうです。今は「マーキロ」といいますが、私なんかは、今でも赤チンと言っていますけれど・・・。