ホップ ステップ エイジング

車の免許を取ったのもパソコンを始めたのも55歳過ぎ。
興味を持ち楽しみながらゆっくりゆっくり年を重ねていきたい。

今日から始まる 相田みつを展

2005-12-17 09:51:45 | Weblog
今日から静岡のグランシップ6階の展示ギャラリー で相田みつを展が始まる。
来年の1月15日まで年中無休だそうだ。
 
人間関係が希薄化し、心に悩みを抱きながら日々苦悩する現代社会で
彼の残した平易な「ことば」と、柔らかい「書」に表した文字は生きる勇気を
与えてくれる。あの書体は決してうまいとは思えないのに味があるのだ。

大学卒業後、親友の応援を受けながら、書家としての活動を
スタートしたが、書は売れず、貧困、将来への不安、嫁姑の確執、
納得のいく創作ができない焦り…といった深い悩みを抱える中で、悶々とした
日々を過ごすがその中で彼独特の「わかりやすい言葉」と「書」を確立していったという。

「一番わかっているようで 一番わからぬこの自分」

「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

「だれにだってあるんだよ ひとにいえないくるしみが 
 だれにだってあるんだよ ひとにいえないかなしみが
 ただだまっているだけなんだよ いえばぐちになるから」

「ただいるだけで あなたがそこにただいるだけでその場の空気が
 あかるくなる あなたがそこにいるだけでみんなのこころがやすらぐ 
 そんなあなたにわたしもなりたい」

 「あなたにめぐりあえてほんとうによかった
  ひとりでいい そういってくれるひとがあれば」

 「かんのんさまはどうしてこんなにしずかなの
  かなしみにたえた人だから どうしてこんなにやさしいの 
 ひとの世のくるしみに 一番泣いた方だから」

どれもこれも本当に泣きそうになる詩や格言で、なんとも優しい気持ちになる。
全てを肯定し、今を生きよと、というメッセージが多いからか。

肩に力が入ったとき、私はこの人の日めくりの前に立ち、気持ちを癒している。
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