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巻き添え食ってたまるかよ

アイドルと北朝鮮

2017-09-17 20:07:02 | メディア・芸能
西野芙美@TENGA広報 @nishino_fumi 8月27日
“最初の武器の発明によって、それまで保たれていた殺戮能力と殺戮抑制とのあいだの均衡が崩れ、攻撃を無害なものにする「動物的本能」が役に立たなくなり、ここに危険な「人間性」、すなわち「悪」の芽が胚胎したのである。”
という澁澤龍彦による序の一文にやられて買ってしまった




この本を買う気はないが、なるほどと思った。武器を手にすれば、肉体のみより大きな攻撃力を得られ、相手に致命傷を与えうる。このこと自体「悪」の表れであり、文明とか人間らしさとかいったものは、光と闇の両面を併せ持つ。

医者というのは、お金を稼ぐ手段、職業であり商売であり、しかしお金をもらっているのにさらにお礼まで言われる、特殊な仕事だ。弁護士もしかり。こうした士業には国家資格が必要で、長期の先行投資を経て、お金と尊敬の両方を得られる「武器」を手にする。殺傷力ではなく、人助けの性質でも、やはり武器を手にすることで、光と闇のいずれかに引きずられるきっかけになりうる。「ナチ須」や「橋下ゴキブリ」はこうして生まれる。

実感と影響力がかけ離れ、均衡が崩れる。わが国の著名人や文化人に、おおむね幼稚で思慮や自省に欠ける、いい年をして、いや老いるほどに馬鹿みたいな人物が多いこともこれで説明できよう。出版界やテレビ界にポジションを得るのは一芸入試のようなものだ。筒井康隆なら何でもドタバタにしてしまう能力、橋本治なら「桃尻語」のような当時の若者の考え方や話法、これが決定的な武器で、多芸多才のように見えても、それ以外は頭角を現すほどではない。なので広告的にあちこち出しゃばっても、姿勢としては世に出た一芸の周辺で守りに入っているので、思想というか、年齢相応に成熟した人間洞察の境地に至らない。

きょうの題名について、これ以上の多弁は必要ないでしょう。未成年の美貌。核開発の一点張りでアメリカ相手にゴネまくる。飲み屋で高齢会社員の床屋政談と居合わせて、北朝鮮の話題なんてアイドルの話題より悲惨だとツイートしたのだが、意外と筋が通っていましたな

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