ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

帰宅

2012年07月30日 | 散歩・旅行

 14時過ぎに、無事帰宅しました。
 長崎も暑かったですが、千葉も暑いですねぇ。
 この時期に日本に観光に訪れる外国人の気が知れません。
 ガイドブックに夏はよしとけって書いていないのですかねぇ。

 朝食のバイキングに、団体らしい中国人観光客が大挙して押し寄せていました。
 何組かの日本人は、席をキープする意味でハンカチやカバンなど置いて食い物を取りにいったようなのですが、中国人にはそんなもの通用しません。
 忘れ物だと思ったようです。
 むしろくすね取られなくてよかったね、という風情です。

 帰りの飛行機も運よくクラスJが空いていて、1,000円のお直り料金を払ってクラスJで帰ってきました。
 健康を維持し、職務に精励するためにはやむを得ざる出費です。
 もちろん、職場にクラスJへのお直り料金を請求しても認められることはありません。
 端から自腹のつもりです。

 明日から通常勤務。
 あわただしいですねぇ。

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出張の友

2012年07月30日 | 文学

 今回の出張の友は、ウィスキーと「若山牧水随筆集」という文庫本でした。
 ウィスキーは仕事前夜の高ぶった神経を鎮め、仕事後の私に安心感を与えてくれました。

 飛行機など移動の途中には「若山牧水随筆集」を読みました。
 これも例によって亡父の蔵書から頂戴してきたものです。
 まだ半分も読んでいませんが、前半は紀行文中心です。

 明治末から大正時代にかけて、若山牧水はじつに多くの場所を旅しています。
 それも草鞋に着物といういでたちで、比叡山や那智、長野など山がちなところを好んで歩いています。
 そしてこの人、朝も昼も晩も、かならず酒を飲むのです。
 比叡山の宿坊に泊まったときですら、大酒を喰らっています。
 たぶんアルコール依存症だったんでしょうね。
 そしてどういうわけかこういう人の周りには大酒のみが集まってくるらしく、大店の旦那だったのが、店から土地から飲みつくしてしまい、妻子にも捨てられて、比叡山の末寺で住職のいない寺の寺男をやっている老人の寺に宿泊し、牧水のおごりで老人と酒宴をひらく有り様など、浅ましいかぎりです。

 うまきもの こころにならべ それこれと くらべ廻せど 酒にしかめや

 人の世に たのしみ多し然れども 酒なしにして なにのたのしみ

 なんていう、意地汚いような歌を残しています。

 酒の飲みすぎがたたって、43歳の若さで虚しくなってしまいました。
 死の床にあって、もう重湯しか飲み込めないのに、酒をねだって、不思議と酒は入ったようです。
 死期が近づいて、もう医師も飲酒を止めようとはしなかったそうです。

 「若山牧水随筆集」の後半は「思い出の記」、「折りおりの記」、「石川啄木の記」などと題されており、紀行文とは違った味わいの随筆が楽しめそうです。
 帰路はそれらを出張の友として楽しみましょうか。

若山牧水随筆集 (講談社文芸文庫)
若山 牧水
講談社



若山牧水歌集 (岩波文庫)
伊藤 一彦
岩波書店


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