毎週金曜日の終業を迎えると思うことですが、一週間というのは本当に長いですねぇ。
何事もない週というのは、一年のうちに数えるほどで、大抵何かのトラブルが発生します。
こうなると組織的な問題なのではないかと疑ってしまいます。
それとも、どこの組織もそんなものなのでしょうか。
考えてみると、過去いくつもの職場に異動しましたが、多い少ないはあっても、トラブルやミスというのは避けられないようです。
そういうことがあると、日常のルーチン・ワークに支障をきたすので、ことさら慎重になっても、思わぬところに伏兵がいて、その手があったかと驚かされるものです。
人によっては、そういうのを面白いと言うのかもしれませんが、私は平穏無事を願っているので、シビレちゃうような状況はストレスでしかありません。
確かにそういう状況をうまく乗り切るのが快感だというのはわかりますが、そんなマゾ的な快感を私は求めていませんし。
とりあえず週末を楽しんで、また長いであろう来週に備えるといたしますか。
インドのスズキの子会社の工場で、大規模な暴動が起きたそうです。
工場は焼き打ちされ、多くの被害者が出たとか。
背景には、低いカーストの従業員を派遣として低賃金で働かせ、働けど働けどわが暮らし楽にならざり、という切実な動機があったようです。
焼き打ちされた工場です。
中国においても賃金の上昇がとまらず、世界の工場はミャンマーなど、より人件費の低い国に逃げているとか。
少しでも多くの賃金が欲しいと思うのは、万国の労働者共通の思いでしょう。
一方企業は少しでも賃金を押さえ、利益を生もうとします。
永久に相いれない労使が、一緒の組織で働くということは、大変なことですねぇ。
わが国でもかつて、米騒動やら打ちこわしやらの物騒な事件が頻発した時期がありました。
現在では反原発とか反核とか、わが国のデモは専ら政治的な意味合いを強め、賃金を挙げろ、という騒動はほとんど起こらなくなりました。
スペインでは公務員が給与削減に耐えてきたところ、冬のボーナスを支給しない、という方針をスペイン政府が打ち出したことから、公務員の賃上げを求めるデモが頻発しているそうです。
お金の話は下品というか、あんまり触れたくない話題ではありますが、勤労者にとって最も切実な問題であることも事実。
私の職場も政府の方針に従って、平均約8%の賃金カットが実施され、それは月給はもちろん、残業代、ボーナスにも及ぶため、わが家の家計は火の車です。
しかし、それでもまだ耐えられる範囲です。
それが国家のためとあらば、甘んじて受ける他ありません。
しかし、生活保護以下の賃金しかもらえないとなれば、話は別でしょう。
働かないで生活保護をもらった方が良い、ということになってしまいます。
インドの場合、カーストという身分制度が厳然として残っていることが、問題を複雑にしています。
同じ労働をしても、高いカーストであれば正社員として雇われ、低いカーストであれば派遣社員として低い賃金で働かざるを得ないというのは、どう考えても不公平です。
インドでは、前世で善行をつめば高いカーストに生まれ変わり、悪行を行えば低いカーストに生まれる、という迷信が根強く残っているやに聞き及びます。
個別具体的な会社の労使関係の問題よりも、インド社会にはびこるカーストという身分意識を改革することが早道のような気がします。
昨夜はノンストップ・シチュエーション・スリラー「デッド・レーン」を鑑賞しました。
メキシコ旅行から帰った若い女二人組。
手荷物のトラブルで最終バスを逃してしまいます。
そこに1台のシャトルが。
シャトルというのは、何組かの同じ方向へ向かう客を相乗りさせる大型タクシーのようなもののようです。
シャトルに乗り込む2人。
他に、その女二人組狙いの若い男2人組と、いかにも気の弱そうな出張帰りのサラリーマンの痩せた男が乗ります。
快調に走りだしたシャトル。
しかし、変な所で高速を降りてしまったり、道筋がどうも奇妙です。
やがて本性を露わにする運転手。
銃をつきつけ、金を要求します。
客席に客たちを縛り付け、どこへ向かうのかもわからぬまま進むシャトル。
乗客は隙をみては反撃に転じようとしますが、なかなkうまくいきません。
そして、運転手の本当の目的が判明するのです。
アマゾンでの評価はかなり低いようですが、息をもつかせぬ疾走感、人物描写、オチにいたるまで、私には十分面白く感じました。
ただ、原題は「Shuttle 」のようですが、邦題の「デッド・レーン」はいただけませんねぇ。
なんとなく安っぽくなっています。
「シャトル」で良かったんじゃないでしょうか。
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