ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

へルタースケルター

2012年07月15日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 今日は映画館に足を運びました。

 観たのは、蜷川実花監督、沢尻エリカ主演の「ヘルタースケルター」です。
 意味は混乱というほどのようです。

 蜷川実花監督といえば、華麗な色彩美が強烈な、江戸吉原の花魁を描いた「さくらん」が印象的です。
 「ヘルタースケルター」でもその色彩美は健在ですが、ストーリーが単調なうえに人物の描き方も浅はかで、ちょっと残念な印象です。

 予告編をご覧ください。
 

 沢尻エリカ本人を戯画化したような、傲慢で我がままな整形美人タレント、リリコを、根性ある演技で魅せてくれた沢尻エリカ。
 全裸も披露し、大胆な濡れ場も演じています。

 芸能事務所の社長役の桃井かおりも悪な感じが素敵です。
 リリコの恋人を演じた大会社の社長の息子、窪塚洋介も我がままで悪の匂いがぷんぷんと漂います。

 それら役者たちの熱演をぶち壊しにしてしまったのは、おそらくは脚本でしょうねぇ。

 中途半端なのですよ。

 背徳の美を描きたいのか、整形美人で整形のほころびに怯える美人タレントの苦悩を描きたいのか、あるいは違法な整形を行うマッドサイエンティストの整形外科医の狂気を描きたいのか、よくわかりません。

 そのため、本来はもっと強調されていたであろう映像美が、単に映画を無駄に長くする無駄なカットに観えてしまいます。


 沢尻エリカはじめ役者陣の熱演が光るだけに、残念な作品に堕してしまったとしか言いようがありません。

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