非婚化が進んでいると叫ばれて久しいですね。
しかし20代の女性は、30代、40代の独身女性よりも結婚願望が強いとか。
しかも、結婚を機に仕事を辞める寿退社や妊娠を機に仕事を辞めるおめでた退社が増えているそうです。
仕事もバリバリ、家事育児にも手を抜かず、へとへとになってしまうスーパー・ウーマン症候群の先輩や、仕事一筋で独身を貫く先輩を見ていて、ああはなりたくない、と思うのも人情でしょう。
で、増加しているのが年の差婚。
20代の女性が40代の男性と結婚する比率が増えているのだそうです。
要するに、より経済力のある男を求めてのこと。
専業主婦におさまって優雅なマダム生活を楽しみたければ、どんなにイケメンで人格が優れていても、同世代の低収入の男では駄目だというわけです。
そうなると、20代、30代で結婚を望む男性は不利ですね。
一方、40代の婚活女性も不利です。
同世代の魅力的な男性を20代の若い女にかすめ取られて行くわけですから。
専業主婦におさまりたいとは言っても、すぐにそうしたい、という女性は少ないようです。
出来る限り仕事は続けたいが、スーパー・ウーマン症候群の先輩や独身の先輩を見て、いつでも仕事を辞められるけど、とりあえず今は働いていようという、2WAYを確保しておきたいということのようです。
虫のいい話ですね。
しかし私も、高給取りの女性と結婚できたら、専業主夫におさまりたい、という虫のいい願望を就職以来20年も持ち続けています。
専業主婦や専業主夫、現代の貴族ですよねぇ。
昔と違って洗濯機や掃除機、冷蔵庫、便利な家電に囲まれて、家事は格段に楽になっています。
風呂を入れるなんて、昔はたいへんな贅沢だったんじゃないかと思います。
井戸で水を汲み、薪で火をたくなんて、想像するだに怖ろしい労働です。
洗濯板で一枚ずつ洗い、それを手で絞って干すなんて、到底不可能です。
まして冬場なんて手が荒れて仕方ないでしょう。
それら辛かったであろう家事労働から解放してくれた家電メーカーには感謝しています。
でも専業主夫への夢は遠いようです。
まず四十面ぶら下げていては年下の可愛い男を求める高給取りのおばさまには相手にされないでしょうし、そもそも動機が不純ですもんね。
このまましこしこ働く他なさそうです。
米国モダン・ホラー小説の帝王、スティーブン・キングに「痩せゆく男」という名作があります。
ジプシーの老婆を轢き殺した男が、ジプシーの呪いによって食べても食べても痩せてゆき、それだけではなく吹き出物、膿などができて肉体が崩壊していく怖ろしい小説です。
映画化もされて、こちらもよく出来ていました。
今朝久しぶりに体重を測ったら、61.5キロでした。
父が亡くなった3月5日の体重が73.7キロでしたから、四か月と一週間で12キロ落ちたことになります。
運動も食事制限もしていないのに。
ただ、食が細くなり、すぐにお腹いっぱいになってしまうため、前よりもはるかに食わなくなってしまったことは確かで、それが原因なんでしょうねぇ。
それでも、就職時の53キロより8.5キロも重いのですねぇ。
今まで腹が邪魔で靴の紐を結んだり足の爪を切ったりするのに難儀していましたが、すんごく楽になりました。
そしてやけに寒がりになってしまいました。
今日の千葉市は晴れて30度近くになるそうで、街行くみなさんはことごとく半袖ですが、私一人長袖です。
ズボンがことごとくぶかぶかになり、かといって精神障害発症前に買ったズボンでは細すぎ、ズボンのウエストを詰める修理を何度も繰り返しました。
「痩せゆく男」の恐怖を感じます。
高コレステロールで内科医にかかっていますが、コレステロールも正常値になってしまいました。
内科医からは、急激に痩せると体力が落ちるからこれ以上落ちないように気をつけろ、と言いますが、食欲は自由自在に意志の力で変えられるものではありません。
私は痩せようと太ろうと、自分の食欲に忠実に生きる他ありますまい。
痩せゆく男 (文春文庫) | |
真野 明裕 | |
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