ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

21グラム

2011年03月06日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 今日はかなり重たい人間ドラマを観ました。

 「21グラム」です。

 交通事故で夫と幼い二人の娘を喪った妻、キリスト教を堅く信じ、過去の悪行を恥じて更生中だったのに交通事故を起こしてしまった不良中年の犯人、夫の心臓を移植されたおかげで死の床からよみがえった大学教授。
 
 犯人、被害者でありドナー、その妻、ドナーから心臓をもらう病人が、時の必然とも言うべき不思議な縁でつながっていきます。
  
 この三人それぞれの視点で時系列を狂わせて短いシーンをつなぎ、三人それぞれの思いや苦しみを描き出して観る者を圧倒する巨編です。
 21グラムというのは、人間が亡くなると体重がそれだけ軽くなるといわれているそうで、いわば魂の重さ。

 ストーリーの要所要所で、「それでも人生は続く」というセリフに出くわします。
 夫と娘を喪った妻を慰める老いた父親だったり、キリスト教によって救われたと信じていたのに交通事故を起こしてしまった犯人が神を呪う言葉を吐いたときに言い聞かせる牧師だったり。
 死なないかぎりどんなひどい目にあっても人生は続くのだからやきりれません。

 時系列が混乱しているため、最初のうちストーリーが追えないという難点はありますが、逆にストーリーの無理をごまかすという役割を果たしているようです。

 難をいえば大上段にふりかぶった直球という感じで、観ていて疲れるのと、洗練された感じが全然ないこと。

 観る価値のある映画ではあると思いますが、お勧めはできません。
 精神的に悪影響を及ぼす怖れがあるからです。

21グラム [DVD]
ギジェルモ・アリアガ・ホルダン
東北新社

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予算

2011年03月06日 | 社会・政治

 来年度予算案、衆議院を通って参議院に送られましたね。
 これで予算案自体は年度内の成立が確定しました。
 まずは一安心。
 これまで何度か予算成立が年度を越えたことがありましたが、国の機関は清掃や警備などの年間契約を、4月1日付けで一度結び、予算が成立した時点でもう一度契約書を交わす、という馬鹿馬鹿しいことをやっていました。

 予算案は年度内に成立しますが、予算関連法案が宙に浮いています。
 これが通らないと国債の発行もままならず、秋には予算が枯渇するとか。
 それは未知の領域です。

 民主党から16人も造反者がでて、さらに1名は離党して減税日本に行っちゃいましたから、衆議院の三分の二は不可能で、与野党協議で合意するか、解散するか、退陣するか、しか選択肢はありません。
 正論を言えば解散しかないと私は思っていますが、解散するとまた時間をくうので、与野党合意できればそれにこしたことはありません。

 それにしても、国民の生活が第一と言って華々しく政権交代を実現させた民主党、今では見る影もありません。

 マニフェストもほとんど実現できないことが明らかになってしまいました。
 野党の修正要求に応じて大幅に譲歩し、予算関連法案を通し、しかる後解散、ということでどうでしょうか、菅総理。

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