日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

岡山県・玉野市 日本共産党の前市議会議員 松田達雄の活動ニュース

教育講演会に参加

2016年02月15日 | 行事


2月13日(土)午後2時から「日の出ふれあい会館」で開催された岡山県教職員組合玉野支部主催の

第38回教育講演会に参加した。

 講師の桜井 智恵子先生(大阪大谷大学 教育学部 教授)は、「いじめ」「不登校」「貧困」問題の要因に

正規雇用を破壊し、非正規・派遣雇用の拡大を進めてきた新自由主義経済による雇用の劣化があること。

 教育の現場では在職者に占める精神疾患による病気休職者の割合は、10年間約3倍に増加していることなど、

教育現場の実態や教育政策の課題、問題点などを話された。

 「規律に囚われ、もっときちんともっとしっかりと自分で自分を監視し追い詰める世界を私たち社会が招いたこと。」

「参加とは反抗するための能力形成」 ヒットラー独裁を許した強烈な反省 E.フロム「自由からの逃走」など

多様性を認め、存在そのものを承認する。

「子どもが自分自身を認める状態をどう社会的に構築していけるか」が問われていること。

「批判がなくなった社会は滅亡の社会」に━

レジュメにも、話の中にも、こうした含蓄に富んだ言葉が次々と語られ、

改めて、いまの全国いっせい学力テスト重視の問題点や、グローバル企業や国・文科省が必要とする人材育成の教育ではなく、

「教育の主人公は子どもたち」という立場から、問い直す必要があることを強調された。

そして、国連こどもの権利委員会からの改善勧告にもふれられた。

いまの政治と教育政策が、危機的な状況をつくりだしていることを、もっと深く認識し、

それに抗って、生きることの大切さを 少し考えさせられた講演会であった。