日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

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ふるさと玉野の再生策は━

2012年02月24日 | 玉野市政


「二大漫画家の故郷」として、自分の思いを前プログに書いた。言いたかったことは、「中心市街地活性化計画」などに振り回されず、二人の漫画家のご協力が得られるならば、まず市民に広く顕彰し、市民の理解と協力を得ながら、二人の有名な漫画家のふるさと玉野にふさわしい「ミュージアム」等を、もう1年~2年かけて作りあげる、そうした軌道修正、方向転換が求められているように思っている。

 さらに言いたかったことは、二番、三番煎じで、都市間競争などに打ち勝つ、そんな動機で動くのではなく、むしろ、都市間競争に堂々と負けて、何もないところから、ふるさと玉野の良さ、市民が誇れる玉野の魅力を、足元を見つめなおし、発見し、それを多くの市民や市外の方々に発信する。
 「来るか、来ないかわからない」観光客を当て込んだ観光振興政策で、玉野市は過去にどれほど無駄遣いと失敗を繰り返してきたことか。スペイン村計画、海洋観光都市構想・・・・。王子が岳山頂には、その残骸・ホテルが今も荒れ果てたまま建っている。第三セクターで推進した玉野市の政治的・道義的責任は大きい。

 今ある玉野の魅力は、全国に誇れる渋川海岸、水族館・海洋博物館、王子ケ岳からの眺望、県下でも誇れる深山公園・道の駅、フェリーが行き交う宇野港、釣り客が来る港まち、常山、八浜、十善寺山、出崎海岸など、市民とともに、市民が誇れる魅力ある景勝地・観光地として位置づけ、戦略的に観光振興策をすすめること。

 大切なことは、市外の観光客を当てにし、目先の経済的効果を期待するのでなく、市民が楽しめ、市民がすばらしいと感じる観光地・景勝地を作り上げることではないだろうか。もちろん、市外の方々への効果的な情報発信は必要である。

 さらに、もっと重要なことは、市民の安全・暮らし、雇用をしっかりと支え、雇用と定住人口を増やす、地域経済振興条例・中小企業振興基本条例を打ち立て、推進すること。若者の雇用や婚活対策など、観光政策以上に、計画的・戦略的に優先課題として推し進めなければならないと考えている。
 以前にも書いたが、玉野市には観光振興計画はあっても、或いは、中心市街地活性化計画はあっても、市内各地域に広がる、多くの市民の雇用を支えている中小企業と、市民を応援する地域経済振興計画はない。企業城下町・玉野の一定の限界があるかも知れないが、それでも、 ふるさと玉野の、粘り強い市民本位の再生策を願う。