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てらまち・ねっと



 昨日投開票の滋賀県知事選、終盤の予測どおり、嘉田知事と組んだ候補が自公候補に逆転した。
 終盤のことは、このブログでもまとめた。
 ▲7月10日エントリー ⇒ ◆大接戦/今秋に福島と沖縄 安倍自民、滋賀で負ければ知事選3戦0勝か
 ▲7月12日エントリー ⇒ ◆ネットは誰でも選挙運動できる・今日まで/自公に逆転か

 今朝のネットのニュースを見ていて、一番面白い分析は、毎日新聞の「クローズアップ2014:滋賀知事選、自公敗北 『1強』政権に冷水 福島、沖縄知事選に影響も」。
 1000人の出口調査を加えて、分析したもの。
 次のように整理している。
 
 ★《有権者の支持が割れ、勝敗を決める要因になったのが「原発」と「集団的自衛権」だった。
   安倍政権が行使容認を閣議決定したことを受け、三日月氏が批判の受け皿になった形だ。》

 「原発」と「集団的自衛権」が結果を決めたということは、素直に納得できる。

 時事通信は、
 ★《今後も、10月の福島県知事選や11月の沖縄県知事選、来春の統一地方選が続く。公明党幹部は「これから世論の不安を払拭(ふっしょく)できるかが鍵だ」と指摘した。》

 原発について、推進の立場の産経は、
 ★《三日月氏は民主党衆院議員時代に、原発輸出を可能にする協定の承認に賛成している。再稼働も安全の確保を条件に容認する立場ではなかったか。》 とけん制する。

 しかし、当選した三日月氏は明確だ。選挙が人を変える、というのは本当か。
 時事通信は、
 ★《初当選の三日月氏=「日本のエネルギー政策にとって極めて大きな転換点になる」》

 日経は、
 ★《三日月氏は「嘉田知事のバトンをしっかりと継承する」と抱負を語った。》

 これらからすれば、大丈夫だろう。
 ところで、今朝は、霧雨模様だったので、ノルディックウォークでなく、屋根のあるところで、「速足ウォーク」と「スロージョギング」のインターバルをこなしてきた。

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ザ選挙 ザ選挙 滋賀県知事選挙(2014/07/13投票)結果

(写真をクリックすると拡大

●クローズアップ2014:滋賀知事選、自公敗北 「1強」政権に冷水 福島、沖縄知事選に影響も
          毎日新聞 2014年07月14日 
 毎日新聞は13日、滋賀県知事選の投票を終えた有権者を対象に出口調査を実施した。有権者が投票で重視した政策は「経済・雇用対策」が36%、「福祉・医療・教育」が34%と割合が高く、「原発への考え方」が15%、「集団的自衛権の行使容認」が7%と続いた。

 経済政策を重視した有権者の65%は小鑓氏に投票。福祉や教育を重視した有権者の55%は三日月氏に投票した。有権者の支持が割れ、勝敗を決める要因になったのが「原発」と「集団的自衛権」だった。

 原発政策を重視した有権者の73%は三日月氏に投票し、小鑓氏の16%と4倍以上の差が開いた。原発政策は維新支持層の35%や共産支持層の29%、無党派層の21%も「重視した」と回答。原発が集中する福井県の隣接県で、「卒原発」を掲げた嘉田知事の路線を継承するという三日月氏の訴えが支持につながった。

 また、集団的自衛権を重視する有権者のうち64%が三日月氏に投票し、小鑓氏は20%だった。安倍政権が行使容認を閣議決定したことを受け、三日月氏が批判の受け皿になった形だ。

 支持政党別では、三日月氏は民主党支持層の85%のほか、無党派層の70%を固めた。一方、小鑓氏は自民の84%、公明の85%を固めたが、無党派層の支持は21%にとどまった。

 出口調査は、県内20カ所で計1000人から回答を得た。【藤田剛】

●自公、集団的自衛権で逆風=民主は政権批判強める-滋賀知事選
           時事(2014/07/14-00:01)
 集団的自衛権行使を容認した閣議決定の後、初めての大型地方選挙となった13日の滋賀県知事選は、自民、公明両党推薦の候補が民主党が実質支援した元衆院議員に敗北した。賛否が割れる中で憲法解釈の変更に踏み切った安倍晋三首相の判断に逆風が吹き、政権は冷や水を浴びた形だ。

 「この瞬間から、反省、教訓、改善に直ちに取り掛からなければならない」。自民党の石破茂幹事長は13日夜、滋賀県知事選での敗北を受けて東京都内で記者団に対し、態勢の立て直しに全力を挙げる考えを強調した。

 選挙戦で政府・与党は、菅義偉官房長官や石破氏、公明党の井上義久幹事長らが現地入り。与党推薦候補の苦戦が伝えられる中、県総支部レベルで自公推薦候補を支援した日本維新の会の橋下徹氏(大阪市長)に対して菅長官が滋賀入りを要請するなど、総力戦を展開した。

 しかし、選挙期間中の1日、政府は集団的自衛権の行使容認を閣議決定。慎重だった公明党を押し切ったことで、公明党の動きが鈍ったとの指摘もある。国会や東京都議会で自民党議員によるセクハラやじが相次いだイメージダウンもあり、同党幹部は「無党派層がどんどん離れていった」と敗因を分析した。

 今後も、10月の福島県知事選や11月の沖縄県知事選、来春の統一地方選が続く。公明党幹部は「これから世論の不安を払拭(ふっしょく)できるかが鍵だ」と指摘した。

 一方、民主党の馬淵澄夫選対委員長は大津市内で記者団に「上から目線のアベノミクスや専横的な政権運営への反発を強く感じた」と指摘。首相の政治姿勢への不信感が結果に直結したとの認識を示すとともに、「こうした不満の受け皿となるよう、民主党が中心に立ちたい」と訴えた。14、15両日に開かれる衆参両院予算委員会の集中審議で民主党は、海江田万里代表自らも質問に立ち、政権批判を強める方針だ。

 同党では、海江田代表の求心力の低下が続き、31日にはこれまでの党運営を総括するための両院議員懇談会を予定する。依然として代表選前倒しを求める声がくすぶっているものの、滋賀での勝利を受けて同党幹部は「大きな成果で、海江田体制に追い風だ。当然、代表続投となる」との見通しを示した。

●選挙:滋賀県知事選 政権批判、追い風に 三日月さん「卒原発」に支持
       毎日新聞 2014年07月14日
 13日投開票された滋賀県知事選は、前民主党衆院議員の三日月大造(たいぞう)さん(43)が、元経済産業省官僚の小鑓(こやり)隆史さん(47)=自民、公明推薦▽共産党県常任委員、坪田五久男(いくお)さん(55)=共産推薦=を破って初当選を決めた。2期8年務めた嘉田由紀子知事(64)と二人三脚で選挙戦を展開し、国の言いなりにならない「草の根自治」を訴えた。集団的自衛権の行使を容認する閣議決定が選挙戦にも影響。安倍晋三政権や自民党への批判が追い風となり、勝利を後押しした。

 三日月さんは、大津市のホテルで「みんなで力を合わせて滋賀を良くしようと訴えたことが支持につながった。嘉田知事のバトンをしっかり継承し、発展させる」と述べた。嘉田さんも駆け付け、「地域のことは地域で決める。滋賀県民の勝利だ」と笑顔を見せた。

 三日月さんはJR西日本社員などを経て2003年の衆院選に民主党から出馬し、初当選。12年12月には比例近畿で4選を果たした。今年3月、進退を明らかにしていなかった嘉田さんに立候補の意向を伝えた。

 嘉田さんは10年の前回選で民主党と共闘して過去最多の約42万票を集め、今回も3選出馬を検討していた。三日月さんとの共倒れを防ぐため調整した結果、嘉田さんが不出馬を表明、三日月さんの支援に回った。

 衆院議員を辞職、民主党を離党して知事選に臨んだ三日月さんは「嘉田知事の『もったいない県政』を継承、発展させる」と主張。原発問題では嘉田さんにならって「卒原発」を掲げ、「一日も早く原発に頼らないエネルギー社会を滋賀からつくりたい」と訴えて無党派層に支持を広げた。また、「安倍さんは、集団的自衛権を与党だけでいとも簡単に閣議決定したが、知事を決めるのは県民」と批判。続々と国会議員らを応援に送り込む選挙手法について、嘉田さんも「自民党は数にまかせてやりたい放題だ」と訴えた。【加藤明子】

●知事選自民敗北 慢心への警告受け止めよ
      産経 2014.7.14 03:07 [主張]
 滋賀県知事選で、自民党の候補が現職の嘉田由紀子知事や民主党が支援した候補に敗れた。秋に行われる福島、沖縄両県知事選と並び重視して取り組んでいただけに、安倍晋三政権にとっては痛手である。

 敗因としては、出遅れによる知名度不足に加え、選挙の直前に東京都議会でセクハラやじ問題が生じて、自民党への逆風が強まったことなどが挙げられる。

 軽視できないのは、そもそも政府が安全保障政策の見直しに踏み込んだことが内閣支持率の低下を招き、選挙の足を引っ張ったとの分析があることだ。

 集団的自衛権の行使容認を決めたことの是非が、直接、知事選で問われたとは考えにくい。だが、国民の十分な理解をまだ得られていないことは否定できない。国民の生命を守るために必要な政策判断であることを、今後とも丁寧に説明する努力が求められる。

 有権者の信頼を失うような不祥事は起こさず、起きた場合には直ちに対処し、再発防止策を徹底すべきことは言をまたない。

 国政での「1強多弱」の状況は変わっていないが、内部には思わぬもろさを抱えている。辞任問題には発展しなかったものの、閣僚の失言もあった。巨大与党に慢心はないか。敗北を厳しい警告と受け止めるべきだろう。

 嘉田氏は日本未来の党結成をめぐる混乱をはさみ、3選出馬を見送ったが、その幅広い支持層に推される形で、事実上の後継候補である三日月大造元衆院議員が初当選した。

 三日月氏に注文しておきたいのは、知事選でも争点の一つとなった原発問題への今後の対応だ。

 滋賀県は原発が多数立地する福井県に隣接する。関西電力高浜原発3、4号機は、九州電力川内原発1、2号機に続き再稼働の対象となることが期待される。

 三日月氏は民主党衆院議員時代に、原発輸出を可能にする協定の承認に賛成している。再稼働も安全の確保を条件に容認する立場ではなかったか。

 「卒原発」など再稼働に極めて慎重な姿勢を打ち出したのは、嘉田氏の支援を受ける上でやむを得ない面もあったのだろう。

 県民の命と生活を守るエネルギーを確保する。自治体のトップは、その責任も負う立場にあることを忘れないでもらいたい。


●「エネルギー政策の転換点」=初当選の三日月氏-滋賀知事選 
      時事(2014/07/14-00:47)
 「日本のエネルギー政策にとって極めて大きな転換点になる」。激戦の末、自民、公明両党の推薦候補らを破って初当選した三日月大造氏(43)は13日夜、支持者らが詰め掛けた大津市内のホテルで喜びを爆発させた。

 当選確実が報じられた後の午後10時35分ごろ、三日月氏が到着すると、支持者らは一斉に立ち上がり、会場が割れるほどの「三日月コール」で出迎えた。同氏は勝因を「(県民が)草の根自治を思う気持ちに訴えた。この訴えが多くの皆さんのご支持をいただいた」と分析。後継指名した嘉田由紀子知事は「地域のことは地域で決めるんだという県民の皆さんの勝利だ」とたたえた。

 一方、敗れた小鑓隆史氏(47)=自民、公明推薦=は、大津市内の選挙事務所で「力不足でこういう結果になり、大変申し訳ない」と支援者に深々と頭を下げた。安倍政権が集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことについては「どれだけ影響したか分からない。国政は国政、県政は県政と訴えたが、県民に届かなかった」と力なく語った。 

●三日月氏「卒原発、バトン受け継ぐ」 滋賀知事に初当選
          2014/7/14 日本経済新聞
 与野党対決となった13日投開票の滋賀県知事選で、元民主党衆院議員で無所属新人の三日月大造氏(43)が与党推薦候補ら2人を破って初当選。2期務めた嘉田由紀子知事から後継指名を受けた三日月氏は「嘉田知事のバトンをしっかりと継承する」と抱負を語った。

 午後10時半ごろ、三日月氏が大津市のホテル内の会場に姿を見せると、待ち受けた支持者らは手拍子で出迎え。笑顔で万歳を繰り返し、嘉田知事から花束を受け取った

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