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てらまち・ねっと



 皮膚が盛りあがるなどの”ある種の症状”を「ケロイド」というらしい。
 20年近く前に、大学病院と民間の外科で、どちらも「明日までこの症状なら『盲腸』まちがいなし」と診断された。
 その翌日、同じ状態。・・続けて手術に入った。
 開腹してみたら「違っていて」医師らはあわてて閉じた。
 雑に縫うだけで。
  ・・・・その後、10日ほど入院して原因は特定された。

 ともかく、おなかにその傷(縫い)後が手術痕として長さ10センチほど線状に軽く盛り上がっている。
 いつからだったか胸に赤い点があった。5年ほど前に気づいたら大きくなっている。長さ3センチほどの線。
 インターネットでいろいろと調べた。
   ・・・ケロイドかと見立てた。
 医師にもきいた。
 皮膚科は、「ケロイド」ですよ、とあっさり。
 薬で治まればいいし、気になるならレーザーでとればいいとのこと。
 
 それが、調べを進めて行くと「ナンテン」が特異的に効くという。
 それで、つれあいが、家の周りナンテンの葉を乾してくれている。
 お茶を作るとき、一緒に乾いた葉を10枚ほど入れるだけ。
 忙しくて、10日ほども飲まないと患部に違和感を認識することがある。少し張った感じ。
 また、飲み始めるとすぐにおさまる。
 驚くほど良く効くおもしろい民間薬・ナンテン。

 商品名「リザベン」で、「抗アレルギー薬」として開発されたけど、これが、後に、ケロイドの治療薬にもなることが分かったという。
 私は、自家製で飲用しているわけ。
    ということで数年前に集めたデータをブログに記録&紹介。

 ブログ末で引用する次の解説。 
  (日本医科大学付属病院/ケロイド) 
『中でもケロイドは体質によるものが多く、ご家族で同じような症状の方がいらっしゃる場合も少なくありません。ケロイドは特に意識しないような小さなきず、たとえばにきびとかちょっとした毛嚢炎などからもでき、まるで何もない場所に突然できたようにも思えるものです。胸や肩、お腹(特に帝王切開をされた方の下腹部)などによくできます。また、ピアスをあけた耳におおきなしこりができることもあります』

 このページには、具体的な症例写真もあるから参考に。
   ⇒ ケロイド外来 /【ケロイド外来について】/日本医科大学付属病院  から


●  商品名「リザベン」 から 
薬用としての南天は鎮咳薬、解熱薬で用いられています。
最近は気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性
結膜炎などの治療薬として南天の葉や実から抽出した成分を治療薬として
用いる機会が多いです。・・・商品名「リザベン」


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 ● ケロイド起きやすい遺伝子発見 東大、理研のグループ
          中日 2010年8月16日 02時02分
 けがや手術などで傷ついた皮膚が大きく盛り上がって痛みやかゆみを伴う「ケロイド」の発症のしやすさにかかわる遺伝子や遺伝領域計四つを、東京大医科学研究所の中村祐輔教授と理化学研究所のグループが発見し、15日付米科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に発表した。

 中村教授は「ケロイドができやすい人を知る手掛かりになる。症状を抑える塗り薬の開発につなげたい」と話している。

 グループは、日本人のケロイドの患者約820人と、一般の約3200人のゲノム(全遺伝情報)を比較。「FOXL2」など二つの遺伝子や、1番、3番染色体の特定領域に塩基配列のわずかな違いがあると、発症のリスクがそれぞれ1・5~2・0倍高くなることを突き止めた。

 ケロイドは若い女性で症状が重く、女性ホルモンと関係があるのではないかと指摘されていた。FOXL2遺伝子は性ホルモンと関連することが知られており、今回の発見によりこの指摘が裏付けられる可能性があるという。(共同)

●  リザベン(トラニラスト) から (今ではリンクが切れているようだ)
  リザベン(トラニラスト)
 リザベン(キッセイ薬品、主成分トラニラスト、薬価 100mgカプセル 64.7円)は、気管支喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎(アレルギー性結膜炎については点眼薬、薬価 25mg5mL瓶= 875.9円)の治療に使われる薬です。

リザベン(飲み薬の方)は、日本初の経口投与可能な抗アレルギー薬であり、長く使われている薬です。また、リザベンは、皮膚のケロイド(手術などでの傷口がうまく治らず、皮膚が盛り上がったり、赤みや硬みがのこる症状)の治療、というアレルギーと関係ない症状の治療にも使われる薬です。リザベンの二つの効能が、どのように起こるのかを見てみましょう。

もともと、リザベンは、漢方薬で使われる薬草、ナンテンの研究から見つかりました。ナンテンの実や葉(南天実、南天葉)は、咳止めとして用いられてきました(日本では主に実が使われているそうです)。そこで、ナンテンの中に含まれている成分を取り出して薬にしてみよう、というのが、リザベン開発の始まりでした。

ナンテンの中には、抗菌作用をしめすベルベリン、心臓に対する毒であるドメスチン、などさまざまな成分が含まれています。そして、その中でもnandinosideと呼ばれる物質にはアレルギーに対する治療効果があることがわかりました。このnandinosideがリザベンの元になった化合物(リード化合物)です。

リザベンは、nandinosideの構造を簡略化した化合物です。

Nandinosideの真ん中にある6角形の部分(糖;このような部分をもつ化合物を配糖体とよびます)を取り除き、小さい分子にした上で、部分的な構造を付け替え、抗アレルギー作用が最も高くなるように改良された化合物がリザベンです。

アレルギー症状が出ているときは、体内の免疫系が亢進しているため、免疫反応を起こすための物質(ケミカルメディエーター;ヒスタミン、ロイコトリエンなど)が免疫系の細胞(肥満細胞、好塩基球など)から放出されています。
リザベンは、免疫系の細胞が、ケミカルメディエーターを放出するのを防ぎます。ケミカルメディエーターは、血管を広げて血管から水分が漏れやすくしたり(鼻水、浮腫の元)、気管支を刺激して気管支喘息の発作を起こしたりします。
そのため、リザベンにより、ケミカルメディエーターの放出が抑えられれば、鼻水や喘息の発作を止めることができるのです。


リザベンは、このように抗アレルギー薬として開発されたのですが、リザベンの作用メカニズムを解析する過程で、もうひとつの治療効果が見つかりました。それが、ケロイドに対する治療効果でした。

ケロイドというのは、怪我や手術による皮膚の傷が、治る過程で皮膚が膨れ上がり、赤みや硬みが残る症状です。このケロイドが起こる原因について、さまざまな研究が行われた結果、ケロイドが起きる時には、コラーゲンというタンパク質が、傷口で大量に産生されることがわかりました。このコラーゲン産生をコントロールしているのは、TGF?という生体内物質です。TGF?が免疫系の細胞(マクロファージなど)から放出されることによって、細胞のコラーゲン産生のスイッチが入り、どんどんコラーゲンが作られてしまって、傷口が盛り上がり、ケロイドが生ずるというわけです。

リザベンは、ケミカルメディエーターの免疫細胞からの放出を抑制するのと同様に、TGF?の免疫細胞からの放出も抑えます。すると、コラーゲン産生がとまり、傷口の余分なコラーゲンは、体内へ吸収され、ケロイドの症状が治まる、と考えられています。

リザベンの登場により、ケロイドの内服薬による治療が可能となったことで、リザベンは、これまでのケロイド治療法を一新させました。

というわけで、リザベンの二つの治療効果を見てきましたが、アレルギーに対する作用、ケロイドに対する作用、いずれも免疫細胞からの物質放出を抑える、という意味では共通したメカニズムですね。しかし、リザベンの物質放出抑制がどのようにして起こるかについては、よくわかっていません。これからのメカニズム解明が期待されます。

 ● 特定非営利活動法人・創傷治癒センター:治療に関わる方のために から
 ケロイドの治療に使われる薬剤としては、外用薬、注射薬と内服薬があります。
薬物療法 外用薬 ステロイド含有軟膏
ステロイド含有テープ
ヘパリン類似物質含有軟膏
注射薬 懸濁性ステロイド注射剤
内服薬 ケロイド・肥厚性瘢痕治療剤

リザベン リザベン細粒 リザベンドライシロップ
内服薬としては現在のところ、リザベン(一般名:トラニラスト)だけですので、それについてもう少し詳しく解説します。
リザベンは、最初その抗アレルギー作用に着目し、各種のケミカルメディエーター(ヒスタミン、ロイコトリエンをはじめとした各種の化学伝達物質)がアレルギーなどの炎症に関わる細胞から遊離することを抑制する目的で開発された薬剤です。まず1982年に気管支喘息の治療薬として発売されました。その後、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎に対しても効果が認められ、1985年よりアレルギー疾患治療剤として広く使用されています。

ケロイド・肥厚性瘢痕への応用に関しては、ケロイド・肥厚性瘢痕の成因の一つにヒスタミンなどのケミカルメディエーターの関与が考えられることから、リザベンにその治療効果が期待できるのではないかとの考えより研究が始まりました。いろいろな作用が確認される中から、リザベンには他の抗アレルギー剤にはない作用として、ケロイド・肥厚性瘢痕における異常な盛り上がり(正常範囲を超えた盛り上がりや次第に大きくなる傾向)の原因物質と考えられるようになった、TGF-β1(サイトカインと呼ばれる細胞が作り出す物質の中の1つ)という物質に対する抑制作用があることが分かりました。さらに、実際にケロイド・肥厚性瘢痕の患者さんに対する治療効果が認められたことより1993年からケロイド・肥厚性瘢痕治療剤として広く使用されるようになりました。

リザベンは、ケロイド・肥厚性瘢痕が増大するのを抑制したり、痒みや痛みといった自覚的な症状を改善するタイプの薬剤です。従って、より確実な効果を得るためには、受傷後傷痕が異常な痒みや痛みを伴ったり、異常な赤みや盛り上がりを始める、より早い段階から服用することがポイントです。飲み続けることで徐々に効果が現れる薬剤です。通常の肥厚性瘢痕は受傷後増殖期という肉芽組織が増大する時期から成熟期にかけて、瘢痕組織の形成に重要な時期を迎えますので、医師の指導の下、早めにリザベンを服用し3ヶ月~半年位続けて服用するとより効果的です。

 ●形成外科Q&A から
 ・・・・・ さてご質問ですが、私は今回のような場合、その先生のいうように「リザベン」をしばらく飲んでゆくことがよいと思います。劇的な効果は期待できませんが、長く飲んでいても副作用は少ないですし、少しづつですが赤みが引いていわゆるケロイドの盛り上がりもなくなってゆくことが期待できます。

それ以外には、テープ、シリコンシート、圧迫療法等が有効なことがありますので、それらも併用することも考えられます。ケロイド(厳密にはこのケースでは肥厚性瘢痕というのが適切だと思いますが、)では手術の技術ももちろんですが、それと同じくらいその後のケアーが重要です。

・・・・A3:「リザベン」の副作用発現率は、2.4%と報告されています。主なものは、嘔気、腹痛、食欲不振、下痢、発疹などです。注意するべき副作用は、膀胱炎症状、肝機能障害ですが、それらの頻度はまれ(0.5%未満)です。いずれも、投与中止すればまず問題ありません。小児用にリザベン細粒、リザベンドライシロップがあります。
「リザベン」は、ケロイド、肥厚性瘢痕の治療に日常的に使用されています。
この治療では、健康保険の適応のある唯一の飲み薬です。「リザベン」を飲ませるのがよいかどうかは、簡単にはコメントできません。診察する先生の考え方によりかわってきます。従って、診察をしていない私としては、これについてのコメントは差し控えます。

  ● ケロイド外来 /【ケロイド外来について】/日本医科大学付属病院  から
 ケロイド外来
【ケロイド外来について】
 ケロイド外来では、赤く盛り上がる「きずあと」である、ケロイドや肥厚性瘢痕を診察・治療しています。ケロイドや肥厚性瘢痕は、赤く盛り上がって痒みや痛みを伴う、たいへん不愉快なものです。特に顔をはじめとして目立つ場所にできた場合など、その苦しみや不安は本人にしかわからないものです。日本医大のケロイド外来はそのような患者様の苦しみを少しでも減らすことを目的としてつくられました。ケロイドの治療はたいへん難しいもので、患者様それぞれ、またケロイドのできた場所によって、最適な治療法が異なります。この外来では、患者様個人個人にあった最適な治療法を提案させていただいております。ケロイドの患者様はもちろん、ケロイドかどうか分からない患者様、またケロイドの予防にご興味のある患者様(ケロイド体質であることがわかっている上で、手術を受ける予定がある方)など、少しでも心配なことがありましたら、どなたでもお気軽に御相談下さい。

【ケロイドとは?】
 患者様がケロイドだと思っても、実は専門的には熱傷潰瘍・ケロイド・肥厚性瘢痕・成熟瘢痕・瘢痕拘縮といったものの可能性があり、それぞれ治療法が異なります。もちろん外来にお越しいただければ、それらの診断をつけることができると思います。中でもケロイドは体質によるものが多く、ご家族で同じような症状の方がいらっしゃる場合も少なくありません。ケロイドは特に意識しないような小さなきず、たとえばにきびとかちょっとした毛嚢炎などからもでき、まるで何もない場所に突然できたようにも思えるものです。胸や肩、お腹(特に帝王切開をされた方の下腹部)などによくできます。また、ピアスをあけた耳におおきなしこりができることもあります。



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今朝は雨があがる方向の天気。早朝、ミツバチの巣箱や畑の様子の点検。最初にハチが入った西側の巣箱は、東と比べれば群が幾分小さい。次の巣箱はハチの数は目立って多く飛ぶスピードも速い⇒◆蜂の巣の網は六角形/「巣房」「育房」/「ハニカム構造」⇒http://bit.ly/mUMdAP
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