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てらまち・ねっと



 今年の長雨、日照不足。
 トマトは7月なのに畑で実が溶けていくし、スイカもカボチャも実が溶けていった。普通は、今頃からツルがまた伸びだして2番成りがたくさんできるのに、今年は本体が枯れてしまっているから、2番成りは、ウリでわずかに見られるだけ。

 ナスも花が流れてしまっていて実がつかず、最近やっと花盛りが復活。

 そんな畑で、自然薯のツルや葉は、グングン伸びている。
 「救荒作物」なのかも知れない。
 7月に、重みで垂れ下がった北側を、竹で支柱をつっかい棒して補強。
 最近、南側も垂れ下がってきたので、昨日、つっかい棒。

 ところで、先日、照会。

 【問】 「昨年、掘らなかったので、今は、ムカゴもたくさんでき、上も茂っている。支えるのも大変。芋は根で栄養をとって太ると思うので、ツルや葉は全部とってしまおうと思うけどどうでしょう??」
 とのこと。

 【私】 「ちょっとちょっと、そんなことしたらイモは、まったく採れませんよ。
 自然薯や山芋は、8月までは土の中で、収穫物になる細い根が長く伸びつつけているだけ。
 9月10月になって、地上部の葉や茎でつくって蓄えた栄養を、一気に地下の根に送ってイモを太らせるもの。
 今、地上部を切ったら、何も採れませんよ、消えてしまいますよ」
 
 ということでうちの自然薯と山芋の最近の様子。
 ムカゴは、植えて2年目以降の株にたくさんつく性質がある。
 だから、植えて一年目の自然薯の株のムカゴはあまり期待しない。
 ヤマイモは、一年目でもムカゴはまあまあ着く。

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 ヤマイモや自然薯の根は次のように伸びる。
 栄養を吸う根も確かにある。
 でも、これは「その年の収穫予定の長い根」を太らせる栄養でなく、葉を展開させる栄養。
2006年4月27日のブログ
     ⇒ ヤマイモを植えました/前編

 この図は、偶然に聞きつけて教えてもらった講習会(後日、紹介)での説明資料。政田農園のパイプの販売の店舗に置いてある説明チラシにも、解説本にも同様の図がある。
 案内の縦棒の位置も分かる。地表下の小さいイモは、タネイモ。タネイモの力でツルと放射根を伸ばし、直下に新イモを伸ばす。これを受け皿でキャッチして、バイプの中へ誘導するという原理を理解したい。
 写真の説明を転記する。
「主吸収根の成長の状態 つるのつけ根より8から12本発生して図のように分布する」
「約1/3 深さ5から10cmに平行形に伸長」
「約1/3 地面から見て角度45度の八字形に伸長」
「約1/3 真下の方向直下形に伸長」


ムカゴや花はどれも16日今朝の写真。
うちで今年の春植えた「ヤマイモ」。
ムカゴが着いている。
  

 数年前からの一人生えの「ヤマイモ」。


ムカゴがたくさん着いている
    


 今年植えた「自然薯」はまだ、花も咲き続けている。
  


 これらのことから、自然薯より、ヤマイモのほうがムカゴたくさん着く印象を持っている。

前回は7月9日のブログで報告した。
  ⇒◆自然薯の育ち具合

(7月9日のブログの冒頭を再掲)
下の2枚は、7月4日の写真です。
この日、どのあたりからか あの自然薯の花の芳香。
咲いているところは見つけられなかったけれど・・。
3.6メートルのパイプで作った棚。伸び具合はまあまあ
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)



(参考)
 209年4月14日のブログ
    ⇒ ◆自然薯を植え終わった/パイプでなく波板栽培/今年も試行錯誤しながら

 2009年5月13日のブログ ⇒ ◆自然薯の支柱を建てました



南側
支える前(昨日15日)


竹で支えた後(昨日15日)
  


北側 (7月後半に竹で支えた)
  


真ん中の様子
株元。16メートル畝に200本。


上野7月4日、40日前の写真と比べてください。
ツルと葉の部分が ふさふさ どっしりと、とっても重くなっている。


ツルの上は、ジャングルか草原か。
今は、トタン板やパイプの中で、
太さは紐程度も無いような、
ながーい、ながーいイモの本体が伸びていっているはず。

この中空に蓄えた栄養が、
9月10月で一気にイモを太らせる。
もちろん、ムカゴもたくさんつける。
おもしろいヤマイモや自然薯の生理。


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