国民審査の基本ルール
最高裁判所の裁判官に向けての国民審査は、「辞めさせたい裁判官が、いるかどうか?」を、有権者の皆さんに問う、ある意味で後ろ向き、ネガティブな投票です。
■ ある裁判官を辞めさせたい場合
このサイトなどをご覧になったうえで、もし、法の番人としてふさわしくない、辞めさせるべきだと思う裁判官がいた場合は、その名前の上にある空欄に「×」印を付けてください。
いくら大嫌いでも、うっかりドクロマークを描いたり、欄外に×を付けたりしたら、全体が無効票となります。 書き記すマークは「×」しか許されていません。
■ 辞めさせなくていいと思う裁判官には?
辞めさせなくていい裁判官には、いっさい何も書かず、空欄のままにしてください。
万が一、こよなく愛する最高裁判事がいたとしても、うっかり「○」印や、などを描いてしまえば、その時点で、全体が無効票となります。 落ち着いてノーマークでお願いします。
■ 国民審査を棄権する場合は?
■ 裁判官が強制的に辞めさせられる場面
国民審査での投票を全国集計した結果、有権者から「×」印を付けられた割合が、50%を超えた裁判官は、強制的に辞めさせられることになります。
この国民審査によって罷免された裁判官は、その後5年間は、最高裁判事になることができません。 裏を返すと、5年待って定年(満70歳)に達していなければ、内閣の任命によってまた復帰できる可能性も残るということですが。
それでも、日本国民の多数意思によって「免職」を言い渡された事実は重大であり、決して拭いきれません。
■ ほとんど死にかけの「ゾンビ制度」?
■ 必ずしも裁判官を罷免に追い込む必要はない
しかし、国民審査が活かされる場面は、「最高裁判所の裁判官を辞めさせる」という法律上の効果だけじゃない! ……というのが、このサイトの見解です。
なぜなら、平均値(10%弱)を大きく上回る、30~40%に至る「罷免票」が、特定の裁判官へ突き付けられるだけでも、その裁判官が受ける精神的ショック、あるいは反省を迫られるプレッシャーは、相当なものとなるはずですから。
(以下、略) |