すっかり56Bにはまってしまっていましたが、あちらはそろそろ塗装し始めないと進められなくなってきましたので、ちょっと乗り換え。
1999年に、ティレル・チームの跡を引き継ぐように誕生した新チームBAR。
名門チームの伝統、資金力のあるスポンサー、97年のチャンピオン・ドライバー、J・ビルヌーブを擁して期待されたチームでしたが、過去の栄光は武器とはならず、この年はノーポイント。
翌年からはエンジンをルノー・ベースのスーパーテックからホンダ・エンジンにチェンジして、徐々にチーム・ホンダへと生まれ変わっていくわけですが、今日に至るまで最もインパクトがあるカラーリングだったのはデビュー年のこの001でした。
ラッキーストライク・カラーが消えた今のホンダのアースカラーなんて、この001のポップさのカケラもありませんね、残念ながら。
しかし、このころのF1なんてどれも似たような形状なんで、無塗装のボディーみたところで誰にも分からないだろうと踏んでたんですが、ミカ・サロが乗ったマシンだと当てた人がいました。
もっとも、このマシンにミカ・サロが乗ったのは、リカルド・ゾンタの代役として3戦のみなんですけどね、本当に分ってたんでしょうかね?
普通に考えたらビルヌーヴのためのチームであり、ビルヌーヴのためのマシンですからねえ、でもよく考えるとミカ・サロはこの後シューマッハの代役としてフェラーリに乗って大活躍しましたから、むしろサロが注目を浴びた年のマシンとして、サロ車で作るのもいいんじゃないかって思ってしまいました。
(どうせ、キットのモナコ仕様では両方リタイヤですしw)
私自身、メタルキットを作り始めたのがこの99年頃からでしたから、ちょうどその頃のキットということでその頃の事を思い出して作ってます。
この時期のタメオのキットは、フロントセクションの下は別パーツになっています。
タメオのメタル屑を溶かしてハンダ代わりにして溶接します。
でも、こんなとこぐらいは瞬着で留めてパテで埋めたほうが10倍ラクですね、リスクも少ないし。
フロント・ウイングのステーは左右別々になっているエッチングで、ノーズ脇のくぼみに貼り付けるだけ。
ここはね、ハンダ付けのほうが確実。と言うか、こんなとこ接着剤で付けてもかなり応力受けますし、ここからの作業中に取れちゃう可能性も高いので、ハンダ付けじゃないと無理でしょう。
しかし、浅いくぼみに取り付けピンも何もないエッチング板をハンダ付けするのって、初心者には無理ですよね…しかも左右ふたつあるし。
せめて左右繋がっててコの字に曲げる方式とかじゃないとねえ。初心者は作るなってことですかね。作る人減っちゃう筈ですな…。
この時期のキットは比較的簡単なんて思ってましたが、今作って見ると結構難しいとこもありますよね。
バリや繋ぎ目も多くて目立つので、表面処理するだけでもかなり時間かかってます。
あと、どうにかしたいのがこのサイドポンツーン後方、ウイングレット下にあるエア・アウトレット。
熱対策は大変だったそうで、相当大きいスリットが開いています。モナコ仕様ですから当然ですね。
しかし、型が痛んでいたのか、かなり埋まってるし掘り込むのも難しい場所。
切り取って、金属板で作り替えですかねえ…。
(写真:タメオ1/43 BARスーパーテック001 モナコGP99)