<05月09日プレイリスト>
[「黄金(ゴールド)で棚からひとつかみ:邦楽編」]
街物語/山下達郎 06月02発売ニューシングル
ゴールデン・ギター/井上宗孝とシャープ・ファイブ '66
金色のライオン/岡林信康 "金色のライオン" '73
恋のゴールデンリング/クールス "THE COOL" '78
黄金の腕/原田芳雄 "B" '85
黄金バッド/吉井和哉 "39108" '06
MIDAS TOUCH/山下達郎 "ソノリテ" '05
SUNSHINE~愛の金色/山下達郎 "ムーングロウ" '79
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■内容の一部を抜粋
・近況
ゴールデン・ウィークは何もせず家でゴロゴロしていたというタツローさん。今週からアルバムのためのレコーディングはじまるのでその準備をしていたとか。
・黄金(ゴールド)で棚からひとつかみ:邦楽編
先週に引き続いて「黄金」ネタ。ゴールドにちなんだ曲を集めた棚からひとつかみ。今週は邦楽編。最近のFMは邦楽中心のプログラムなので、ほかの番組と差別化するためにオールディーズを中心に。
・街物語
6月2日発売のニュー・シングル「街物語」。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。新ドラマ「新参者」は東野圭吾さんが原作で阿部寛さん、黒木メイサさんが出演。「新参者」は東京の人形町が舞台なので、タツローさんは二日ほどぶらぶら散策して人形町の街並に合った曲調を考えたそうだ。主題歌「街物語(まちものがたり)」はちょっともの悲しい、ちょっとレトロなメロディになったのだとか。タツローさんにとっての人形町の印象という1曲で、'80年代に作ったような曲でいつ作ったかわからないような曲に仕上がったという。本邦初CDヴァージョンのオンエア。カップリングはPERFORMANCE 2008 - 2009で演奏した「ついておいで(LIVE VERSION)」。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/
・ゴールデン・ギター
井上宗孝とシャープ・ファイブは'60年代の日本を代表するエレキ・インストのグループ。「ゴールデン・ギター」はシャープ・ファイブの初めてのシングル・カット曲でオリジナル曲。
・はじめて曲を書いたのはいつ?
リスナーからの質問で「はじめて曲を書いたのはいつ? それはどのような作品ですか?」。
ブラスバンドのパーカッションだったタツローさん。中学一年の頃にウクレレを購入してそれで曲を作ったのが最初なのだそうだが、どんな曲だったか全く覚えてないのだそうだ。高校の頃に友達と二人でアコースティック・ギター二本でオリジナル・ソングを作ったことがあり、それはワルツのどうでもいい曲だったとか。シュガー・ベイブを作るときに書いたのが「夏の終わりに」という曲で、『SONGS』にボーナス・トラックとしてニッポン放送のスタジオで録音したデモ(通称LFデモ)が収録されている。
・金色のライオン
岡林信康さんの1973年CBSソニー移籍第一弾アルバム『金色のライオン』のタイトル曲。プロデュースは松本隆さん。矢野誠さん、鈴木慶一さん、後藤次利さん、伊藤銀次さんというはっぴいえんど周辺、ムーンライダース、サディスティックスという当時の日本のロックの周辺のミュージシャンが参加したアルバム。
・はじめて行ったコンサートは?
リスナーからの質問で「はじめて聴きに行ったコンサートは、誰のいつのコンサートですか? またどれくらいの回数でコンサートに行かれますか?」。
中学生のときに一年先輩のクラリネット奏者の人と二人でヴェンチャーズを見に行ったそうだ。最近はお芝居や文楽に行くことが多いという。ディナーショー形式のコットン・クラブやビルボード・ライヴはあまり好きじゃないのでどうしてもホール・コンサートに行くことになるそうだが、ドームとか体育館などのいわゆるオールスタンディングも好きじゃないので限られてしまうとか。自分はそういうところではなるべくやらないようにしようと心がけているとか(笑)。
・恋のゴールデンリング
「恋のゴールデンリング」はクールスが6人組時代に発表した1978年のアルバム『THE COOL』から。この時代はジェームス藤木さんの曲が粒ぞろいで何を聴いても好きなんだそうだ。この次のアルバム『ニューヨークシティNY』はタツローさんがプロデュース。大変愛着のあるアルバムなんだとか。「クールスと仕事したおかげでヤンキーが恐くなくなりました」とタツローさん。
・はっぴいえんどとYMO
リスナーからの質問で「同じ人がリーダーなのにはっぴいえんどとYMOはどうしてあのように違うのでしょうか?」。
ビーチボーイズがたった4年で『PET SOUNDS』を作ってしまったのと同じで、'60年代、'70年代というのは音楽文化が激しく変化した時代。時代の趨勢やトレンドにもの凄く敏感な人というのがいる。タツローさんの知ってる最も敏感な人の一人が細野晴臣さん。細野さんは常に最先端の音を吸収している人なのではっぴいえんどの頃はバッファロー・スプリングフィールドとかを聴いていたが、数年後にテクノが出たときにそれに没入してYMOへと続いていった。そういう意味で方法は二つしかなくて、ジェームス・ブラウンみたいに永遠とワンパターンで行くか、細野さんみたいにいつもその時代のトレンドをどんどん吸収していくか。その時代の細野さんを見ながらタツローさんは中途半端はダメだと感じたそうだ。タツローさんはどちらかといえばワンパターン派なんだとか。
・黄金の腕
原田芳雄さんの1985年のアルバム『B』収録曲。阿木燿子さん作詞、もんたよしのりさん作曲。アレンジャーは椎名和夫さん。青山純さん、伊藤広規さんが参加しているので、タツローさんは知ってるとか。
・MAGIC WAYS
リスナーから「PERFORMANCE 2010ではアルバム『BIG WAVE』からMAGIC WAYSをリクエストします。グルーヴに乗らないからやらないという噂は本当ですか?」というお便り。
「MAGIC WAYS」はグルーヴに乗らないからじゃなくて、ギターを弾きながら歌えないのだそうだ。ギターを誰かに弾かせればとか、歌を誰かに歌わせればとかになるとできるのだけど、そうすると山下達郎のライヴではなくなってしまう。「すいません。そういう事情なので。何曲かあるんです、弾きながら歌えない曲というの(笑)」とタツローさん。
・黄金バッド
山下家親子全員がファンの吉井和哉さんの2006年のアルバム『39108』の曲。
・幽霊
リスナーから「幽霊っていますか?」というお便り。
霊感は強いほうではないのでツアー先のホテルで幽霊を見た経験はないとか。小学校の頃に読んだツタンカーメンの本に、「ファラオの呪い」から生き延びた考古学者のハワード・カーターの話が載っていて感銘を受けたことがあるそうだ。「霊に対する敬虔な気持ちがあれば呪いなんて絶対ない」と彼は発言していたという。
・MIDAS TOUCH
タツローさんの曲で「黄金」にちなんだ曲は2曲ある。「MIDAS TOUCH」は触るものがみんな金になるという歌。2005年のアルバム『ソノリテ』収録曲。
・SUNSHINE~愛の金色
タツローさんの曲で「黄金」にちなんだもう1曲。1979年のアルバム『ムーングロウ』収録曲。リスナーから「ライヴでは昔よくやってましたが今後のライヴでやる可能性はありますか?」。「気が向いたら」とタツローさん。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
05月16日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/