Sunday Songbook Playlist

2008年01月13日 | Sunday Song Book

<01月13日プレイリスト>
[新春放談(ゲスト:大瀧詠一)]
青空のように (78年バージョン)/大瀧詠一
"ナイアガラ・カレンダー '78" '77
泳げカナヅチ君 (78年バージョン)/大瀧詠一
"ナイアガラ・カレンダー '78" '77
真夏の昼の夢 (78年バージョン)/大瀧詠一
"ナイアガラ・カレンダー '78" '77
名月赤坂マンション (78年バージョン)/大瀧詠一
"ナイアガラ・カレンダー '78" '77
座 読書 (78年バージョン)/大瀧詠一
"ナイアガラ・カレンダー '78" '77
想い出は霧の中 (78年バージョン)/大瀧詠一
"ナイアガラ・カレンダー '78" '77
クリスマス音頭 (78年バージョン)/大瀧詠一
"ナイアガラ・カレンダー '78" '77
お正月 (78年バージョン)/大瀧詠一
"ナイアガラ・カレンダー '78" '77
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■内容の一部を抜粋
・成人の日
「成人式をお迎えになりました方、おめでとうございます。未来はあなた方の手の中にある。いろいろと生きにくい時代ですけども、がんばって自分の夢を見つけて一所懸命生きてください」とタツローさん。

・新春放談
お正月は大瀧詠一さんをゲストに迎えておなじみの「新春放談」。

・ナイアガラ・カレンダー
今年の3月に『ナイアガラ・カレンダー』30th Anniversary Editionがリリースされる。もともとは1977年の暮れに『ナイアガラ・カレンダー '78』として発売された作品。タツローさんはストリングスその他で手伝わせてもらっているので思い出深いアルバムだという。大瀧さんの全作品の中でとりわけ愛着があるそうだ。

・青空のように
タツローさんは自分の裏声がよく聞こえるのでシングル・ヴァージョンの方が好きなのだという。
大瀧さんによると今回のミックスは歌を下げているのだという。マスタリングにはウインドウズのソフトを使っているらしい。DDPファイルのソニー第一号が大瀧さん。トライアングル2からDDPをやっているとか。

・泳げカナヅチ君
レココレのサーフィン、ホットロッド特集号でタツローさんと大瀧さんは対談している。そのときP.F.スローンの話になったそうだ。タツローさんは「コブラ・ツイスト」はリップ・コーズで、「泳げカナヅチ君」はファンタスティック・バギーズのテイストがあると思ったそうだ。

P.F.スローンが書いたハーマンズ・ハーミッツの「A MUST TO AVOID」の邦題が「あの娘にご用心」で、大瀧さんの「あの娘にご用心」はそこからタイトルをいただいたのだと話す。内田樹さんの村上春樹評論『村上春樹にご用心』は大瀧さんの「あの娘にご用心」からのいただきだそうだが、大瀧さん「オレはP.F.スローンからいただいた」とメールを送ったそうだ。

今聴くと「ROCK'N'ROLL お年玉」はジェフ・バリーの感じがするとタツローさんはいう。

昔、大瀧さんがラジオのレギュラー番組をやっていたとき、大瀧詠一の「詠」を「泳」と間違って書いてハガキを送ってくる人が多かったそうだ。そういう人には「すいませ~ん。僕、泳げないんですけど~」という答え方をしていたという。それで「泳げカナヅチ君」という曲になったそうだ。歌詞の「Ja-Boom(ジャブーン)」はDoo-Wop「Sh-Boom」から。

・真夏の昼の夢
大瀧さんは小学校六年のときに「真夏の夜の夢」を学芸会でやったそうだ。
2番の歌詞は1番と歌詞を変えて「真夏の夜の夢」と歌っている。
イントロはタツローさんがストリングス・アレンジをやっているが、「ピチカートが好きだっただけ。そんなもんですよ(苦笑)」とタツローさん。大瀧さんが意図したのはナット・キング・コールの「IN THE COOL OF THE DAY」だという。メロディーではなくイメージをモチーフにしたそうだ。

・名月赤坂マンション
実は大瀧さんの歌は事実に基づいていることが多いのだという。
東ドイツ大使館を「東独(とうどく)大使館」と歌っているが「届く」の意味も込めて歌っているらしい。
歌詞カードには(この唄に登場する人物・団体その他の名称は架空のものでなく実在します)と註が付いてるが、'70年代のあたまぐらいから「これは架空のもので現実とは関係ありません」という註が増えたので、それをパロディーにしたという。

曲はクレイジーキャッツの股旅もの「めんどうみたヨ」を意図したもの。
橋幸夫さんの「潮来笠」を意識して歌ったのかとタツローさん。
「これ? オレそんなにうまくないんだもの。適当だよ。まっ、どっちかっちゃあ、橋、舟木、西郷の中じゃあ橋だろうね。そういう意味ではね。だから潮来笠のその背景に通じるものがあるんじゃないかと思うんだけど」と大瀧さん。

・座 読書
チャーリー・カレロのエッセンスを詰め込んだという。
歌詞の「落ちる餅」は2番の歌詞で説明している。「グラグラ揺れる 茶ダンス あける口」、若い二人がグラグラ揺れて茶箪笥から餅が落ちるということらしい。四コマ漫画となっているそうだ。最初に餅が落ちる絵があるということらしい。

・想い出は霧の中
「さらばシベリア鉄道」のプロト・タイプとされている曲。ビゼーの「スパニッシュ・セレナーデ」に中学生時代の個人的な思い出があって歌にしたそうだ。『多羅尾伴内1』の哀愁路線で、ジョン・ミーク的なものを狙っていたが、お蔵入りした作品。それに歌詞をつけた。「さらばシベリア鉄道」の下敷きと大瀧さん。

・クリスマス音頭
「結局ね、これがやりたくて11月まで無理矢理やったのよ。最後のネタひとつだったのよ、単純に」と大瀧さん。
元ネタはミュージカル・ボーイズの「函館の女」(北島三郎)のネタ。
ストリングスのアレンジはタツローさん。楽譜は16ページくらいになったという。
「ストリングスの人たちが結構よろこんでね。おもしれーやって(笑)」とタツローさん。

・お正月
滝廉太郎のカヴァー。「滝」つながり。
「唄を大滝廉太郎にすればよかったのに(笑)」とタツローさん。

・LET'S ONDO AGAIN
今回の30周年アーカイヴ・シリーズではリリースされない。
来年は『TATSURO FROM NIAGARA』が3.21にリリース。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
2008年01月20日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」

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