Sunday Song Book #1235

2016年06月12日 | Sunday Song Book

2016年06月12日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. LOVE TALKIN' / 山下達郎 "フォー・ユー" '82
2. TIN SOLDIER / THE SMALL FACES '68
3. TEAR DROPS / LEE ANDREWS & THE HEARTS '58
4. AIN'T GONNA KISS YA / SUZIE CLARK '62
5. I'M GONNA PROVE IT / THE SOFTONES "THE SOFTONES" '73
6. WAIT A MINUTE / THE LOST GENERATION "THE SLY,SLICKED & THE WICKED" '70
7. PIANGI CON ME / THE ROKES '66
8. 十字路 / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
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■内容の一部を抜粋
・近況
家で曲書きしていて声を出してるので、今週は声が嗄れ気味だという。今週も番組は前倒しで収録しているそうだ。

・リクエスト特集
そんなわけで今週はリクエスト特集。そのあいだに曲をレコーディングするスケジュール。

・LOVE TALKIN'
1982年のアルバム『FOR YOU』から「LOVE TALKIN'」。「この当時のトレンドでありましたファンクものでございますが。アナログ・レコーディングで今この空気感とかですね、こういう奥行感は今デジタルでは出ないんですよ。何回かトライしたんですけれど、デジタルになってからなかなかできませんが」と達郎さん。

・TIN SOLDIER
CM明けは大体UKロック。今日はスモール・フェイセズの1968年、全英9位、全米73位の「TIN SOLDIER」。アメリカではスモール・フェイセズの曲はなかなかヒットが出なかったけれど、曲は大変に人気のある曲でトッド・ラングレンがカヴァーしたり、達郎さんもオリジナル・シングルを日本盤で買って聴いていたという。

・TEAR DROPS
先々週の訃報中心のプログラムでかからなかったものから、ドゥーワップのリー・アンドリュース&ザ・ハーツ。セカンド・ヒットの「TEAR DROPS」。リー・アンドリュースはドゥーワップの世界で最も優れたヴォーカリストのひとりに挙げられる。先日、亡くなった。1958年、R&Bチャート4位、全米チャート20位。

・AIN'T GONNA KISS YA
スージー・クラークは日本では全く無名の女性シンガー。「AIN'T GONNA KISS YA」は1962年の作品だが、1年後にリボンズという黒人ガール・グループが全米81位。作曲はジェームス・マーカス・スミス、後のP.J.プロビーだということで知られている。スージー・クラークのヴァージョンのプロデュースはゲイリー・パクストン。5月22日放送でオンエアしたフォー・フレッシュメンのシングル「NOWHERE TO GO」と同じ。ヒットしたリボンズのヴァージョンはもう少し遅いテンポでやっていて、そちらもなかなかいい。「機会があれば」と達郎さん。

・I'M GONNA PROVE IT
ザ・ソフトーンズは'70年代初期を彩ったスウィート・ソウルのグループ。彼らのデビュー・ヒットで1973年、全米ソウル・チャート44位の「I'M GONNA PROVE IT」。「リード・ヴォーカルのマーヴィン・ブラウンの素晴らしくきれいなファルセットが魅力的な曲ですが、でも僕これ出た頃は甘くて、ソフトーンズなんて甘くてヤだぁなぁとか思ってたんですが、この歳になると沁みるもんですね、やはり。寄る年波といいましょうか」と達郎さん。曲を書いているのはマーク・バーカン。共作しているのはドン・オリオロ。

・『父の日』で棚からひとつかみ
来週は聴取率週間。ちょうど父の日なので「父の日特集」。「それで聴取率が取れるのか? いいんです。それでやれと言われてるので。助け舟が来ました。これでいいです。ありがたい。でもけっこう仕込むの大変なんですよ。父親のやつというのは。邦楽のほうがおもしろいと思うんですけれどね、なかなか大変ですね(笑)。邦楽になりますと全部なんでもあるというやつでもないんです。取り寄せなきゃなんないので。仕込まなきゃなんないので。レコーディングやってて、そんなことやってていのかっていう(笑)。そういう感じでございますが」と達郎さん。

・ボブ・クリューとボブ・ゴーディオ
高校一年生のリスナーから「フォー・シーズンズの曲でボブ・クリューとボブ・ゴーディオとクレジットがあるのは、主にどちらが作曲しているのでしょうか?」という質問。
ボブ・ゴーディオが作曲していて、ボブ・クリューが作詞だけれど、ボブ・クリューはプロデューサーなので、こういうコンビのソングライターだったら作曲に口を出すそうだ。ボブ・クリューはシンガーだったのでメロディに対するセンスでディスカッションをするのだという。なのでボブ・クリュー / ボブ・ゴーディオというクレジットになっているとか。基本的にはボブ・ゴーディオが作曲、ボブ・クリューが作詞という解釈をしてください、と達郎さん。

・WAIT A MINUTE
チャイライツのユージン・レコードがプロデュースしているロスト・ジェネレーションの「WAIT A MINUTE」にリクエスト。ロスト・ジェネレーションはシカゴのヴォーカル・グループ。リード・ヴォーカルのローレル・サイモンはとっても才能のある人で曲も書くという。1970年、全米ソウル・チャート25位。同年のアルバム『THE SLY,SLICKED & THE WICKED』に収録されている。

・PIANGI CON ME
先週の「1234 (ワン・ツー・スリー・フォー) で棚からひとつかみ!」のオンエア前に番組は収録していて、どのようなリスナーの反響かまだわからないけれど、リクエストがいちばん多かったのはビートルズの「I SAW HER STANDING THERE」だったとか。「かけませんね、それは。さすがに(笑)。I SAW HER STANDING THEREって実はあんまり好きな曲じゃないんですよ(笑)。ポールの初期の曲ってあんまりなんか... 僕ジョン・レノン派なんで。すいませんね」と達郎さん。次に多かったのがグラス・ルーツの「LET'S LIVE FOR TODAY」なんだという。こっちをかけてみようかと思ったそうだが、達郎さんはへそ曲がりなので、今日は「LET'S LIVE FOR TODAY」のオリジナル。ザ・ロークスというイギリスのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループがイタリアに渡って、イギリスの曲をイタリア語で歌っていたりしたが、そのうちにオリジナルを作った。「PIANGI CON ME」は英語で「CRY WITH ME」という意味でこれが大ヒット。この曲がヨーロッパでは違う歌詞で歌われるようになり、それが「LET'S LIVE FOR TODAY」。まわりまわってカリフォルニアのP.F.スローンの目に止まって、グラス・ルーツがカヴァーして1967年、全米8位のヒットになった。今日はそのオリジナルで1966年のザ・ロークス「PIANGI CON ME」。メンバーの作曲となっているがこの曲にも元ネタがあってドリフターズの1961年の作品「I COUNT THE TEARS」のフックと全く同じメロディ。作曲したドク・ポーマスとモート・シューマンは訴訟も考えたが、あまり争いを好まないということで訴訟しなかったという。

・夜型
リスナーから「達郎さんは作曲するときは朝型夜型どちらですか?」という質問。
「私は圧倒的に夜です。夜中です」と達郎さん。

・十字路
達郎さんの1986年のアルバム『POCKET MUSIC』の「十字路」にたくさんリクエストが集まったそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年06月19日は、「『父の日』で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp

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