SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #18

2016年02月03日 | Motoharu Radio Show

2016/02/02 OnAir - 1st. Week - 「Time Out!」特集
01.The Rolling Stones:She's a Rainbow
02.Tame Impala:Desire Be Desire Go
03.The Flaming Lips:Lucy In the Sky With Diamonds (feat. Miley Cyrus & Moby)
04.Jefferson Airplane:Volunteers
05.Paul Kantner:Have You Seen the Stars Tonite
06.佐野元春 with The Heartland:サニーデイ
07.佐野元春 with The Heartland:ビッグタイム
08.佐野元春 with The Heartland:夏の地球
09.佐野元春 with The Heartland:ぼくは大人になった
10.佐野元春 with The Heartland:恋する男
11.Phish:Halfway To The Moon
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。今夜は僕が1990年に出したアルバム『TIME OUT!』からの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるのでいち早くみなさんに聴いていただきたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・She's a Rainbow
ローリング・ストーンズの1967年の「She's a Rainbow」。「ストーンズのレパートリーの中ではいちばんかわいくて、いちばんらしくない曲(笑)と言われてます。この曲が出たのは1967年。当時、ビートルズやビーチボーイズをはじめ世界的にサイケデリックな音楽が流行っていた頃。ローリング・ストーンズもちょっとその流行に乗っかってみたという感じの曲ですね」と元春。

・Desire Be Desire Go
・Lucy In the Sky With Diamonds
現代のサイケデリック・ポップの代表的なふたつのバンドのレコード。オーストラリア出身のテン・インパラはこれまでに3枚のスタジオ・アルバムを出して高い評価を受けている。曲は「Desire Be Desire Go」。フレーミング・リップスはビートルズの『SGT. Pepper's Lonely Heart Club Band』をまるごとカヴァーしたアルバムからサイケデリック・ポップのクラシックといってもいい「Lucy In the Sky With Diamonds」。「ビートルズへの愛情が溢れ過ぎちゃって爆発しちゃったというような感じのカヴァーでした」と元春。

佐野元春 : ロックンロールの歴史を振り返ってみると1960年代の半ば頃ですね。ビーチボーイズ、ビートルズをはじめ、いろいろなバンドがこのサイケデリックな表現に夢中になりました。歌詞もそれまでの音楽とは違うどこか現実離れしたシュールレアリスティックな歌詞が多かったようです。この当時、米国ではサンフランシスコ、ヘイト・アシュベリーを中心にヒッピー・ムーブメントが起こっていました。ヴェトナム戦争に対しての反戦運動が激しくなった頃で、「武器を捨てて、もっと平和にいこうよ」というラヴ&ピースの世代ですね、フラワー・ジェネレーションなんて呼ばれてました。そうした彼らが聴いていたのがこのサイケデリックな音楽です。当時のドラッグ・カルチャーとも深く結びついていました。よく知られた話としては、さっき聴いたビートルズの曲「Lucy In the Sky With Diamonds」。頭文字を取るとLSDということで、この曲の幻想的な感じはLSDをキメて書いた曲なんじゃないか、そんな話もありました。では音楽に戻って米国サンフランシスコを代表するサイケデリック・バンド、ジェファーソン・エアプレイン。曲は「Volunteers」。そしてポール・カントナー、曲は「Have You Seen the Stars Tonite」。2曲続きます。

・Volunteers
・Have You Seen the Stars Tonite
「ジェファーソン・エアプレインのギタリスト、ポール・カントナー。残念なことに先日亡くなったというニュースがありました。ご冥福をお祈りします。」と元春。

佐野元春 : さて、聴いてもらってるこのMotoharu Radio Show。期間限定の放送ということで、3月22日が最終回ということなので、残すところあと7回ですね。ぼやぼやしているとあっという間に過ぎてしまいます。そこで番組の内容なんですが、ちょっと僕からの希望もありまして、残る週何回かに分けて僕が'90年代に出したアルバムの特集をやってみたいなと思います。振り返って僕が'90年代に出したスタジオ・アルバムは全部で6枚。『TIME OUT!』、『sweet16』、『THE CIRCLE』、『FRUITS』、『THE BARN』、そして『Stones and Eggs』。毎週、それぞれ一枚のアルバムをピックアップして、当時のことを振り返りながら、アルバムの曲をたっぷり聴いていただければいいなと思っています。この番組は若いリスナーも聴いてくれてるということなので、うれしいですね。是非、そうしたみなさんにも僕の音楽楽しんでいただけたらと思っています。佐野元春'90年代レコード特集。さっそく今夜は僕が1990年に出したアルバム『TIME OUT!』からの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるので、是非みなさんに聴いていただきたいと思います。番組この後はアルバム『TIME OUT!』から曲は「サニーデイ」、そして「ビッグタイム」。2曲続きます。

・サニーデイ
・ビッグタイム

佐野元春 : このときのバンドはザ・ハートランドですね。ドラム、ベース、ギターにキーボード2人の6人。そこにブラス・セクションが入っていました。このアルバムを作ったときはバンドを結成して10年くらい経っていました。スタジオ・アルバムでいうと7枚目。とにかくこのアルバムで覚えているのはアーティストとしていろいろと迷っていたときでしたね。デビューして10年経って、その間、レコードにライヴに全力でやってきたんですが、この先、ミュージシャンとして本当にやりたいことはなんだろう? そんな疑問が出てきた頃でした。そんなとき仕事で知り合った舞台美術のアーティスト、彼はアメリカ人なんですけれども、ジェームズ・マジョという男でした。その彼がニール・ヤングの仕事をしていて、「もし興味があるなら君もニール・ヤングに会ってみないか?」という話になりました。もちろんニール・ヤングは僕が十代の頃のアイドルでしたから、「是非、会いたい」ということで二人でサンフランシスコにあるニール・ヤングの農場に行ってきました。ニール・ヤング氏に会えたのは僕はとてもうれしかったですね。ミュージシャンとして迷っていた頃なので彼が話してくれる、彼のいろいろな体験談ですね、それが本当に参考になりました。今でも覚えているのはニール・ヤング氏がいった一言ですね。「ファンやマスコミがそれを受け入れなくても自分は常に新しいことに挑戦していきたい」そんなふうに言ってました。その言葉を聞いて僕はとても勇気が出ました。何か音楽に向かう純粋な気持ちがもう一度自分の中に生まれてきたのを覚えています。その後、僕は日本に戻ってバンドと一緒にレコードを作りました。それがアルバム『TIME OUT!』です。ではそのアルバム『TIME OUT!』から曲は「夏の地球」、「ぼくは大人になった」、そして「恋する男」。3曲聴いてください。

・夏の地球
・ぼくは大人になった
・恋する男

佐野元春 : どうでしたか? 佐野元春'90年代レコード特集。その第一回目。今夜は1990年に出したアルバム『TIME OUT!』を特集しました。気に入っていただけるとうれしいです。今夜番組でかけたのは最新リマスタリングの音で聴いていただきました。マスタリング・エンジニアはテッド・ジャンセン。信頼できる一流のマスタリング・エンジニアです。今、ソニー・レコーズで僕の'90年代レコードを纏めてリマスタリングしようという話になっていて、僕のほうからテッド・ジャンセンを推薦しました。おそらくソニーからは3月ぐらいに販売されると思います。本当にいい音になってるので僕はとてもうれしいです。みなさんも僕の'90年代レコードのリマスタリング・アルバム、是非、一家に一枚手元に置いてください。
さて、ここのところ番組ではサイケデリックなポップ音楽、ずいぶん取り上げてきました。時代とともにこのサイケデリック音楽もいろんな音楽のジャンルと混じり合いながら少しずつ進化してるように思います。今夜最後のレコードはフィッシュ。ある意味'60年代、グレイトフル・デッドの精神を継いでるバンドのひとつだと思います。曲は「Halfway To The Moon」、フイッシュ。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・Halfway To The Moon

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 佐野元春'90年代レコード特集。来週は1992年、アルバム『sweet16』を特集します。そしてこれは再来週になりますが2月16日の放送には爆笑問題の二人をゲストに迎えます。お楽しみに。DJ、佐野元春、ではまた来週。

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