2024年03月24日プレイリスト「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 3」
1. DREAMING GIRL / 山下達郎 '96
2. COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE / THE SPINNERS '73
3. LOOK ON THE GOOD SIDE / THE INVITATIONS '74
4. LOVE AT LAST / THE MODULATIONS '75 "IT'S ROUGH OUT HERE"
5. IT REALLY HURTS / THE TRUE REFLECTION "WHERE I'M COMING FROM" '73
6. CLOSER THAN CLOSE / THE STYLISTICS "CLOSER THAN CLOSE" '81
7. OOPS IT JUST SLIPPED OUT / THE COURTSHIPS '73
8. YOU'RE MY LATEST, MY GREATEST INSPIRATION / TEDDY PENDERGRASS '81
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■内容の一部を抜粋
・近況
相変わらずしこしことスタジオ仕事に精を出しているという。もうちょっとで一段落するそうだ。
・フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 3
三月はフィリー・ソウル月間になってしまったが、まだかけたい曲があって今週もフィラデルフィア産のソウル・ミュージックの特集「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 3」。
・DREAMING GIRL
季節柄「DREAMING GIRL」にリクエストが集まってるそうだ。
・COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE
スピナーズはミシガンで結成されたグループ。モータウンでレコーディングしたがみそっかすで、手柄は全部、フォー・トップスとテンプテーションズに取られた。そんなわけでアトランタと契約して、トム・ベルがスピナーズに目をつけ、緻密な作曲とプロデュースで1973年にアルバム『SPINNERS』を発表した。このアルバムのB面最後に入ってる「COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE」は全米ソウル・チャートNO.1、全米でも4位に上る大ヒット・ナンバーになった。達郎さんが二十歳のころに聴いていたアルバムで特にB面のながれが素晴らしいそうだ。
・LOOK ON THE GOOD SIDE
インビテイションズはニューヨークとフィラデルフィアを行ったり来たりしてレコーディングしている。「LOOK ON THE GOOD SIDE」は作曲とアレンジがボビー・マーティン。1974年、全米ソウル・チャート43位。「イントロの素晴らしさ。本当に何百回と聴きました」と達郎さん。
・LOVE AT LAST
モデュレイションズはワシントンD.C.のヴォーカル・グループ。1975年のアルバム『IT'S ROUGH OUT HERE』から「LOVE AT LAST」。MFSBによってレコーディングされている。
曲をかけ終えて。
インビテイションズのリード・ヴォーカリストはルー・カートン。のちにソロとして活躍。モデュレイションズのリード・ヴォーカリストはラリー・アレン。
・IT REALLY HURTS
モデュレイションズと同じでワシントンD.C.の4人組のヴォーカル・グループで、フィラデルフィアでレコーディングしたトゥルー・リフレクション。1973年のアルバム『WHERE I'M COMING FROM』から「IT REALLY HURTS」。この曲でファルセットで歌ってるのがグレン・レオナルド。のちにテンプテーションズのメンバーになる。
曲をかけ終えて。
シグマ・サウンド(スタジオ)の2ブロック先にフィラデルフィア・シンフォニーのリハーサル・ルームがあって、若手のフィラデルフィア交響楽団のメンバーを引っ張ってきて、ストリングスのレコーディングをしたというバックグラウンドがあるそうだ。
・フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4
来週は年度末だけれど勢いで「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4」。1970年代初頭のフィラデルフィア・ソウルの大ブームにあやかろうとして、外部、違う国、イギリスからも、シグマ・サウンドのスタジオ・ミュージシャンに演奏してほしいと、全然関係ないところからフィラデルフィアに続々とやってくるようになった。来週はそういうやつを特集する。題して「『フィリー詣で』で棚からひとつかみ」。
・アルバム『DENIM』
竹内まりやさんが2007年にリリースした通算10枚目のアルバム『DENIM』をアナログ盤で再発。4月24日に発売。180グラム重量盤2枚組仕様。詳しくはワーナーミュージックの竹内まりやサイトにて。
https://wmg.jp/mariya/
・CLOSER THAN CLOSE
1970年代の中期になるといろいろと分裂して枝分かれしてゆく。でも1970年代後期や1980年代にもいいものが多い。スタイリスティックスの1981年のアルバム『CLOSER THAN CLOSE』からトム・ベルの作品で「CLOSER THAN CLOSE」。
・OOPS IT JUST SLIPPED OUT
コートシップもしくはコートシップスという名義で数枚シングルを出しているグループの「OOPS IT JUST SLIPPED OUT」。ボビー・マーティンがアレンジしていて、リリースが1973年なのでフィラデルフィア・ソウルと推測される。作曲しているのはゲイリー・ナイトとジーン・アレンのコンビ。
・YOU'RE MY LATEST, MY GREATEST INSPIRATION
テディ・ベンダーグラスの1981年のアルバム『IT'S TIME FOR LOVE』は、達郎さんが数あるテディ・ベンダーグラスのアルバムの中で1枚選べと言われたら迷うことなく選ぶアルバムだとか。そのアルバムからシングル・カットされて1981年、全米ソウル・チャート4位、全米43位の「YOU'RE MY LATEST, MY GREATEST INSPIRATION」。
■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2024年03月31日は、「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4『フィリー詣で』で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp