Sunday Songbook #1607

2023年07月30日 | Sunday Song Book

2023年07月30日プレイリスト「アイク&ティナ・ターナーで棚からひとつかみ」
1. SYNC OF SUMMER / 山下達郎 7月26日発売ニュー・シングル
2. A FOOL IN LOVE / IKE & TINA TURNER '60
3. IT'S GONNA WORK OUT FINE / IKE & TINA TURNER '61
4. I CAN'T BELIEVE WHAT YOU SAY / IKE & TINA TURNER '64
5. TELL HER I'M NOT HERE / IKE & TINA TURNER '65
6. RIVER DEEP-MOUNTAIN HIGH / IKE & TINA TURNER '66
7. BOLD SOUL SISTER / IKE & TINA TURNER '69
8. PROUD MARY / IKE & TINA TURNER '70
9. NUTBUSH CITY LIMITS / IKE & TINA TURNER '73
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。7月28日(金)、29日(土)のNHKホール公演の前に収録。今週は8月3日(木)が仙台サンプラザホール、8月5日(土)は山形のやまぎん県民ホール。

・山下達郎 PERFORMANCE 2023
今年の全国ホール・ツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」は18都市39公演。6月30日から11月6日まで。
9月分のチケットの一般発売日などの詳細は山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・アイク&ティナ・ターナーで棚からひとつかみ
ツアーの真っ最中なので「棚からひとつかみ」で行きたいところなのだけど、ハガキかメチャクチャ多いのでバンザイしている(お手上げ)状態。
今週はかねてから予定していたティナ・ターナーの特集。追悼特集が続くのが嫌なので「ティナ・ターナーで棚からひとつかみ」。カタログ数が多いので今週、来週の二週間。まずは「アイク&ティナ・ターナーで棚からひとつかみ」。曲数が多いので代表作かけて終わりという感じだけれど、日本のラジオではあまりかからない。今日はデビュー作から70年代の中頃まで。ソロになるまでのアイク&ティナ・ターナーの作品を特集する。最近は映画もあるし、ティナ・ターナー自身の自伝も出ている。データはたくさんあるので、今日は純粋に音を聴いていく。

・SYNC OF SUMMER
7月26日に通算53枚目のシングル「SYNC OF SUMMER」が発売。

ティナ・ターナーはテネシー生まれ。テネシー州ナットブッシュ出身。お姉さんが働いていたセントルイスのクラブで歌っていたところ、のちに旦那さんとなるアイク・ターナーにスカウトされる。アイクはギタリストでタレント・スカウトとしても活動していた。目染められて結婚し、アイク&ティナ・ターナーとしてデビューすることになる。

・A FOOL IN LOVE
・IT'S GONNA WORK OUT FINE
1960年のデビュー曲「A FOOL IN LOVE」がいきなりR&Bチャートの2位のミリオンセラーになった。
最初期はアイク・ターナーの作曲、プロデュース。スー・レーベルから出ているがろくなCDがない。1994年にピーター・バラカンさんが編纂した『I Can't Stand It!! the best of Sue records』のおかげでかけられる。
1961年のR&Bチャートの2位、全米チャート14位の「IT'S GONNA WORK OUT FINE」。2曲続けて。
曲をかけ終えて。
「IT'S GONNA WORK OUT FINE」はノベルティ風のかけあいの曲。ニューヨークのスタジオ・ミュージシャンのミッキー・ベイカーとのかけあいで、バック・コーラスもシルヴィア・ロビンソンとミッキー・ベイカーが担当している。達郎さんは「PROUD MARY」のヒットの後で、アイク&ティナ・ターナーのレコードを集めはじめたが、その当時はアイク・ターナーとのかけあいだと思ってたそうだ。

・I CAN'T BELIEVE WHAT YOU SAY
1964年にケント・レーベルに移籍。ケント・レーベルからの最初のシングル「I CAN'T BELIEVE WHAT YOU SAY」はR&Bチャート95位。

初期はブルース色の強いシャウター然としたスタイルだったが、年を経るごとに少しずつ柔らかくなりポップス色がついてきて、60年代の後半はファンク色が出てくる。アイク・ターナーは商売っ気の強い人で、いろいろとレーベルを動いて、それでギャランティーを稼いだ。

・TELL HER I'M NOT HOME
60年代の中期にロマ・レーベルに移籍。1965年、R&Bチャート33位の「TELL HER I'M NOT HOME」。

・RIVER DEEP-MOUNTAIN HIGH
ティナ・ターナーの歌唱力に惹かれる人がたくさん出て、その中の一人にフィル・スペクターがいた。「フィル・スペクターとアイク・ターナー。揃ってDV親父でありますが。えぇ。『TINA』という映画を観ればその凄さがわかりますけれども。フィル・スペクターも負けず劣らず」と達郎さん。二人がくっついて、1966年に制作したシングルが「RIVER DEEP-MOUNTAIN HIGH」。ジェフ・バリー&エリー・グリニッチのコンビの作品。エコーの渦という感じのウォール・オブ・サウンドの中でも一際すごい作品ができた。アメリカでは正直言って転けた。ところがイギリスでは3位のヒット、ヨーロッパで大人気。この辺からヨーロッパでのティナ・ターナーの人気が大きくなっていった。ちなみに日本では出なかった。

アイク&ティナ・ターナーは必ず女性コーラスがバックについていた。女性3人組のアイケッツで、この人たちもひじょうにセクシーなコスチュームであった。この中からJosephine Armsteadがソロ・アーティストになり、その後、作曲家になり、かなりの作品を残している。とりわけアシュフォード&シンプソンとのコンビで、レイ・チャールズの「LET'S GO GET STONED」とか数多くの名曲を残す。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
今週8月2日に記念すべきファースト・ソロ・アルバム『CIRCUS TOWN』とセカンド・アルバム『SPACY』のアナログとカセットが発売。
この後は9月6日にライヴ・アルバム『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
詳しくは山下達郎RCA/AIRイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・BOLD SOUL SISTER
1969年にブルーサム・レーベルに移籍。ここのブルーサム時代のアルバムは素晴らしい出来のものが多い。スライ&ファミリー・ストーンに影響を受けてファンク色が強くなる。1969年、R&Bチャート22位、全米チャート59位の「BOLD SOUL SISTER」。

・PROUD MARY
この後、リバティ・レーベルに移籍。ここで「PROUD MARY」の大ヒットが生まれる。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのカヴァー。1970年、全米R&Bチャート5位、全米チャート4位。日本でもラジオでヒットして、アイク&ティナ・ターナーの知名度が上がった。
曲をかけ終えて。
「ティナ・ターナーの声の持つ哀しみ、切迫感がひしひしと伝わってきます」と達郎さん。

・NUTBUSH CITY LIMITS
ユナイテッド・アーティスツ・レーベルに移籍。1973年のシングルで、イギリスでは全英4位になった「NUTBUSH CITY LIMITS」。アメリカでもソウル・チャート11位、全米チャート21位。不思議なことにイギリスでは「PROUD MARY」はヒットしなかった。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年08月06日は、「ティナ・ターナーで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp

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