Sunday Song Book #1544

2022年05月15日 | Sunday Song Book

2022年05月15日プレイリスト「棚からひとつかみ」
1. MIGHTY SMILE / 山下達郎 "アルチザン" '91
2. I'M A BOY / THE WHO '66
3. HOPE / QUICKSILVER MESSENGER SERVICE '71
4. A RAY OF HOPE / THE RASCALS '68
5. GET TOGETHER / THE YOUNGBLOODS '67
6. YOU'VE BEEN UNTRUE / THE DELFONICS '67
7. EVERYBODY MAKES A MISTAKE SOMETIMES / ROY ARLINGTON '66
8. 片想い / 山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーのリハーサルがはじまったそうだ。まだ初っ端なので全然調子が出てないという。取材に追いまくられた翌日からリハーサルなので、まだ準備が全然整ってない。騙し騙し譜面書きなどやりつつなんだとか。

・全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2022」
3年ぶりの全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2022」は6月から11月までの24都市47公演。6月19日(土)のJ:COMホール八王子(八王子市民会館)から11月22日(火)の那覇文化芸術劇場なはーとまでの全47公演。
詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・棚からひとつかみ
一週間があっという間。もうサンソンかと思ったそうだ。今週もレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」。

・ハガキ
いよいよライヴの準備のため、この二年間続けてきたメールでの受け付けを一旦停止。ツアーがはじまったら、物理的にスケジュールが詰まってきて、メールのチェックができないのでハガキ・オンリーに戻った。11月にツアーが終われば、またメールでの受け付けを再開する予定。そうしたら今週はハガキが一気に凄まじい数になった。明らかにリスナーの数が増えてることを「死ぬほど実感いたしました」そうだ。

・MIGHTY SMILE
初めてハガキを書いたという埼玉県吉川市のリスナーからのリクエスト。昨年30周年記念盤がリリースされたアルバム『ARTISAN』(1991年)から「MIGHTY SMILE」。

・I'M A BOY
先週と同じで1曲目はUKロック。ザ・フーの1966年全英2位の「I'M A BOY」。日本ではけっこう流行ったがアメリカではヒットしなかった。

・本当の「棚つか」
秋田県横手市の超常連のリスナーから、本当の「棚つか」と「棚つか」の違いって何ですか?という質問。
あんまり関係ないけれど、本当の「棚つか」は本当に困ったなと思いながら棚を見てる。ちょっとリクエストに助けてもらうこともあるかなと思って棚を見てるかの違い。心の安定度とかプレッシャーが微妙に関わってるそうだ。

・希望を題材にした歌
最近の世界情勢、戦争の不安とかがあって、いろんなところでプロテスト・ソング、反戦歌がラジオでかかっている。達郎さんはあえてそうした時代だからこそ、希望とかそのようなものを題材にした歌、特にアメリカの60年代から70年代のヴェトナム戦争の激しいときに、反戦歌ではなくて、「希望を持って進もう」というような歌がたくさんあった。今日はそういう曲を「棚つか」でかけてみようかなと思って、前半はそういう曲を選んだそうだ。

・HOPE
サンフランシスコを代表するグループ、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービス、途中からディノ・ヴァレンティというアンダーグラウンド界のボブ・ディランと言われた人がリード・ヴォーカルに入ってメッセージ・ソングをたくさん作っていた。1971年のアルバム『QUICKSILVER MESSENGER SERVICE』から「HOPE」。

・風物詩
群馬県吾妻郡のリスナーから「達郎さんはお好きな風物詩はありますか?」という質問。
達郎さんは季節の前触れを感じるそうだ。アスファルトの道路を下駄履きで、もしくは木のサンダルで歩くときのカロンコロンと響く音を聞くと、あぁ夏が近づいてきたなと感じ、同じように夏の終わりにカロンコロンを聞くと、あぁ秋が近づいてきたなと感じる。音でものすごく感じるという。あとは風、自然の風、雨、日差し、そういうようなもので感じるという。お祭りよりも、都会なのでそういうもので強く感じる気がするとか。

・A RAY OF HOPE
次は達郎さんのアイドル・グループ、ザ・ラスカルズ。1968年のヒット曲「A RAY OF HOPE」。達郎さんも影響を受けてアルバム・タイトルをこの曲から付けた。

・GET TOGETHER
クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービスのディノ・ヴァレンティの作詞作曲でこの時代のUnityを歌った代表的な一曲。1967年にジェシ・コリン・ヤングが率いるザ・ヤング・ブラッズがレコーディングした「GET TOGETHER」。発売時は全米62位だったが、1969年にベストテン、全米5位のミリオンセラーになった。ヴェトナム戦争の緊張感を背景にしながらも、人々よ兄弟に微笑みかけて、みんなで一緒にお互いを愛せるように努力しよう、と高らかに歌ったメッセージ・ソング。

・ニュー・アルバム『SOFTLY』
ニュー・アルバム『SOFTLY』が6月22日に発売。アルバムのジャケットを描いたのはヤマザキマリさん。もともとヤマザキさんはイタリアのフィレンツェで15世紀のルネサンス期の肖像画の技法を7年間勉強されたという人。達郎さんは若い頃から自分の肖像画を誰かに描いてほしいという淡い願望があり、古い付き合いのヤマザキさんにお願いしたとか。画家として20年ぶりに油絵を描いたという。肖像画の実物は30センチのアナログ・ディスクの3倍くらいの大きさ。レコード店の店頭に飾られるポスターくらいの大きさなので、是非とも店頭で確認してほしいとのこと。
詳しくはアルバム特設サイトにて。
https://tatsurosoftly.com

・YOU'VE BEEN UNTRUE
番組の後半は柔らかく。デルフォニックスはフィラデルフィアが生んだスイート・ソウルの代表的なグループ。1967年の実質的なデビュー・シングル「YOU'VE BEEN UNTRUE」はシングル・オンリーでレアなCDでしか聴けなかった。トム・ベルの作品集のコンピレーションに収録されて、いい音で聴けるようになったが、ラジオではほとんどかからない。
曲をかけ終えて。トム・ベルのインタビューを読むと「この時代はストリングスもブラスも入れられなかったので、全部自分一人でやってるんだ」と語っている力作。

・EVERYBODY MAKES A MISTAKE SOMETIMES
次はサザン・ソウル。ロイ・アーリントンはバイオが不明でほとんど無名の人。1966年の作品「EVERYBODY MAKES A MISTAKE SOMETIMES」。

・片想い
1991年のアルバム『ARTISAN』から「片想い」。歌詞に5月が出てくるのでリクエストが山のように届いているそうだ。今までライヴで披露したことはないという。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2022年05月22日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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