Sunday Song Book #1310

2017年11月19日 | Sunday Song Book

2017年11月19日プレイリスト
「ジェリー・ロス 追悼 Part 2」
1. 夢の続き / 竹内まりや "リクエスト 30th Anniversary Edition" 11月22日発売
2. I'LL GET BY / KENNY & TOMMY '62
3. GONNA MAKE HIM MY BABY / APRIL YOUNG '63
4. SUNNY / BOBY HEBB '66
5. APPLE, PEACHES, PUMPKIN PYE / JAY & THE TECHNIQUES '66
6. 98.6 / KEITH '67
7. SANDAY WILL NEVER BE THE SAME / SPANKY & OUR GANG '67
8. ONE IN A MILLION / THE DUPREES "TOTAL RECALL" '68
9. I DIG EVERYTHING ABOUT YOU / THE MOB '70
10. FAKE OUT / LES McCANN LTD. "BUCKET O'GREASE" '67
11. OH NO,OH YES / 竹内まりや "リクエスト 30th Anniversary Edition" 11月22日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているという。「風邪を引きましてですね、レコーディングがちょっと後ろにずれちゃったのでテンヤワンヤでやっております(笑)。完成間近という感じでございますが。そうするとまたこの次の曲を書かなければいけなくなって。一所懸命やっておりますが。ま、なんとか風邪も乗り切れたので頑張ってやりたいと思っておりますが」と達郎さん。

・ジェリー・ロス 追悼 Part 2
先週に引き続いて「ジェリー・ロス 追悼 Part 2」。先週は達郎さんの思い入れの深い曲が中心だったが今週もまた思い入れが深くなってるそうだ。先週はジェリー・ロスが作曲に関わった彼のプロデュース作品、今週は彼のプロデュース作品で大ヒット曲を中心にしたとか。

・夢の続き
今週11月22日に竹内まりやさんの1987年のアルバム『REQUEST』が30周年になるので『REQUEST 30th Anniversary Edition』が発売される。本来ならば今日全曲はかけられないけれど、ミニ特集として最新デジタル・リマスタリングによる音をオンエアするつもりだったが、前倒し収録のためお皿やブックレットが間に合わなかったという。音はあるけれどいろいろと資料が揃わないので来週オンエアすることになったそうだ。「夢の続き」は1987年の映画『ハワイアン・ドリーム』の主題歌。1987年のアルバム『REQUEST』からのシングル・カットだが、後に1989年にCDシングルとして発売するときにミックスをやり直したCDシングル・ミックス。初アルバム化。

・I'LL GET BY
「先週いろいろとお聴きいただきましたけれども。もう'60年代の頭に後のフィラデルフィア・サウンドの基礎ができているという驚きでございますけれども」と達郎さん。ジェリー・ロスが見つけたケニー・ギャンブル。ケニー・ギャンブルはその時代からトム・ベルと知り合いで、トム・ベルをジェリー・ロスのもとに連れてきて、ジェリー・ロスがふたりをデュオにしてシングルを発売した。1962年にケニー&トミーという名義で曲は「I'LL GET BY」。しかもこのレコーディングに参加してるのはボビー・マーティン、ボビー・イーライ、ジョー・マック、トム・ベル、リオン・ハフという後の錚々たるメンバーが1962年すでに集結している。この時代はこうしたドゥーワップものとガール・グループ的なものがジェリー・ロスの作品にたくさん見られる。

・GONNA MAKE HIM MY BABY
その中で傑作と歌われるのが1963年の「GONNA MAKE HIM MY BABY」。歌っているエイプリル・ヤングは後にジェリー・ロスの奥さんになる。作曲はアンダース&ポンシアとジェリー・ロスの当時のパートナーのマレー・ウェット。「いわゆるフィル・スペクター・クローンだけど我々にとっての永遠のマスター・ピース」と達郎さん。アレンジはジョー・レンゼッティ。ジミー・ワイズナーとともにジェリー・ロスの両輪となって働いた名アレンジャー。

・SUNNY
ジェリー・ロスはヘリテイジ・レーベルからメガ・ヒットが生まれず、1965年にニューヨークに移り住みマーキュリー・レコードのA&Rとして活動することになる。1966年にナシュビル生まれの黒人シンガー、ボビー・ヘブの自作曲「SUNNY」が全米2位というビッグ・ヒットになった。アレンジはジョー・レンゼッティ。

・APPLE, PEACHES, PUMPKIN PYE
ジェイ&テクニクスの「APPLE, PEACHES, PUMPKIN PYE」は彼らのデビュー・ヒットで1966年、全米6位。アレンジはジョー・レンゼッティ。ジョー・レンゼッティはフィラデルフィアでディック・クラークのテレビ番組「アメリカン・バンドスタンド」のギタリスト、セッション・ミュージシャンとしてたくさんの曲に参加していた。ジェリー・ロスよりもひと足早くニューヨークに渡りアレンジャーの仕事をはじめた。特にジェリー・ロスとの仕事は傑作が多く残されている。

・98.6
ジョー・レンゼッティのペンになる曲「98.6」。キースは本名ジェームス・バリー・キーファー。フィラデルフィア生まれ。「98.6」は彼のセカンド・ヒットで1967年、全米7位。

・アコースティック・ライブ&トークショー
サンデー・ソングブック25周年の企画で、11月28日(火)に東京半蔵門のTOKYO FM ホールで一夜限りのアコースティック・ライブとトーク・ショーを行う。この模様は12月3日午後1時からトーク・ショーと何曲か演奏の部分をオンエア。後は後日ゆっくり。12月3日は13時から豪華二本立て。

・クリスマス・イブ(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)
今年も12月11日に期間限定商品として「クリスマス・イブ」(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)を販売することになったそうだ。鈴木英人さんに新しくジャケットを書き下ろしてもらい三方背ボックスにした仕様。「ご贈答用にお使い下さい」と達郎さん。クリスマスまでの限定商品なのでお早めにとのこと。詳しくは山下達郎特設サイトにて。
https://wmg.jp/artist/tatsuro/news_79181.html

・SANDAY WILL NEVER BE THE SAME
ジェリー・ロスのマーキュリー時代の作品。シカゴのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、スパンキー&アワ・ギャング、リード・ヴォーカルのスパンキー・マクファーレンのアルトのヴォイスがとても魅力的な達郎さんの大好きなグループ。1967年、全米9位の「SANDAY WILL NEVER BE THE SAME」、邦題は「想い出の日曜日」。アレンジはジミー・ワイズナー。

・ONE IN A MILLION
残り時間は大ヒット曲の影に隠れた名曲をかけられるだけ。ザ・デュプリーズはドゥーワップのグループ。ドゥーワップから生き残って1960年代にも作品を出している。ジェリー・ロスはマーキュリーで成功して昔立ち上げたヘリテイジというレーベルを再興させる。1968年のアルバム『TOTAL RECALL』からトニー・ハッチの曲「ONE IN A MILLION」。アレンジはジョー・レンゼッティ。今出ているCDはすべてステレオだが今日はモノラル・ヴァージョンで。

・I DIG EVERYTHING ABOUT YOU
'70年代に入ってジェリー・ロスのプロダクションで忘れてならないのがモブというグループ。ラスベガスのクラブバンドだったのをジェリー・ロスが見つけたということなんだとか。メンバーのジェームス・ホルべーとゲイリー・ビースビアはバッキンガムズのほとんどの曲を書いてるので有名。1970年のアルバムからシングル・カットされた「I DIG EVERYTHING ABOUT YOU」。

・FAKE OUT
時代は少し戻り1967年、ジャズ・ピアニストのレス・マッキャンのアルバムをジェリー・ロスがプロデュースした。レス・マッキャン・リミテッドのアルバム『BUCKET O'GREASE』からレス・マッキャンとジェリー・ロスが共作した「FAKE OUT」。

・OH NO,OH YES
『REQUEST 30th Anniversary Edition』から「OH NO,OH YES」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年11月26日は「リクエスト 30th Anniversary Edition ミニ特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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