11月21日(金) 曇りときどき雨。
pupaの最初で最後?といわれるライヴ・ツアーの初日に行ってきた。
昨年、LIVE EARTHでYMOを見たんだけど、高橋幸宏のライヴとしては2年ぶり。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/8eee25989ad428e35b0d472132e563bf
オープニングは「Jango -What's pupa?-」。
あのエレクトリックな女性のインフォメーションに乗って、
薄暗いステージの上を言葉が縦横に横切っていった。
最後に「pupa」という文字が3Dになって現れたときpupaの6人がステージにいた。
ステージ向かって左から堀江博久、権藤知彦、高野寛、高田漣。前列に原田知世と高橋幸宏。
「Unfixed Stars」で高橋幸宏がステージ後方のドラム・セットに移動。
スクリーンに伊瀬聖子による映像がながれる中、大音量でライヴはスタート。
権藤知彦によるユーフォニアムの演奏が印象的だった。
「At Down」は原田知世と高橋幸宏のデュエット・ナンバー。
知世ちゃんの前にはラップトップやキーボードがあり、動きはあまりない。
手塚治虫の漫画の女性のような髪型のせいか、まるでアンドロイドのようだ。
「Home Of My Heart」は高橋幸宏のソロ作の延長線上にある曲。
序盤で出てきたので驚いた。映像とのシンクロが素晴らしい。
ここからどういう展開になるかと思っていたら、それぞれのソロ傾向の強い曲が続いた。
「Tameiki」は高野寛がヴォーカルの曲。高野寛はずっと密閉型のヘッドフォンをしていた。
「marimo」は高田漣の曲で原田知世がヴォーカル。
バート・バカラックとブライアン・ウィルソンの影響が窺える曲。
高野寛は今年デビュー20周年。ソロ・デビュー作は高橋幸宏のプロデュースだった。
最近、レコード会社を移籍して久しぶりにソロ活動を再開。
ニュー・シングル「LOV(ラヴ)」を披露した。
http://www.haas.jp/news.html
中盤はアルバム『floating pupa』からインストの曲も披露した。
セッションといった感じではじまった「floating pupa」。
高野寛はテルミンを演奏していた。
「Laika」、「Cicada」、「Sunny Day Blue」と続けて披露した。
初日なんでトラブルもあった。エレクトリック・バグバイプの調子がよくなかったみたい。
「Glass」は高田漣が作った曲。
実はアルバムはそんなに聴き込んでいず、誰がこの曲を歌っていたのか知らなかった。
ヴォーカルは高田漣。スチール・ギターの演奏が素晴らしい。
高橋幸宏はドラム。
「Are You There?」は昨年発表された原田知世のアルバム『me & music』に
収録されたバート・バカラック作品のカヴァー。選曲と編曲は高橋幸宏だった。
高橋幸宏のドラム、権藤知彦のユーフォニアムというpupaヴァージョン。
pupaは高橋幸宏と原田知世を除いてあとは全員B型だという。
原田知世の名言で「B型の人はヘッドフォンを付けてるみたいですね」というのがあるらしい。
人の話を聞いてないのだそうだ。
一人一人はそうでもないけれど集まるとその傾向が強くなるとか。
このあいだ「あっ、聞いてねぇや」と知世ちゃんが遂に暴言を吐いたという(笑)。
「Creaks」は今回とても楽しみにしていた曲だ。
仮タイトルが「ディラン」という高橋幸宏の曲。
早口で自分を切り刻むような詩を意識して書いたという。
"このままでいいのか?/誰か止められるか?/そして このままずっと生きるか"
アルバムのリード曲「Any Where」は浮遊感のある曲。
pupaでは原田知世の作詞した曲がアルバムのトーンを決定づけているようだ。
どこかエコロジーを感じさせる視点がある。
「Eternally」は2006年の高橋幸宏のアルバム『Blue Moon Blue』の最後を飾る曲。
本編のラストは原田知世が作詞した曲「New Order」。高野寛と高橋幸宏の珍しいデュエット曲。
テーマは新しい出発だろうか。揺れる心の声が胸を打つ。
アンコールでメンバー紹介があった。pupaは派遣バンドだと高橋幸宏。
高橋幸宏の古い曲の披露に会場から歓声が巻き起こった。
「It's Gonna Work Out」。1982年に作った曲だそうだ。
僕の知らない曲だった。
原田知世の「ロマンス」は高橋幸宏のドラムをフィーチャー。
白い雲の映像がスクリーンに映し出される中ではじまったのが「How?」。
いわゆる高野節の曲で高野寛が書いた曲。ヴォーカルは高野寛。
高田漣のスチール・ギターがフィーチャーされて、まるで「Imagine」のような祈りの曲に聞こえた。
言葉がスクリーンに現れては消えてゆく。
"If we ever say goodnight"
最後のフレーズがスクリーンから消えたときライヴは終わった。
素晴らしいライヴだった。
■pupa Live Tour 2008 "floating 6 pupas"
2008年11月21日(金) 大阪厚生年金会館藝術ホール
1階K列029番
pupa:
高橋幸宏
原田知世
高野寛
高田漣
堀江博久
権藤知彦
Set List
01 Jango -What's pupa?-
02 Unfixed Stars
03 At Down
04 Home Of My Heart
05 Tameiki
06 marimo
07 LOV
08 floating pupa
09 Laika
10 Cicada
11 Sunny Day Blue
12 Glass
13 Are You There?
14 Creaks
15 Any Where
16 Eternally
17 New Order
Encore
18 It's Gonna Work Out
19 ロマンス
20 How?
pupaの最初で最後?といわれるライヴ・ツアーの初日に行ってきた。
昨年、LIVE EARTHでYMOを見たんだけど、高橋幸宏のライヴとしては2年ぶり。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/8eee25989ad428e35b0d472132e563bf
オープニングは「Jango -What's pupa?-」。
あのエレクトリックな女性のインフォメーションに乗って、
薄暗いステージの上を言葉が縦横に横切っていった。
最後に「pupa」という文字が3Dになって現れたときpupaの6人がステージにいた。
ステージ向かって左から堀江博久、権藤知彦、高野寛、高田漣。前列に原田知世と高橋幸宏。
「Unfixed Stars」で高橋幸宏がステージ後方のドラム・セットに移動。
スクリーンに伊瀬聖子による映像がながれる中、大音量でライヴはスタート。
権藤知彦によるユーフォニアムの演奏が印象的だった。
「At Down」は原田知世と高橋幸宏のデュエット・ナンバー。
知世ちゃんの前にはラップトップやキーボードがあり、動きはあまりない。
手塚治虫の漫画の女性のような髪型のせいか、まるでアンドロイドのようだ。
「Home Of My Heart」は高橋幸宏のソロ作の延長線上にある曲。
序盤で出てきたので驚いた。映像とのシンクロが素晴らしい。
ここからどういう展開になるかと思っていたら、それぞれのソロ傾向の強い曲が続いた。
「Tameiki」は高野寛がヴォーカルの曲。高野寛はずっと密閉型のヘッドフォンをしていた。
「marimo」は高田漣の曲で原田知世がヴォーカル。
バート・バカラックとブライアン・ウィルソンの影響が窺える曲。
高野寛は今年デビュー20周年。ソロ・デビュー作は高橋幸宏のプロデュースだった。
最近、レコード会社を移籍して久しぶりにソロ活動を再開。
ニュー・シングル「LOV(ラヴ)」を披露した。
http://www.haas.jp/news.html
中盤はアルバム『floating pupa』からインストの曲も披露した。
セッションといった感じではじまった「floating pupa」。
高野寛はテルミンを演奏していた。
「Laika」、「Cicada」、「Sunny Day Blue」と続けて披露した。
初日なんでトラブルもあった。エレクトリック・バグバイプの調子がよくなかったみたい。
「Glass」は高田漣が作った曲。
実はアルバムはそんなに聴き込んでいず、誰がこの曲を歌っていたのか知らなかった。
ヴォーカルは高田漣。スチール・ギターの演奏が素晴らしい。
高橋幸宏はドラム。
「Are You There?」は昨年発表された原田知世のアルバム『me & music』に
収録されたバート・バカラック作品のカヴァー。選曲と編曲は高橋幸宏だった。
高橋幸宏のドラム、権藤知彦のユーフォニアムというpupaヴァージョン。
pupaは高橋幸宏と原田知世を除いてあとは全員B型だという。
原田知世の名言で「B型の人はヘッドフォンを付けてるみたいですね」というのがあるらしい。
人の話を聞いてないのだそうだ。
一人一人はそうでもないけれど集まるとその傾向が強くなるとか。
このあいだ「あっ、聞いてねぇや」と知世ちゃんが遂に暴言を吐いたという(笑)。
「Creaks」は今回とても楽しみにしていた曲だ。
仮タイトルが「ディラン」という高橋幸宏の曲。
早口で自分を切り刻むような詩を意識して書いたという。
"このままでいいのか?/誰か止められるか?/そして このままずっと生きるか"
アルバムのリード曲「Any Where」は浮遊感のある曲。
pupaでは原田知世の作詞した曲がアルバムのトーンを決定づけているようだ。
どこかエコロジーを感じさせる視点がある。
「Eternally」は2006年の高橋幸宏のアルバム『Blue Moon Blue』の最後を飾る曲。
本編のラストは原田知世が作詞した曲「New Order」。高野寛と高橋幸宏の珍しいデュエット曲。
テーマは新しい出発だろうか。揺れる心の声が胸を打つ。
アンコールでメンバー紹介があった。pupaは派遣バンドだと高橋幸宏。
高橋幸宏の古い曲の披露に会場から歓声が巻き起こった。
「It's Gonna Work Out」。1982年に作った曲だそうだ。
僕の知らない曲だった。
原田知世の「ロマンス」は高橋幸宏のドラムをフィーチャー。
白い雲の映像がスクリーンに映し出される中ではじまったのが「How?」。
いわゆる高野節の曲で高野寛が書いた曲。ヴォーカルは高野寛。
高田漣のスチール・ギターがフィーチャーされて、まるで「Imagine」のような祈りの曲に聞こえた。
言葉がスクリーンに現れては消えてゆく。
"If we ever say goodnight"
最後のフレーズがスクリーンから消えたときライヴは終わった。
素晴らしいライヴだった。
■pupa Live Tour 2008 "floating 6 pupas"
2008年11月21日(金) 大阪厚生年金会館藝術ホール
1階K列029番
pupa:
高橋幸宏
原田知世
高野寛
高田漣
堀江博久
権藤知彦
Set List
01 Jango -What's pupa?-
02 Unfixed Stars
03 At Down
04 Home Of My Heart
05 Tameiki
06 marimo
07 LOV
08 floating pupa
09 Laika
10 Cicada
11 Sunny Day Blue
12 Glass
13 Are You There?
14 Creaks
15 Any Where
16 Eternally
17 New Order
Encore
18 It's Gonna Work Out
19 ロマンス
20 How?