Sunday Songbook Playlist

2008年05月18日 | Sunday Song Book

<05月18日プレイリスト>
[PETER UDELL=GARY GELD(アデル・ゲルド)特集 Pt. 2]
幸せのものさし/竹内まりや 5月21日発売ニュー・シングル
HURTING EACH OTHER/JIMMY CLANTON '65
HURTING EACH OTHER/RUBY & THE ROMANTICS '69
HURTING EACH OTHER/THE CARPENTERS '72
I CAN'T RUN AWAY/JOSH WHITE JR. '64
A GRAIN OF SAND/SUSAN BARRETT '66
EVERYTHING I TOUCH TURNS TO TEARS/BRIAN POOLE '66
MOST OF ALL/THE COWSILLS '66
REMIND MY BABY OF ME/WAYNE FONTANA & THE MINDBENDERS '65
WORLD STOP TURNING/ASTRUD GILBERTO "I HAVEN'T GOT ANYTHING BETTER TO DO" '69
I GOT LOVE/MELBA MOORE BROADWAY MUSICAL "PURLIE" '70
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■内容の一部を抜粋
・近況
今年は早くから台風が来ていて、今週もまたひとつやってくるという情報がある。変な気候、天気が続いている。ミャンマーでサイクロン、中国で大地震の被害があった。天災は起こってからでは遅いので、その準備のため防災グッズが売れたりしているというニュースがあった。

・アコースティック・ミニライヴ
ニュー・シングル「ずっと一緒さ」購入者で応募された方と「Sunday Songbook」800回記念で応募された方を抽選で招待するアコースティック・ミニライヴが行われた。約4,000名ほど招いて東京、大阪で計6回ライヴを行った。
「おかげさまで6回ともつつがなく終了することができました。いらしてくださったみなさまには心より御礼を申し上げます。はずれたとお叱りのお便りもたくさんいただいておりますが、いよいよツアーの準備を始めておりますので、この次のツアーでまたお目にかかりたいと思います」とタツローさん。
今週はライヴの感想等、たくさんお便りが届いているそうだが、来週の「棚つか」でゆっくり紹介したいとの事。

・PETER UDELL=GARY GELD(アデル・ゲルド)特集
先週、今週はソングライター特集でPETER UDELL=GARY GELD(アデル/ゲルド)のソングライター・コンビを取り上げる。どちらかというとミドル・オブ・ザ・ロード、ソフトロックの作品に名作が多い人たち。今週は先週以上にやさしいサウンドがたくさん出てくるので、'60年代のそうしたポップ・ソングが好きな方でしたらきっと気に入っていただけるメロディが今週は満載とのこと。

・幸せのものさし
毎週金曜日の午後10時からTBS系列でオンエアされてる天海祐希さん主演のドラマ『Around 40 ~注文の多いオンナたち~』の主題歌「幸せのものさし」。ウェディング・ソング「うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)」と両A面シングル。カップリングに「元気を出して」の'08ニュー・リマスター・ヴァージョンが収録されている。3曲入りでいよいよ今週水曜日、5月21日発売。シングルのカヴァーの切り絵は俳優の児玉清さんにお願いして制作してもらったそうだ。「うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)」はウェディング・ソングなので活用してもらうために初回限定はピアノ譜と自筆の歌詞カードを添えているとのこと。タツローさんは脚本がいいし出演者の粒が揃っているので『Around 40 ~注文の多いオンナたち~』を毎週観ているそうだ。

・HURTING EACH OTHER
アデル/ゲルドというとブライアン・ハイランドの「SEALED WITH A KISS」とゲイリー・ルイス&プレイボーイズの「SAVE YOUR HEART FOR ME」(邦題「君のハートは僕のもの」)の2曲が代表作だが、もう1曲アデル/ゲルドというとこの曲という曲がある。1972年にカーペンターズが大ヒットさせた「HURTING EACH OTHER」。
「HURTING EACH OTHER」は1965年にゲス・フー、そしてジミー・クラントンがレコーディングしている。ジミー・クラントンのヴァージョンはアデル/ゲルドがプロデュースしているのでオリジナルといえる。
この曲のカヴァー・ヴァージョンをルビー&ロマンティクスが1969年にA&Mから発表している。アレンジはニック・デカロ。
このルビー&ロマンティクスのカヴァー・ヴァージョンをリチャード・カーペンターが聴いてレコーディングしたという定説があるけれど、ジミー・クラントンのヴァージョンを聴いてないとカーペンターズのヴァージョンは出て来なかったんじゃないかとタツローさんは言う。ジミー・クラントンのヴァージョンは1965年のライチャス・ブラザーズの「YOU'VE LOST THAT LOVIN' FEELING」とその前年のテディ・ランダッツォのペンによるリトル・アンソニーとインペリアルズの「GOING OUT OF MY HEAD」をかなり意識して作ってると思われる。シンフォニックなヴァージョンだがカーペンターズはぐっとコンボにコンパクトにまとめている。1972年全米2位。

・I CAN'T RUN AWAY
アデル/ゲルドの作家としてのピークは1964~66年。ジョシュ・ホワイト・ジュニアはブルース・シンガーのジョシュ・ホワイトの息子さん。ジーン・ピットニーが1963年にレコーディングした「I CAN'T RUN AWAY」のカヴァー・ヴァージョン。アレンジはアラン・ローバー。プロデュースド・バイ・アデル/ゲルド。

・A GRAIN OF SAND
スーザン・バレットはニューヨークのクラブ・シンガー。アレンジはジミー・クラントンの「HURTING EACH OTHER」と同じギャリー・シャーマン。

・EVERYTHING I TOUCH TURNS TO TEARS
イギリス制作のアデル/ゲルド作品。ブライアン・プールがトレメローズから独立して発表したシングル。

・デビュー30周年記念ミュージカル『本気でオンリーユー』
まりやさんのデビュー30周年企画の一環として、竹内まりやの楽曲で構成されるミュージカルの公演が決定した。タイトルは竹内まりやソング・ミュージカル『本気でオンリーユー』。唯川恵さんの『キスよりもせつなく』を原作で松浦亜弥さんが主演。9月12日~10月5日、渋谷PARCO劇場にて行われる。5月22日からぴあで先行発売。
http://www.mariya-musical.com/

・MOST OF ALL
1966年以降、アデル/ゲルド作品でヒット曲はない。
カウシルズが1967年の「雨に消えた初恋」より前に、フィリップス・レーベルから出したシングル。プロデュースド・バイ・シェルビー・シングルトン。カントリー系のプロデューサー。

・REMIND MY BABY OF ME
ウェイン・フォンタナ&マインドベンダーズが1965年に発表したEPに入っていた1曲。

・WORLD STOP TURNING
アストラッド・ジルベルトの1969年のアルバム『I HAVEN'T GOT ANYTHING BETTER TO DO』に入ってる1曲。

・I GOT LOVE
アデル/ゲルドはポップ・ミュージックの世界でそれほど大きな成功を収めることができずミュージカルの世界に行く。1970年に『PURLIE』というミュージカルの音楽を担当した。準主役がメルバ・ムーアという黒人女性で、ここからメルバ・ムーアが人気を博してゆくことになる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月25日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
コメント (2)
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