Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

ロッド・スチュアート(66歳)&スティービー・ニックス62歳)

2011-04-11 14:09:14 | music/festival


4/9(Sat)
Chicago United Centerに、このゴージャスなおふたりさんのジョイントツアーを見に行った。
シカゴに来て3年以上になるが、チケットを買ってこういう大きな会場にライブを見に行ったのは初めてだ。
わざわざ運転するのが面倒くさい、駐車場を見つけるのが面倒臭い、チケットがそこそこ高い・・・などもろもろの理由あり。
でも一番の理由は“決心するための決定打に欠ける”ってことだったような気がする。

今回行くことにした理由は、「死ぬまでに一度は見ておきたかった(←あっちが)」こと。
もともとRodの大ファンというわけではなかったけれど、彼がアメリカで不動の人気を誇る理由を一度知りたかった。
そして、スティービー・ニックス。
彼女のことはずっと好きだ。
数年前にオークランドで見た"Fleetwood Mac"がよかったので、その時の衝撃をもう一度味わってみたかった。
そういうわけで、「二人セットでなら」ということが一番の動機。
かくして今年の誕生日プレゼントは自分でこのチケットを購入したというわけ。

★ ★

ロッド、66歳。スティービー、62歳。
観客の平均年齢は確実に50歳を過ぎていた。
しかも、夫婦多し。どうやら「青春時代に戻るために」やってきた人たちっぽい。

終わってみれば、ジョイントツアーとはいっても完全にスティービーがRodの前座だった感じ。
彼女は70分のステージをつとめて引っ込み、あとはRodと1回デュエットしただけだった。
Fleetwood Macのときに感じた彼女の存在力は、やっぱりリンジーがあってこそだったのだ。
さすがにひとりで持たせるのはつらそうで、3曲目くらいから早くも観客がだれてきたのがわかった。
そもそも観客のほとんどはRod狙いのおばさま方。
それを見越してか、いきなり秘密兵器投入。
なんとサプライズでシェリル・クロウが登場し、会場は大盛り上がりだ。
一緒に"Sorcerer"を歌い、その後またひとりとなったスティービーはおなじみのヒット曲を立て続けに歌う。
そして再びシェリルが登場して"Landslide"。(個人的には、これは一人で歌ってほしかった。)
アンコールはしっとりと"Love Is"。


(Andrew A. Nelles, Chicago Tribune / April 9, 2011)

*Setlist
1.Fall From Grace
2. Secret Love
3. If Anyone Falls
4. Dreams
5. Sorcerer
6. Gold Dust Woman
7. Stand Back
8. Rhiannon
9. Landslide
10. Edge of Seventeen
Encore: Rock & Roll
Encore: Love Is

休憩をはさんで、Rodのステージ。
スティーヴィーのときとはがらりとかわって、“ラスベガスの高級キャバレー”を意識したようなステージ。
バックミュージシャンも、スーツとネクタイで決め、60年代のイギリスロックの雰囲気。
トランペット、サックス、ギターのお姉ちゃんたちは美形のパツキン。
バックコーラス隊の黒人のお姉ちゃんたちともおそろいの、真っ赤な超ミニスカート。
やっぱりこのあたりがRodだわ。

Rodはあの、独特のしゃがれた高音(新聞では〝sandpaper rasp"と表現していた)も衰えることなくつややかで健在。
腰をふりふり、ウィンクをとばし、そのたびにおばちゃんたちが熱狂する。
フリオ・イグレシアスか、バリー・マニロウの路線を着実に歩んでおられる。
この2月、66歳にして生涯8人目の子供を授かったのは有名な話。
その赤ちゃん、エイデン君の写真がスクリーンに映し出され、その直後に“Forever Young”って、わかりやすい・・。

衣装も何度も替え、ラスト3曲あたりではお決まりのサッカーボールを蹴りいれるパフォーマンス。
こういう「伝統芸」はいかにもアメリカロックっぽい。(“KISS”なんかは完全に伝統芸グループだ)
観客もこのあたりは十分に知っていて、Rodのサッカーチームのタオルを投げいれたりして息もぴったりという感じ。

初めはちょっとかったるいなと思っていたステージも、次第に彼のボーカルのクォリティーの高さに飲み込まれていった。
昔通りに声が出る、出ないの問題ではなく、彼のエモーションが曲の中に確実にあって
それが聞いている人を心地よくするのだ。
英国なまりの英語のMCも十分にご婦人方の心をくすぐる。
一言でいえば、余裕。
ロッド・スチュアートはいつまでもロッド・スチュアートなのだった。






(Andrew A. Nelles, Chicago Tribune / April 9, 2011)
Rod Stewart performs at the United Center in Chicago.

1.Love Train(The O'Jays cover)
2.Tonight's the Night (Gonna Be Alright)
3.Havin' a Party (Sam Cooke cover)
4.Young Turks (with Stevie Nicks)
5.Leather and Lace (Stevie Nicks, lead vocals)
6.The First Cut is the Deepest (Cat Stevens cover)
7.Forever Young (Bob Dylan cover)
8.Some Guys Have All the Luck (The Persuaders cover)
9.Twistin'the Night Away (Sam Cooke cover)
10.Downtown Train (Tom Waits cover) (Rod Stewart changes lyric … morefrom “Brooklyn" to “Chicago" girls; with sax and dueling drum solos)
11.Reason to Believe (Tim Hardin cover)
12.You're In My Heart (The Final Acclaim)
13.Sweet Little Rock & Roller (Chuck Berry cover)
14.Rhythm of My Heart
15.Knock on Wood (Eddie Floyd cover) (performed by Rod Stewart’s backup singers)
16.Have I Told You Lately (Van Morrison cover)
17.Hot Legs
18.Maggie May
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Da Ya Think I'm Sexy?


(おまけ)



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