昨日、ハリケーンで延期になっていた共和党全国大会がセントポールで開かれ、民主・共和両党の大統領・副大統領候補が出揃った。
夕べ、テレビはどのチャンネルを回してもこの共和党大会のライブを放映していたので見るともなく見ていた。
いつも思うのは、なんというか、これは「政治」の集会でもなんでもなくただの「エンターテイメント」だということ。
プラカードを抱えた聴衆が、壇上の演説者の一言一言に立ち上がり、歓声をあげ、カメラは頬を高潮させてうっとりしている聴衆を大写しにする。なんだかばかげている。
昨日、もっとも注目を浴びたのは言うまでもなく、女性初の副大統領候補である、サラ・ペイリン・アラスカ州知事(44歳)だった。
高齢を指摘されているマケインが打って出た、まさにサプライズ人事だっだ。
民主党が、彼女に対して中央政治での経験不足を指摘すれば、それはそのままオバマ氏への経験不足批判となって跳ね返ってくる危険性がある。逆に、民主党の副大統領候補であるジョゼフ・バイデン上院議員(65歳)を「古臭い」と批判すれば、マケイン氏に「お前もな!」と帰ってくるのは必至。
ここに関しては両陣営ともうっかり手を出せないにらみ合い状態だ。
そんな中で、盛り上がっているのがベイリン氏の17歳の長女の妊娠発覚スキャンダルだ。
副大統領候補に指名された翌日このニュースが全米をかけめぐり、なかなか面白い論争をあちこちで聞くことが出来た。
個人的には、「プライベートな問題は政治とは何の関係もない」と思うのだが、ことを微妙にしているのが、敬虔なクリスチャン支持層の多い共和党の副大統領候補の、しかもよりによってハイスクールエイジの娘の「不始末」であるということだ。
ある報道によれば、ベイリン氏は学校でのsex education(性教育)を拒絶し、正しい避妊などの教育も娘に受けさせていなかったからだ、と言われている。これがもし本当だとすれば、彼女こそアメリカを蝕んでいる根源ともいえる“ファンダメンタリスト”であり、“バカ親代表”ということになる。
敬虔なクリスチャン保守層に支持されてきた共和党の候補の娘が、「結婚前の性交渉の末、妊娠に至った」という“忌むべき”事実、しかしそれは「正しく受けるべき性教育を(親が宗教的理由で)拒否した結果」であるという皮肉。
これには笑える。
ベイリン氏には5人の子どもがいる。
州知事の前は市長をしていたベイリン氏。公職にありながらよくもまあ、そんな時間があったものだと驚く。しかも、5人目はこの4月に出産しているというから、ひょっとしてこの人、避妊を拒絶しているんじゃないか?と疑いたくもなる。
スピーチのあと、くだんの身重の長女が近々結婚する(とあわてて発表した)予定のボーイフレンド(18歳)と手をつないで壇上に登場したのには、ぞっとした。
保守層の批判をかわすために、ベイリン氏は「家族の一体感」を強調したかったのだろうが、この子たちはこの瞬間母親の政治的おもちゃにされたのだ。
それを見て、割れんばかりの拍手を送るカウボーイハットの聴衆たち・・。どこまでアホなのか・・・。悲しいかな、これが半分のアメリカなのだ。
ベイリン氏の長女の未成年での妊娠について聞かれたオバマ氏が、インタビューでこう切り捨てていた。
「私の母は私を18歳で産んだ。・・・そんなプライベートなことは政治とは何のかかわりもないはず」
すわ、敵を陥れるチャンスと騒ぎ立てる人も多い中で「今、政治家として論争すべき問題かどうか」を冷静に見極め行動できる人格者だ。
軸がしっかりしている人は、何が起ころうと何を聞かれても揺るがない。
これこそが“政治家の一分”だと思う。
共和党大会を見てつくづく、今回民主党が奪回しなければアメリカに未来はないと確信したのは私だけだろうか。
うさん臭い。品なし。
夕べ、テレビはどのチャンネルを回してもこの共和党大会のライブを放映していたので見るともなく見ていた。
いつも思うのは、なんというか、これは「政治」の集会でもなんでもなくただの「エンターテイメント」だということ。
プラカードを抱えた聴衆が、壇上の演説者の一言一言に立ち上がり、歓声をあげ、カメラは頬を高潮させてうっとりしている聴衆を大写しにする。なんだかばかげている。
昨日、もっとも注目を浴びたのは言うまでもなく、女性初の副大統領候補である、サラ・ペイリン・アラスカ州知事(44歳)だった。
高齢を指摘されているマケインが打って出た、まさにサプライズ人事だっだ。
民主党が、彼女に対して中央政治での経験不足を指摘すれば、それはそのままオバマ氏への経験不足批判となって跳ね返ってくる危険性がある。逆に、民主党の副大統領候補であるジョゼフ・バイデン上院議員(65歳)を「古臭い」と批判すれば、マケイン氏に「お前もな!」と帰ってくるのは必至。
ここに関しては両陣営ともうっかり手を出せないにらみ合い状態だ。
そんな中で、盛り上がっているのがベイリン氏の17歳の長女の妊娠発覚スキャンダルだ。
副大統領候補に指名された翌日このニュースが全米をかけめぐり、なかなか面白い論争をあちこちで聞くことが出来た。
個人的には、「プライベートな問題は政治とは何の関係もない」と思うのだが、ことを微妙にしているのが、敬虔なクリスチャン支持層の多い共和党の副大統領候補の、しかもよりによってハイスクールエイジの娘の「不始末」であるということだ。
ある報道によれば、ベイリン氏は学校でのsex education(性教育)を拒絶し、正しい避妊などの教育も娘に受けさせていなかったからだ、と言われている。これがもし本当だとすれば、彼女こそアメリカを蝕んでいる根源ともいえる“ファンダメンタリスト”であり、“バカ親代表”ということになる。
敬虔なクリスチャン保守層に支持されてきた共和党の候補の娘が、「結婚前の性交渉の末、妊娠に至った」という“忌むべき”事実、しかしそれは「正しく受けるべき性教育を(親が宗教的理由で)拒否した結果」であるという皮肉。
これには笑える。
ベイリン氏には5人の子どもがいる。
州知事の前は市長をしていたベイリン氏。公職にありながらよくもまあ、そんな時間があったものだと驚く。しかも、5人目はこの4月に出産しているというから、ひょっとしてこの人、避妊を拒絶しているんじゃないか?と疑いたくもなる。
スピーチのあと、くだんの身重の長女が近々結婚する(とあわてて発表した)予定のボーイフレンド(18歳)と手をつないで壇上に登場したのには、ぞっとした。
保守層の批判をかわすために、ベイリン氏は「家族の一体感」を強調したかったのだろうが、この子たちはこの瞬間母親の政治的おもちゃにされたのだ。
それを見て、割れんばかりの拍手を送るカウボーイハットの聴衆たち・・。どこまでアホなのか・・・。悲しいかな、これが半分のアメリカなのだ。
ベイリン氏の長女の未成年での妊娠について聞かれたオバマ氏が、インタビューでこう切り捨てていた。
「私の母は私を18歳で産んだ。・・・そんなプライベートなことは政治とは何のかかわりもないはず」
すわ、敵を陥れるチャンスと騒ぎ立てる人も多い中で「今、政治家として論争すべき問題かどうか」を冷静に見極め行動できる人格者だ。
軸がしっかりしている人は、何が起ころうと何を聞かれても揺るがない。
これこそが“政治家の一分”だと思う。
共和党大会を見てつくづく、今回民主党が奪回しなければアメリカに未来はないと確信したのは私だけだろうか。
うさん臭い。品なし。
アメリカン政治SHOWに見えるね。
ま、こちら日本も、政策論争ではなく、根性のない政治SHOWになっちゃってて、自民党が自爆崩壊していってるわけだけどね。野党も野党だし。
なんだか、志や真髄は、どこにあんのか?
アマゾンで本買いましたよ。9月末に届きます。楽しみにしています。しょうこさんに敬意を称して新品にしました。
立候補することによって次回の足がかりにする、的なやつばかりで、今、本気で国を憂いている政治家が一人もいない。さびしい。
幕末に戻りたい!!