Life in America ~JAPAN編

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友との再会と、子育てワークショップ

2005-02-19 20:14:21 | アメリカ生活雑感
30年来の親友が徳島から2日間、とある研修を受けるために東京にやってきた。
研修というのは、「親と子の正しいコミュニケーション」に関する、月1回、全6回にわたるワークショップ。
彼女は現在、県の生涯教育を担当している役職上、主に親たちに向けた教育プログラムを今後どう運営していくかというミッションを抱えていて、そのネタ探しと自分自身の子供へのコーチングの資格取得を視野に入れての参加だった。
先月彼女からこの話を聞き、私としてもこれから取り組むことになる“子育て誌”の編集という仕事の手前、なにぶん何の経験もないので勉強のために一緒に参加することにした。

        

というわけで、昨日は夕方から一緒に東京ランデブー
思えば、ふたりで東京を歩くなんて高校の修学旅行以来、27年ぶりだ。
おかげで私も、一人ではめったに行く機会のない渋谷の東急デパートを1階から7階までぶらぶら見て歩くことができて、久々に楽しかった。
化粧品サンプルを塗って遊んだり(まるで高校生!)、すっかり春物に変わったディスプレーを楽しんだり、彼女の子供たちにかわいいお土産を選んだり、とおおはしゃぎ。
結局彼女は、当初の目的だった化粧品以外にもしこたま買い物を楽しみ、もうすっかりウキウキ。
「40のおばはんでもこんなにコーフンするんやから、子供たちが物欲に狂うのもなんとなくわかるわな」と、つくづく都会で生まれ育たなかった自分たちの運命に感謝するのだった。
最後は悪名高き「渋谷センター街」に“勉強のため”行ってみることに。
昔ママポリス(婦人補導員)をしていた彼女はひとこと、「胸がせこうなる(苦しくなる)わ」。
近くの台湾料理店でビールで乾杯。いろいろと話を弾ませて至福の時間を共に過ごした。

そして今日は、主目的であるくだんの研修。
今日の研修を主催する「ハートフル・コミュニケーション」の代表の菅原裕子氏は、まず最初に、「10年前に今の子供たちが大きくなったらこれからとんでもない社会になると恐怖を感じて」この会社を設立したといういきさつを語っていた。この想いは、私が今まさに感じていることと同じだった。
今回はまず、親が子に何をどう伝えていくべきか、正しく伝えるためにどうやってコミュニケーションをとっていくのか、を認識するという内容だった。
参加者は20人程度。南は福岡、北は秋田、新潟からという驚くほど全国いろいろなところから彼女のワークショップのウワサを聞きつけて受講しにきており、これには正直驚いた。しかも、ほとんど全員が、当たり前だけれども子育てや子供との関係において多かれ少なかれ悩みを抱いており、それを聞いているだけでも経験ゼロの私にはいい勉強になった。
相手といいコミュニケーションをとるには、まず「いい聞き手になる」こと。それには「相手の目を見てしゃべる」「トーンや早さを合わせてあげる」・・・など、レクチャー自体は当たり前でしょ、という内容ではあったけれど、こんな当たり前のことをわざわざ聞きに来る、救いを求めに来る人がこんなにいる、という事実にむしろ今の社会の縮図を見たような気がした。
私はというと、リクルートに16年もいるとすっかり「研修ズレ」してしまっていてその手のものには冷めた人間になってしまっているせいもあってか、ほかの人ほど感動したり目からウロコ、というわけにはいかなかった。
ただ、たとえ親子間のコミュニケーションについて語ってはいてもそのまま大人同士のそれにもきっちり当てはまる理論であり、その意味でおおいに合点がいった。というより、普段考えていることと同じであるということがわかった。

これから毎月、6ヶ月間あるらしいけれど、まぁ勉強のために受けてみるか。今はなんでも必要経費と思うことにしよう。ほかの人たちの事例を聞けるだけでも何かの役に立つかもしれないし。

それにしても、子育てって大変な作業だな。興味沸くわ~!