津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■お正月飾り

2023-12-29 06:59:32 | 徒然

 昨日近所のコンビニに出かけたあと、スーパーMへ廻り「根付き松」はないかと見て回ったが、最近では段々見受けられなくなってきた。
根をつけたものをこいでしまうわけだから、少々酷な話ではある。
根付きはないが、松の枝は沢山出ていたが根付きだからの良さがあるのであって、諦めた。
普通のお飾りにしようと玄関ドアに下げる小さなものを準備した。

 赤星閑意が描いた「登城図」をみると、細川家の御門の正月飾りのありようが見て取れる。
現代風に三本の竹をそえるように松が飾られるのではなく、大中小3本の松の木が門の両側に植え付けられている。
冠木門に扉の上に稲わらで作った丈の低い下がりようのものがかけられ、そこにしめ縄飾りが飾られている。

 一般の御侍については「家中式法」に門松飾りのことが出ている。
「年頭門松飾之儀代々中小姓以上惣而門前ニ立飾可申事」とあるから、義務であることが判る。
「但、妙解院(忠利公)殿代郡方事多、擬作百石より以上之面々、役間より致世話、其以下ハ自分立飾之儀勝手次第申付候事」とある。
かっては郡方が手配していたのだろうが繁忙であるため、御役間が手配をしたというのである。
是とて、大きさなどいろいろ決まりごとがあろうから、手配も大変であったろうし、受取に行くのもまた大変のようで、歳末のあわただしさが伺えて面白い。

 皆様のお宅のお正月飾りはお済になりましたか。

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