一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

高齢化社会 寂しい?

2016-09-10 08:13:19 | Weblog



       十日前くらいの新聞に
       「高齢化社会イメージ<暗い>6割」
       という記事が載っていた。

       やはり、と思いながら、あまり気分のいい
       ニュースではなかった。

       記事によると、
       高齢化社会のイメージを「暗い」「どちらか
       といえば暗い」という高齢者が6割を超え、
       20年前の1・5倍以上に増えたという。
       (博報堂生活総合研究所の調査による)

       その理由として、
       収入の低下や社会保障制度への不安が背景に
       あるとみられる。

       高齢社会のイメージを「暗い」「どちらかと
       いえば暗い」と答えた人は
       1996年=36・4%
       2006年=47・7%
       今年=60・9%
       と一貫して増加。

       一方で「明るい」「どちらかといえば明るい」は
       48・8%→37・1%と減り、
       今年は17・6%だった。

       これをどう見るか。
       20年前だって決して明るくなかったし、むしろ
       近年の方が情報も発達し、高齢者も生き生きと
       暮らしている人が増えてきているような気が
       するのだが。

       飛躍するようだが、
       高齢者に必要なのはなにか。
 
       もちろん一定の収入も大事だし、社会保障制度の
       安定も必要欠くべからずの問題だ。
       しかし、それだけが充たされれば高齢者が幸せか
       というと、そうではないと思う。

       家庭なり社会から必要とされているかどうか、
       それが大事なのではないか。
       さらに云えば仕事なり趣味を持って充足した日々
       を過ごし、精神的に自立していること。

       高齢者だからといって家族や社会に甘えっぱなし
       では、素敵な老人とは云えない。

       ……とまあ、日頃の思いを書かせて思わず書いて
       しまったが、私とて理想どおりに生きているとは、
       とてもとても云えない。

       あらゆることに既視感がつきまとって、何をやって
       も新鮮味が感じられない、つまらないと思うこと
       もしばしば。

       目下は夏の疲れが出たのか眠くてしようがない。
       ならばと、昨夜はいつもより一時間も早く寝て
       今朝なんか二度寝してしまい、もう朝日が昇った
       頃に起きた。

       これでリセットできた、さあ今日から頑張ろうと
       思ったが、エンジンがかからない。
       あ、これが高齢化の実態なのだ、と思い知ったと
       ころである。