一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

聞きなし

2011-06-07 11:19:43 | 季節



    ウグイスが2代目、3代目と世代交代するなか、
    5月末ごろからしきりとホトトギスの鳴き声
    が聞こえるようになった。

    このホトトギス、ウグイスの間伸びした鳴き
    声とちがって、かなりけたたましい。
    ここ1週間ほどはあっちでもこっちでも鳴いて
    いて、うるさいくらい。
    早朝3時頃から、夕方暗くなっても鳴いている。

    あのせっかちな鳴き声を
    「(東京)特許許可局、
    「てっぺんかけたか」
    などとと聞きなす人が多いらしいが、
    私の子供の頃はなぜか、
    「おっとぶっちゃけた!」
    といっていた。

    だから洗濯していても掃除機をかけていても、
    「おっとぶっちゃけた!」と口から離れず
    ちょっと滑稽な状態になってしまう。

    ところがこの主、声はすれど姿は見えない。
    通りかかった折、雑木林に目をこらすのだが、
    1度も姿を見たことはない。

    ホトトギスがウグイスの巣に卵を産んで育て
    てもらう托卵性の鳥だと聞いたときは
    ウッソー!と思った。
    何と小ずるい奴!
    その思いは今でも変わらないが、それで自然
    界が成りたっているのだろうから、人間の口
    挟むことではないかッ。

    ということは、ウグイスの多い地は育て親に
    は困らないということ。
    道理で、ウグイスとホトトギスと両方の鳴き
    声が聞こえるはず!と納得した。
    ならば、
    あのはしゃいだような鳴き声は、卵を産み
    落として昼夜関係なく遊びまわっている姿?
 
    ふ~ん、釈然としない。