Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

江戸絵画の文雅

2018-12-15 01:54:30 | Weblog
出光美術館 2018年11月3日~12月16日

 蕪村「夜色楼台図」の出てるときに行ければよかったんだけど都合悪かったのだ。文雅だと俗なもの出しにくくて困らないかと思った。大雅と蕪村/琳派/全/見立ての浮世絵(俗でもあるけど)/「幻想の空間へ」という最後の章立て出てるものは文雅の範疇だと思うけど章の名前がピンとこない。柳沢信鴻との関連が考えられている勝川春章「美人鑑賞図」のずーっと奥の部屋に盆石あった。やっぱわかってるな。岸駒の群仙、張九歌が解説にも採用されていた。森狙仙の猿と鹿、猿が滝で箕面なのはいいとしてだから鹿は春日と言われても、箕面と春日野って対になるものなの?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石井林響展

2018-12-11 00:00:58 | Weblog
千葉市美術館 2018年11月23日~2019年1月14日

 それなりに力のあるいい画家だと思うけど現時点での知名度低いよね。帝展の委員もやってたけど、45歳という夭折というほどではないが早死にして、それが昭和5年でその後戦争もあって忘れられたんだろう。地元ゆかり、コレクター関係以外で東京都現代美術館とか東京国立近代美術館とか山種美術館に所蔵されていることに感動した(あんまり飾られてる印象ないけど)。ちょっと甘めだったり中国趣味だったり新南画ぽかったりしてバラエティに富んでいる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

煎茶の愉しみ

2018-12-09 00:22:01 | Weblog
入間市博物館 2018年11月1日~12月9日

 狭山茶の主産地は入間市。入間市の博物館はお茶の展示に力を入れていて煎茶道具コレクションがある。煎茶道具と煎茶の人物交流を紹介する展覧会。個人的に面白かったのは湯川秀樹の岳父が煎茶の茶人でコレクターだったこと。まあ湯川秀樹の実兄は漢学だし、そういう背景なんだな。地元の繁田さんという人もたくさん紹介されるのだが、煎茶道具コレクションの展示からのつながりがよくわからなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

扇の国、日本

2018-12-08 02:12:44 | Weblog
サントリー美術館 2018年11月28日~2019年1月20日
山口県立美術館 2019年3月20日~5月6日

 檜扇から扇絵、扇面屏風、工芸品、文様としての扇、最後は出島が扇形だったことで締めくくる(締めくくりはうまいけど、それってオランダが扇の国になってないか?)。扇の使われ方を示す文書とか歴史ぽいところもあって近世のモノも出てるけど中世寄りの展覧会と見た。扇面に表された物語の中にも扇があったりして扇中扇だった。扇面は小さい画面で結局たくさん絵があってみるところがたくさんある。葛が扇面の背景にも前景にも出てくる「葛下絵扇面散屏風」が面白い。あと扇ってメモ帳でもあったのが発見。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

没後400年 雲谷等顔

2018-12-03 00:18:02 | Weblog
山口県立美術館 2018年11月1日~12月9日

 なかなかまとめて見られない雲谷等顔の展覧会(前回は1984年、さすがに見てません)。新出、有名な作品、資料とバランスの取れた良い展覧会だった。3「群仙図屏風」左隻の流木に乗ってるのは張騫かな? 黄初平(に見える)と張騫の組み合わせは円山応挙下絵の保昌山の胴掛にもあるな。雪舟「山水長巻」の部分がいろいろ活用されてて面白い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フルーツ&ベジタブルズ 東アジア蔬果図の系譜

2018-12-02 00:30:13 | Weblog
泉屋博古館 2018年11月3日~12月9日

 泉屋にはそもそも呉春の蔬菜図巻があるし、八大山人、徐渭の花卉雑画もあるし、明治の文人趣味の絵の中にも野菜や果物あるし、そこから発想したのかな? 適切に借りてよく構成された展覧会。禅宗の蕪やダイコンもあるし、現世的な吉祥の桃もあるし、墨の葡萄もある。草虫図の伝統もあるし、果物にも野菜にも虫がつくので結構虫も存在感ある。日本における静物主題の始まりの問題も考えたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒飯論絵巻 ようこそ中世日本の宴の席へ

2018-12-02 00:18:27 | Weblog
茶道資料館 2018年10月6日~12月4日

 「酒飯論絵巻」というのは酒派・飯派・両方派が論じ合い、それぞれがごちそうをふるまう絵がついてる楽しい絵巻。茶道資料館にもある(飯派にはお茶も出てくるから持ってる?) 内容をよく検討し、一番よさげな文化庁本他諸本を対照する展覧会。写本て絵と詞書を比べると結構いろんなことがわかったりするのね。見る前にご飯食べてかないとお腹がすきます(両方派)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする