Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

台北國立故宮博物院北宋汝窯青磁水仙盆

2017-02-19 01:08:17 | Weblog
大阪市立東洋陶磁美術館 2016年12月10日~2017年3月26日

 北宋の汝窯の青磁は確かに美しいですが「人類史上最高のやきもの」っていつから誰が言い始めたんだろうというのも気にはなりました。水仙盆と言ってるけと水仙の球根を生けるために作られてたかどうかはわからない(ペーパークラフトの水仙で再現してたけど)。犬や猫のエサ入れという俗称もあったそうな。高級なエサ入れですこと。台北故宮博物院から北宋汝窯の青磁水仙盆4点、清朝の景徳鎮官窯で作られた倣汝窯青磁水仙盆1点、そして東洋陶磁のコレクションから1点。特別に台を作ってその中に付属品が入れられるようになってるの面白い。気に入ったからって500年以上前に作られたものに底に自分の作った詩を刻ませるんだな皇帝は。貫入の有無に結構差がある。比べて見られる貴重な機会でありました。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鈴木其一 江戸琳派の旗手(京都会場 二回目)

2017-02-17 23:34:31 | Weblog
サントリー美術館 2016年9月10日~10月30日
姫路市立美術館 2016年11月12日~12月25日
細見美術館 2017年1月3日~2月19日

 京都会場の訪問は二回目ですが、その間に展示替えが二回あって、中期をスキップして前期と後期を見たことになります。「朝顔図屏風」(メトロポリタン美術館)、「夏秋渓流図屏風」(根津美術館)という派手なものがなく、会場も狭い(ので作品と作品の間が詰まっているところは多々ある)ところ、琳派の研究者がいて、さんざん琳派を展示してきただけあって上手に展示してるなあと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の表装(京都文化博物館会場) 二回目

2017-02-17 23:24:10 | Weblog
京都文化博物館 2016年12月17日~2017年2月19日

 絵画はだいたい入れ替わったので寄ってみた。模本も上手に使ってる。時々名品もある。表装されないであろう浮世絵版画の死絵(歌舞伎役者の肖像画でもある)が画中では表装を備えた掛軸として描かれる。人の姿の意味は重い。竹屋町って刺繍部分が妙にリアルに見えて面白いですね。表装から絵画について考える。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篠山紀信展 写真力

2017-02-13 23:23:24 | Weblog
横浜美術館 2017年1月4日~2月28日

 篠山紀信の撮ったアイドルやスターを見慣れてるからかもしれないけど篠山紀信が撮ると普通の人でも映画やドラマの出演者みたいに見えちゃう。大きく引き伸ばした時期の違う写真が隣り合ってても違和感ないが、被写体には年齢があるから不思議な感じがした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すみだ北斎美術館を支えるコレクター ピーター・モースと楢崎宗重 二大コレクション

2017-02-12 00:33:40 | Weblog
すみだ北斎美術館 2017年2月4日~4月2日

 ピーター・モースって大森貝塚のエドワード・モースの親戚なのね。日本にクーリエに来ててなくなったとは、関係者大変だっただろう。楢崎先生のコレクションと合わせて展示。どちらも研究者のコレクションなので必ずしも有名な図柄のものというわけではない。特に楢崎先生のほうは浮世絵以外の、ご自身が『國華』に紹介されたものが結構あるのね。これは後期も見に行こう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

endless 山田正亮の絵画

2017-02-12 00:22:56 | Weblog
東京国立近代美術館 2016年12月6日~2017年2月12日

 しましまの人だと思っていたが、しましま以前があってちょっとモランディみたいな静物画を描いていたのであった。しましま以外にも四角等もあるのであった。見慣れたしましまは一瞬でわかった。この人どうやって生活してたんだろう……
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

超日本刀入門~名刀でわかる・名刀で知る~

2017-02-07 23:13:16 | Weblog
静嘉堂文庫美術館 2017年1月21日~3月20日

 丁寧な展示で地鉄も少し見分けられた気がするけど、刀文や地鉄を見るために姿勢を変えていたら足腰に来た。刀・太刀を使ってる例として?「平治物語絵巻」を出すとは豪華だ。信西巻だから阿部サダヲだと思って見てたら、休憩室にチャンネル銀河で「平清盛」放送のチラシがあって上手いなと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス

2017-02-07 00:07:33 | Weblog
サントリー美術館 2017年1月25日~3月12日

 陶磁器、ガラスは湿度変化に強いから?夏枯れ、冬枯れの時期に展覧会が多い気がする。寄贈、ではないにしてもお金だけでなく好意を伴ってコレクターの収集品がまとまってサントリー美術館に入った感じ。中国の清時代、日本の江戸時代には絵画は西洋の影響を受け、焼き物は逆に西洋に影響してるんだな。ガラスは日本では西洋からやってきたものだし、東西交流的な作品は洋酒を日本で作って売る親会社的にもぴったりですな。陶芸家がガラス集めてついには自分でもガラスで作り出すってのも面白い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガラス絵 幻惑の200年史

2017-02-06 00:39:13 | Weblog
府中市美術館 2016年12月23日~2017年2月26日
 
 なかなかまとまってみる機会のないガラス絵を可能な範囲で体系的に美術史として展示した展覧会。当然初期にはステンドグラスと関係があり、その後中国を経て発展。日本では中国風と西洋風が混ざったものとして取り入れられ、洋風画とも近い。秋田蘭画の成立と結びつける見解もあるし、小田野直武も確か玉盤絵描いてませんでしたっけ。覗き眼鏡とも関係しそう。幕末明治の写真、油絵、石版画が混然としてた時はガラス絵もその中に入ってた。まあ写真もガラス乾板だったりしたわけだし。小品だと小品の油絵と見かけそんなに変わらなかったりもするし、最近だと版画とも接近している。あとアニメのセル画の鑑賞とも似てるかもと思った。明州のガラス絵は伝応挙の眼鏡絵と同じ景色か。写真切り抜いて貼って背景つけたのとか妙に現代美術ぽかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

染付誕生400年

2017-02-04 01:02:11 | Weblog
根津美術館 2017年1月7日~2月19日

 磁器もほかの多くのもの同様中国から朝鮮半島を経て日本に伝わった。中国の青花に対応する。白地に青。中国風から和様化する。プラスチックの和食器も白地に青い模様のあるものは染付の流れにあるな。「百椿図」も椿文様の陶磁器を合わせて展示してて新鮮だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする