川越市立美術館 2016年2月6日~3月21日
内覧会に潜入してきました。川越の旧家の当主の今は失われたコレクションを手紙や私家版画集から考える展覧会。川越にあったであろう家の史料的なものは川越の大火で焼け、実際に住んでいて作品もあった横浜の家は関東大震災後の火事で焼け、手紙と私家版画集が残ったという厳しい状況。残ってるのはむしろ売り立てに出したものという。大金持ちではない人のリアルな蒐集で面白い。祖父の最初の妻は狩野素川章信の妹で、その人は早世するのだけれど、その後も付き合いはあった、というかもともと交際のあるようなところで出てきた縁談なんだろうと思った。顔だけが写真のように描かれる大正時代の家族の肖像とか小色紙の貼り交ぜとかパーソナルな絵画だ。津端道彦「寒山拾得」が衣にむりむりたらし込みをしてて面白かった。寄せ書きの合作も面白い。一点一点の作品がというより、コンテキストを見せる展覧会。
内覧会に潜入してきました。川越の旧家の当主の今は失われたコレクションを手紙や私家版画集から考える展覧会。川越にあったであろう家の史料的なものは川越の大火で焼け、実際に住んでいて作品もあった横浜の家は関東大震災後の火事で焼け、手紙と私家版画集が残ったという厳しい状況。残ってるのはむしろ売り立てに出したものという。大金持ちではない人のリアルな蒐集で面白い。祖父の最初の妻は狩野素川章信の妹で、その人は早世するのだけれど、その後も付き合いはあった、というかもともと交際のあるようなところで出てきた縁談なんだろうと思った。顔だけが写真のように描かれる大正時代の家族の肖像とか小色紙の貼り交ぜとかパーソナルな絵画だ。津端道彦「寒山拾得」が衣にむりむりたらし込みをしてて面白かった。寄せ書きの合作も面白い。一点一点の作品がというより、コンテキストを見せる展覧会。