Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

皇室侍医ベルツ博士の眼 江戸と明治の華

2009-02-15 23:31:57 | Weblog
岐阜・島根・宮城・大阪巡回済み
高岡市美術館 2009年2月6日~3月15日
MOA美術館 2009年3月28日~5月10日

ベルツコレクションの工芸をたくさん持ってきた展覧会。銅器の町、高岡での展示は博覧会的でした。図録は解説の出来がなんかばらつきがあって驚いた。高岡では未陳が少ないらしいので、見れてラッキー。6常行は川又常行?11景文 花鳥図、梅がちょっと呉春の屏風を思いだす。12景文 庭先図 石燈籠が印象的。あと松の幹がなんか変。10大西椿年 これも鳥獣戯画の遠い子孫?13沖一峨になる前の沖一峨15伊川院栄信 元ネタありそう18橋本雅邦 和製の画題の七福神を唐画的に山水人物で描いた。20酒井道一 拝殿図屋根がゆがんでる。26ナンピン写し。とりあえず白井華陽にしとけないか27春木南凕 花かご図 ナンピン派と関係していくこの画題 31中村晩山 孔雀図 岡本シュウキの弟子らしい。この孔雀のパターンは岸駒とか谷文晁にあるやつ?28・29吉沢雪庵のマニエリスム。松雲仙境図、大坂画壇の太室ともちょっと似てる。34牧野成貫 鹿図 気になる35小林永濯 画中の書中に署名 58 エロ根付 125 鼠に宝尽し小箱 鼠が箱から出てるところがいい。127 タケノコ型の徳利サイコー!137卵殻塗家形箱 屋根がお皿なんて!是真大会、そりゃもっといい是真も世の中にはあるが、是真大会賛成。168 河鍋暁斎これって百済河成と飛騨工の片割れ?169 意味的にはこの左甚五郎は画家の自画像かも。
あわせて北森鴻「なぜ絵版師に頼まなかったのか」(ベルツがなぞ解きをする推理小説)を読めば面白さひとしおでしょう。
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杉本博司 歴史の歴史

2009-02-15 23:24:04 | Weblog
金沢21世紀美術館 2008年11月22日~2009年3月22日
このあと国立国際美術館に巡回

写真家(写真を使った現代美術作家?)杉本博司は作家で身が立つまで古美術商として生計を立てていて、結構有能な古美術商だったのだ。で、作家でお金が入ってくるようになるとそれをコレクションに振り向けた。そのコレクションを使った現代美術展(と私は理解)。何かジョセフ・コスースの江戸絵画を使ったインスタレーションとか思いだしました。江戸時代の江戸時代らしいものは杉本さんはお嫌いみたいですね。司馬江漢とか解体新書はありました。あと化石とか科博っぽいものもあった。展示というもの自体が現代美術の表現になりうるなあと思いました。
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