バスで亡くなった子のことが、頭から離れない。
あの保育園は、認定保育園だった。
わたしたちは認定保育園制度導入には反対してきた。
幼稚園と保育園を合体させて、保育園の価値を「遊び」程度に位置づけるなど、全体の保育の水準を引き下げる内容だったから。
認定保育園での矛盾や困難もあったのではないか・・・?と勘ぐる。
そして、保育園の保育士配置の基準は、例えば年長で30人に一人。
小学校、中学校でさえ少人数学級の要求が実り始め、前進をしてきているのに、入学前の子が30人に一人!!
フィンランドの保育園は、年長で7人に一人の保育士が基準だった。
「日本は30人に一人です」と言ったら、先生は目をむいて驚いて「オー、ノー!! 見れるわけがない!どうやっているのか」と驚きを隠さなかった。
苛酷な労働条件の中で、必死に働いている先生方をおもった。
保育園の数が足りないだけでなく、内容も子どもの発達保障にまったく重点を置かず、保育も利潤の対象にするとは、許せない。
散歩中に子どもを置き去りにさする事故も後を絶たないという。
日本の保育士は、条件が与えられさえすれば、どのくらい素晴らしい力を発揮する事か!!
わたしは現場の先生と一緒に子どもを見ているから、よくわかる。
事故を防ぐために、真っ先にやるべきことがおろそかになっている。
わたしは悔しい。