中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

反貧困ネットの生活相談。SO主催学習後援会の相談会

2010年09月01日 21時53分23秒 | 活動日誌
 これは新婦人新聞のトップ記事、ショックだったので紹介します。私の故郷でアサリがとれなくなったなんて!!



 反貧困ネットワークの生活相談日でした。炊き出しをして、持って行っていただくお米も用意して、各団体のボランティアが22人。私も、その一人になりました。

健康診断も行いました。医療生協の看護婦さんが担当です。

相談者とボランティアと一緒に、炊き出しのおにぎりと漬け物、野菜サラダで昼食です。

 今日も深刻な相談です。多重債務や、失職で収入を失って半年、父親の年金で2人で食べているという50歳代の方、父親が失職して障害のあるお子さんが作業所に通うことも大変なお宅。だって、3000円の給料をもらうために1万円のバス代がかかるのです。

 生活保護を受給しているある方が、知り合いからお米を30キロいただいたそうです。そしたら、市が生活保護費からお米の代金分を差し引いてきたという話しを聞いて、私は、唖然としてしまいました。
 そこまで冷たくできるなんて・・・信じられない。お米をいただいたときに、その方はどんなにうれしかったことでしょう。でも、その代金を差し引くなんて人の優しさと絆を踏みにじる行為です。社会保障の理念に反すると、私は怒りでいっぱいになりました。
 その方は、人が良かったんですね。意地悪されるのなら、市の職員には黙っていれば良かったのに!!

 さて、先の話の作業所に通っている障がいをもったお子さんが、このごろやっと「特別児童扶養手当」の手続きをしたとのことでした。障害が認定される3才前後から受給できるはずなのに、申請制度になっているから、制度を知らないともらう権利を失うのです。
 
 彼は十数年分の支給額を捨てたことになります。本当に不親切な制度です。これでは使う人が少なければ福祉予算が助かる、使う人が少ないからまた予算を減らすことができる、そういうことではありませんか。
 
 この方は療育手帳Bでした。AとBがあって、Aの方が重い認定です。昔は手帳がAでもBでも、児童相談所などで特別児童手当の説明と手続きをしてくれました。ところが法律が、Bについては診断書をつけなければならないと変わったのです。
 そしたら、だんだん、受ける権利の説明までおろそかになってきたのでしょうか。急激にBの手帳の方に「知らなかった」方が増えてきました。

 1万円のバス代をかけて3000円の給料をもらっている彼も、その一人だったのです。これが社会保障と言えるでしょうか!

 心温まったのは、相談者のみなさんがお米を無料でカンパしてくださっている農園に、農繁期にお手伝いにいくと言ってくださったことです。人の心は通じ合うものですね。

  夜は、スペシャルオリンピックス長野が計画している、全県を視野に入れた長続きのする「学習会」の相談会議でした。実行委員会を作りながら、第1回目は、10月17日、長野で開くことになりました。中央から講師も呼ぶ計画ですが、まずは小手はじめということで、私が講師を務めることとなりました。
 発達相談員としての講演は本当に久しぶりです。演説ばかりしてきたから、ちょっとうれしくもあり、緊張もしています。

 
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