九条は世界の宝!
終日、浅川ダム裁判の証人調べの公判、2回めでした。
6時間にわたる開廷、裁判とは、裁判官も証人も弁護団も傍聴人も、体力気力を使うものなんですね。
本日の証人は、日本地質学会名誉会員で理学博士の松島信幸氏、信州大学名誉教授で日本地質学会会員の小坂共栄氏です。お二人とも、原告団の証人です。
論点は、「活断層があるか、ないか」を中心に据えた地質問題でした。活断層があるとなったら、それも第4期のものであったら、それだけでダム建設は中止です。
松島先生、小坂先生の答弁は、科学者としてとても誠実でわかりやすく、誰もが納得するものでした。私たちの主張を余さず語ってくださいました。感動でした。
前半の質問時間は、原告側50分、被告側75分でしたが、被告側の質問は45分で終わってしまいました。
科学的分析、実践的根拠の前には、質問の内容も失ってしまった感じでした。
しかし、私が感心しているには、原告側の弁護団は10人以上の集団で団結が固い。被告側は複数はいるが、中心は高橋弁護士おひとり。
それをすべての角度からの論証をこなさなければならないのですから、大変なことだなあと思いますし、質問もずいぶんご苦労されているなあと感じました。
また、今日も裁判官の質問には感動しました。前回もそうでしたが、確信をついた質問をしてくださいます。
浅川ダム近くに鉱泉が湧いています。証人が、この鉱泉と活断層との関係を詳しく説明する機会を得られなかったのですが、裁判官がズバリ、聞いてくれたのっでっす。質問に答えることで、
活断層の存在がいっそう明確になった瞬間でした。
鉱泉があるということは、活断層があると考えられる。そうでなければ地下深くのお湯が地表に出てこない。「地下水とはまったく違う」と証人のわかりやすい答弁でした。
裁判官が身を入れてやってくださっていると感じます。裁判官は信頼できない、といつも横目でみるくせがありますが、「そんなことはないこともあるんだ」との感想です。
40年にもわたる浅川ダムのたたかいのすべてが、証人調べに凝縮されています。感動です。
勉強にもなります。
次回は5月23日。証人は、原告がわが高村裕原告、被告がわの脇坂安彦氏。脇坂氏は独立法人土木研究所地質監です。
脇坂氏は特に、本日の論点だった「第4期活断層の調査について」の反論が行われます。
一回一回がたたかいです。ぜひみなさん、傍聴してください!
明日は、「森・もりねっと」で「新しい保育システム・・・認定こども園ってなあに」の学習会で私がお話します。やっとレジュメができたところです。そのあと、全県いっせい宣伝。
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