蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

アオラレ

2022年05月19日 | 映画の感想
アオラレ

長年勤めた会社をクビになったトム(ラッセル・クロウ)は捨て鉢になって、離婚した妻を殺害する。
レイチェル(カレン・ピストリアス)は出張美容師?だが、ズボラな性格で顧客との約束の時間を守れなかったりして、客を失いつつあった。ある朝、いつものように寝坊して(自動車で学校へ送っていくことになっている)息子を慌てて車に乗せて出発する。
途中の渋滞の中でトムの車の後ろにつけたのが運の尽き。トムの車にクラクションを鳴らしたことから、トムにアオラレ続けることに・・という話。

ストーリーが直線的で、わかりやすいといえばその通りなんだけど、あまりにも予想通りの展開には少々退屈した。
レイチェルを窮地に追い詰めた原因が、けっこうな割合で自分自身にあって、恐怖を共有しにくい(「私は何も悪いことをしていないのに何でこんな目にあうの?」という不条理さが、この手の話には必要だと思うのだけど、本作では「レイチェルさん、あなたも相当なタマだね」なんて思っちゃう)のも、それに拍車をかけているような。

現代においてスマホを他人に操作されてしまうことの恐ろしさはうまく表現されていたと思う。
コメント
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