蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

キネマの神様(映画)

2022年05月27日 | 映画の感想
キネマの神様(映画)

円山郷直(沢田研二・菅田将暉)は、昔映画製作に関わっていた。今は競馬と酒に溺れる日々で、積もる借金に娘の渉(寺島しのぶ)と妻の淑子(宮本信子・永野芽郁)は途方にくれていた。
孫の勇太(前田旺志郎)は、郷直が昔書いた脚本(「キネマの神様」)に感心し、リライトして脚本賞に応募することを勧めるが・・・という話。

原作とは全く違う話になっている。
原作が映画を映画館で見る楽しさをテーマにしていたのに対して、映画の方は(昔ながらの)映画製作の魅力を描いている。
このため、前述して
た現代パートに比べて、菅田将暉と永野芽郁が主役の過去パートの方に相当重心が傾いている。

過去パートでは、(出番は少ないが)巨匠監督役のリリー・フランキーがとてもよかった。また昔の映画女優風メイクの北川景子も実に美しい。意外と古風な美人顔なのだろうか。

現代パートの郷直を演じた沢田研二は、意外にも(失礼)ギャンブル狂いのどうしようもない爺さん役が非常にハマっていた。特に真面目すぎる孫との掛け合いのシーンが楽しかった。
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